コスパからタイパへ価値観がシフト?時は金なりだから辻褄はあっているが余裕無さ過ぎ!

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令和は「コスパ」より「タイパ」重視の傾向が見えます。

  • コスパ = コストパフォーマンス(費用対効果)
  • タイパ = タイムパフォーマンス(時間対効果)

特に若者は、タイパを意識することが多く見受けられます。

具体的には後ほど記しますが、漠然とタイパの追求は余裕が生まれないギリギリの状況を生みやすいのではないか、という疑問が拭えないのです。

ただし価値観は人それぞれですから、どっちも正解という状況もあります。

要するに、アナタはどっち派ですかってことなんです(汗)

コスパ重視の場合

コスパ、費用対効果についてはビジネスの場では、よく使われます。

日常の場でも買い物の時に、ふと考えることも多いです。

つまり費用が価値基準になるわけです。

高額でも満足度が高ければ、第三者には不要と思われる物でもコスパの高いものとして購入する、というのが典型。

さらにお手頃価格でも期待以上の満足度が得られれば、それもコスパの良いものとして扱われます。

今、究極のコスパ論争の議題に挙げやすいのが、ディズニリゾートが5月19日から導入している有料予約システム「ディズニー・プレミアアクセス」ではないでしょうか。

アトラクションの予約に、ひとり2,000円を支払うものです。

コスパについての賛否は当然で、ネット上でも盛り上がっています。

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タイパ重視の場合

タイパって発言することには、まだ使い慣れていないので違和感があります(汗)

まとめサイトやネタバレサイトが多くなったのは、

  • 結論を早く知りたい
  • 真っ先に内容を確認したい

といった心理をうまく突いているからです。

ゆえに映画鑑賞においては、事前に結論などの見どころ情報を仕入れてから改めて映像で見るというのが、若い人の間では常識化していることに驚きを隠せません。

つまり視聴による驚きなどの体験が目的と言うよりは、確認のイメージに近いのかなと考えます。

それでは面白くないだろうというのが古い人間の意見ですが、90分そこらの上映時間すら勿体ないと考える層が居いるからこそ、映画離れも起こっているわけです。

TikTokやインスタのリールが流行るのは、短時間でどんどん情報を仕入れることが可能で、つまらないとサッとコンテンツを飛ばし読みできるところに価値を見出しているのでしょう。

つまり時間が価値基準になっていて、短ければ短いほど良いわけです。

時は金なり

もやはタイパは「時は金なり」を地で行くことと言えそうです。

時間はお金と同じぐらい貴重なものだから大事にしなければならない、という意味ですが、突き詰めていくと「余裕が無い」状況が最高ということにならないかと、危惧しています。

タイパを意識するならば休憩なしで働くことも正論になりますが、労働基準法に触れますよね。

法に触れることはマズイですが、それ意外なら、極力、ムダな時間を使いたくないという考え方がタイパの根底になると考えると、いろいろと辻褄が合ってきます。

  • お見合いからマッチングアプリ
  • 一般葬から家族葬
  • 切り取り動画
  • ファスト映画
  • レンチン食材
  • 時短レシピ

すべてタイパを意識したものと言えそうです。

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タイパ追求のデメリット

筆者が会社員の頃に、工場の生産ラインでは「JIT」という生産技術が導入されていました。

生産過程において、各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫(あるいは経費)を徹底的に減らして生産活動を行う技術体系(生産技術)をいう
ジャストインタイム生産システム – Wikipedia

これ、ある程度の機械やロボットで生産する場合は効果的ではありますが、ほぼ、人海戦術に頼りがちな生産ラインだと、作業者は全く余裕が生まれません。

常に時間に追われているわけです。

それでいて品質を維持しなければなりませんから、作業員は毎日がいっぱいいっぱい・・・。

言い方は悪いですが、考えるより身体を動かしてナンボという状況で、わざわざJITを導入する意味があるのかさえわからないほど。

別の角度から見ると、すでに伸びしろが無くて、効率化や改善も頭打ちとも言えるんです。

最も難儀なのは、型にハマったモノであれば著しく生産性は良いのですが、少しイレギュラーだと、瞬く間に生産性が落ちるので、柔軟性は全くありませんでした。

多品種大量生産には強いですが、オーダー品にはてんで弱いことを露呈していましたね。

だから工場を一部、畳むことになったわけですが(汗)

まとめ

「コスパからタイパへ価値観がシフト?時は金なりだから辻褄はあっているが余裕無さ過ぎ!」というテーマで、価値観の基準が変わってきたことについて述べてみました。

価値基準がコストからタイムに変ると、それはもう「時は金なり」であるというのが、個人的な見解です。

従来の楽しみ方が一変しているケースもありますが、コスパとタイパの両面から物事を見る目を養うのも悪くないなと考えています。

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