東京工業大学と東京医科歯科大学が統合 新名称は何に?どうして大学の統合が起きているの?

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東京工業大学と東京医科歯科大学が統合されるそうですね。新名称は何になるのでしょう?どうして近年、頻繁に大学の統合が起きているのでしょう。昨今の大学受験事情ってどうなの?といった疑問について、解説していきます。

東工大と医科歯科大が統合!新名称は?

東京工業大学と東京医科歯科大学が統合されるそうですね。

2024年度に向けて、いま動いているようです。

この2大学が統合された後の名称は、「東京科学大学」となるそうです。

東工大というと「理系専科の東大」みたいなイメージがありましたが、東京科学大学に名称が変わってしまうと、特に年配者の方からすると、イメージが薄れそうです。

東京科学大学?それどこ?みたいな。

そしてきっと、「東科大」と略されて呼ばれるようになるのでしょう。

そうかんがえると、この名称ってどうなんでしょうね?

それぞれの大学OBはいま、なんだかとても複雑な気持ちでいるような…。

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どうして大学の統合が増えているのか

近年、大学の統合が頻繁に行われるようになった気がしますね。

大学だけでなく、学校全体が統合傾向にあるのかもしれませんが。

その理由の1つは、やはり少子化の影響があるのだと思います。

そんなに沢山の学校がある必要はないということです。

ただ、大学の場合は一概に少子化だけが理由ではないようです。

例えば、統合する学校同士で、学科が被っていない場合です。

よくあるのが一般的な専攻の大学と医学系専門の大学とが統合し、学内に医学部が増設される場合です。

2003年に国立大の多くで医科大との統合が行われました。

国立大の統合の最大の理由

実は国立大学の統合が頻繁に行われるようになったのには、もっと大きな理由があります。

それは、法律により国立大学の法人化が認められたからです。

これまでの国立大学は文部科学省の内部組織に属していたため、大学自身で新しい取り組みが行いづらい状況にありました。

例えば、工学部には必ず機械工学科や電気工学科を置かなければならなかったり、学科名ひとつ変えるにも省令の改正が必要など、何かと不便でした。

大学が時代の変化に合わせて柔軟に変わっていくことを妨げるような仕組みであったため、これではなかなか優秀な人材も集めにくいということになります。

もともと欧米の大学では、国立大学や州立大学でも法人化されている大学があり、自由な運営が行われていました。

日本の国立大学もこれに倣い、学ぶ者にとっても働く者にとっても魅力的でより個性的な大学づくりを行える法人体制になったわけです。これはきっと良いことでしょうね。

また学校法人にとっては、補助金が受けられるといったメリットはとても大きいでしょう。

「国立大学=ボロい」というイメージを払拭するためにも、建物の建替え費用の一部補助や、低金利での貸付が受けられる等、補助金を利用して大学をバージョンアップしていくことが可能となりました。

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定員割れの大学が増えている?

大学の統合等で魅力的な大学づくりが行われつつあるものの、いま現在では大学の募集人員に満たない定員割れを起こす大学も増えています。

この定員割れ問題は、国公立大ではなく、主に私立大で起きています。

というのも、公立大の場合、1次募集で入学手続き者が定員に満たなかった場合、2次募集の試験を行ったり、繰り上げ合格者を行うことで、定員を満たすからです。

それに対し私立大入試では、近年の18歳人口の減少にも関わらず私大の入学定員は増加傾向にあります。

定員割れを起こす大学の割合は、1999年度以降より2桁水準を占めており、2022年度ではなんと過去最高の47.5%の大学で定員割れが起きています。

さらに定員充足率を見ると80%未満の私立大学が19.4%と、大学によっては人員確保にかなり厳しいところもあるようです。

大学全入時代到来か?

このまま大学入学希望者の総数が定員総数を下回リ続けると、「大学全入時代」がやってきそうです。

早ければこの冬の入試から?という声もあるようです。

つまりそれだけ浪人する人も減っているというわけですね。

2001年度の入試では、全大学の定員総数は53万9770人でした。それに対し大学志願者数は75万324人なので、倍率はおよそ1.39倍でした。

その後、少子化とは裏腹に全大学の定員総数は毎年およそ3000人ずつ増え、2021年度の入試では定員総数が62万3520人にそれに対し大学志願者数は65万8266人と減少。そのため倍率も約1.05倍まで下がっています。

今年も引き続き同様な傾向が見られるのなら、ついに大学全入時代に突入するかもしれません。

かつて受験戦争を体験し、2浪もしたアラフィフの私としては、なんとも羨ましい時代です。

まとめ

我が子が大学受験するにあたって、久しぶりに大学受験の頃を思い返していますが、ずいぶんと様子が変わっていることに驚かされます。

センター試験が共通テストに変わり、出題科目もなんだか複雑。全く着いていけません(笑)。

社会の方も学歴社会や年功序列、終身雇用などの仕組みがだいぶ変わりました。

学び直しも必要な時代なので、「良い大学さえ卒業すけば、後はなんとかなる」みたいな時代でもないでしょう。

昔の考えでは色々と通用しないでしょうから、子供の大学選びにはあまり口出ししないことにして、本人の意志を尊重し自由にさせました。

どういった道に進むにしろ、本人が楽しみながら頑張れる分野であれば、それでいいかと。

50歳もすぎると、大学受験は大事だけど、それだけじゃないことも経験上学んできています。

思い通りの大学に受かった人もそうでない人も、その先の未来は自分次第でいくらでも開けてくいくので、「あんまり心配するな」と言ってやりたいです。

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