子どもが3歳になるまでテレワークOKのしくみ作りより託児できる場所をつくることが先だ!
またまた面白い施策が出ましたね。
厚生労働省による、3歳までの子どもがいる社員向けに、企業はテレワークでも勤務できるしくみを作れという、努力義務を課すというものです。
いやいやテレワークって、そもそも、そういうことも含めての働き方のひとつでしょ?
ただ実際には、
- 子育て
- 介護
をしながらのテレワークって、そりゃ大変すぎるわけで・・・。
問題はそこじゃないはずですし、努力義務を課す部分が間違ってる気がします。
ということで、またまたイチャモン付けたいと存じます。
テレワークはサボり?
ホントにテレワークの意味を知ってんのかいなというのが第一印象です。
どうもテレワークって、自宅でノンビリやってる、サボりたいだけって思ってる人が多すぎませんかね?
その見方、かつての使えないオッサン社員と同じですよ。
一昔前、パソコンが会社に必要として普及してきだしたころ、必ずと言ってよいほど、
「アイツは遊んでる」
としか言わない、使えないオッサン社員がゴロゴロいました。
まさに、その使えないオッサン社員と同じ目線ですよね。
テレワークは楽そうだ、サボッてるという見方しかできないのは、まあ、そもそも出社しても「働いてない」のですよ。
場所は関係なく、タクス山盛りだったら、自宅だからといってサボれないですよ。
下手したら食事をするタイミングすらない。
だから、普段から仕事量が少ない人ほど、自分と照らし合わせるって言いますから、テレワークはサボりとか言う人は、そもそも仕事ができないんでは?
そう考えています。
来月の収入は確保できても、再来月がヤバいって思いをしたことない人は、テレワークのプレッシャーを知らないので、気楽なことが言えるわけです。
社員と自営業でも見方も違いますしね。
テレワークさせとけば良い
多分、厚生労働省の考え方の根幹には、そんな思いがありそうな気がしてなりません。
テレワークなら、子どもと一緒に居られるから、子育てには丁度よいはずなんて、子育てに貢献したことのないオッサンどもが考えそうなことです。
まず、子どもが預けられないと、テレワークの意味もないわけです。
預けられない場合は、子どもが寝ている時間、つまり昼寝と夜間しかタスク遂行の時間はありません。
そうでなくても家事を一切しない旦那を抱えていると、その時間すら削られるわけですから、仕事なんてほとんどできないんですよ。
わかってますかね?
これは介護も同じで、四六時中、介護のためらにへばりついてたら、いくら家族だとしても気が狂いますよ。
当然、テレワークに割ける時間も減りますし、何の効果もありません。
そもそも隙間時間の有効利用というのも、いい加減で受けのよい訴求ワードでしかなく、それで何かを達成した人の少なさ、希少さを見ればわかりますよね。
スマ時間をキーワードにして儲けた人は、たくさんいるでしょうけどね。
やるべきは企業内託児所設置
どうせ努力義務を課すならば、社内に企業内託児所を設ける方向に修正すべきです。
もしくは近隣の場所に作れるよう、託児所開設に関する規制を緩めてやるのが、厚労省の仕事ですよ。
補助金とかも用意してね。
そうすると企業内保育士さんの雇用機会も少し増えますし、もともと保育士だった社員がいるかもしれないし、その人を責任者にでもしたらいい。
それが実用的です。
さらに託児所と企業が提携したっていいじゃないですか。
社員はテレワーク、子どもは企業と提携している託児所にって、相当に魅力的だと思いますよ。
人事部保育課とか、新しいセクションで運営に全力投球です。
いろいろと壁はあるでしょうが、今のままでは絵にかいた餅にしかならない気がします。
まとめ
「子どもが3歳になるまでテレワークOKのしくみ作りより託児できる場所をつくることが先だ!」というテーマで、子育てとテレワークについて書きました。
2024年にも育児・介護休業法など関連する省令の改正を目指すということですが、テレワークも預ける場所があってのこと。
そこについては何も触れないので、旗振りだけかなという感じがします。
参照
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