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NHK朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎っていったいどんな人?

現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』。その主人公には実在のモデルがいます。それが植物学者の牧野富太郎博士です。この牧野博士の人生が、さすがドラマになるほどというくらいに、かなりユニークで我が道を行っていておもしろいです。そんな牧野博士の生涯についてご紹介します。

NHK朝ドラ『らんまん』

2023年4月よりスタートし、現在毎朝放送中のNHK朝ドラ『らんまん』。

このドラマは、神木隆之介さん演じる造り酒屋の一人息子槙野万太郎が、家業を継がず植物に魅せられ、その後植物学の道へと進んでいく話です。

面白いのが、小学校を中退している万太郎が、あまりの植物への熱心さから、東京大学の理学部に出入りを許されるといったころなどです。

人の熱意は常識を覆すといったところが1つの見どころで、思わずこちらもアツくなってきます。

そんなNHK朝ドラ『らんまん』の主人公槙野万太郎ですが、実はこのドラマのモデルとなった実際の人物がいます。

それが植物学者の牧野富太郎博士です。

『らんまん』の主人公のモデル

『らんまん』の主人公のモデルである植物学者の牧野富太郎博士とは、一体どんな人物だったのでしょうか。

牧野富太郎氏は日本の植物分類学において、多大な功績を残した「日本植物学の父」と呼ばれている人です。

1862年に高知県高岡郡佐川町で生まれ、その自然豊かな地域で幼少期を過ごします。そして、そのなかで見つけた植物たちに、深く関心を持ちはじめていきます。

商家と酒造業を営む裕福な家に生まれたものの、関心を抱くのはもっぱら植物ばかり。小学校も2年で中退し、幼少期は植物採集に明け暮れる毎日を送っていたそうです。

その後も植物について独学を続けるうちに、19歳のときに上京する機会を得、東京でおおいに刺激を受けた後、22歳で再び上京し、そこで帝国大学理科大学(現在の東京大学理学部)植物学教室の矢田教授から同教室への出入りをされ、さらに研究に没頭しはじめます。

26歳で『日本植物志図篇』の刊行を自費でスタート。植物の絵も全て自身が描いたものでした。

その後も、学歴のない富太郎氏は大きな借金を抱えながらも各地で採集しながら植物の研究を続け、多数の標本や著作を残していきます。

そして次々と新種も発見しながら、数多くの植物に日本語の学名を命名していきます。

49歳からは東京帝国大学理科大学の講師として認められ、そして65歳で遂に東京帝国大学の理学博士として認められるまでになりました。

牧野富太郎博士のおもしろエピソード

植物学者の牧野富太郎博士はその経歴を見ただけでもかなりユニークなことがわかりますが、その他にも面白いエピソードがいくつもあります。

例えば、牧野博士は植物採集に行く際でも、真っ白なワイシャツにジャケットといった正装スタイルで出かけたそうです。

フィールドワークをすると洋服は泥だらけになるうえに、動きづらいであろうシャツにジャケット姿という、どこか場違いな格好で出かける牧野博士。

そんな牧野博士をよく知るお弟子さんの1人は、「植物は自分の恋人だから、恋人に会いに行くときは正装をしていくべき」そう考えていたのではないかとのこと。

何たる植物に対する愛情でしょう。しかし、かなり我が道を行かれていますよね。でもどこか英国紳士的な感もありますが。

自分の意見はわりと曲げずに頑固に信念を貫くタイプだったようで、東京帝国大学に出入りしていた際も、当時の教授たちと意見の相違で随分とぶつかったようです。

また結婚早々、実家のある高知の家業を妻に任せ、自身は東京で植物研究に明け暮れ、しかもお金にならないどころか研究費が嵩んで家業を食い潰してしまうことに。

そして店を畳んだ後は妻と番頭とを結婚させ、自身は東京で一目惚れした12歳下の壽衛と結婚し、生涯で13人の子供をもうけています。

これだけ聞くと無茶苦茶な気がしますが、昔の偉人には結構こういったワイルドな方が散見されますよね。今の日本ではなかなか見かけませんが…。

そして何より、2500種以上の植物に名前をつけ、新種も600種余り発見しているというところが、尋常でなくすごいところでもあります。

牧野富太郎博士の人物情報

最期に牧野富太郎博士の人物情報を記載しておきます。

誕生:1862年5月22日(文久2年4月24日)
出身:土佐国高岡郡佐川村(現・高知県高岡郡佐川町)
死没:1957年1月18日(94歳没)

学歴:佐川尋常小学校中退
配偶者:牧野壽衛(スエ)

研究分野:植物分類学
研究機関:帝国大学理科大学(東京帝国大学理科大学)
学位:理学博士(東京帝国大学・1927年)
称号:日本学士院会員(1950年)
東京都名誉都民(1953年)

主な業績:多数の新種を発見・命名、『植物学雑誌』の刊行
主要作品:『牧野日本植物図鑑』
学会:東京植物学会
主な受賞歴:朝日文化賞(1937年)
勲二等旭日重光章(1957年)
文化勲章(1957年)

以上、Wikipediaより

まとめ

NHKの朝ドラ『らんまん』では、神木隆之介さんが爽やかに演じていますが、モデルとなった植物学者の牧野富太郎氏の人生は、なかなか波乱万丈でかなり我が道を行くタイプの方だったように感じます。

植物に対し、終生これだけの情熱を持ち続けることができることが、まず驚くべきところです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉を地で行った人と言いますか、小学校2年制で中退し、その後東大の教授になった人なんて、他にいるんでしょうかね。

やはり大きな功績を後の世に残す人は、これくらいユニークでないと難しいのでしょうか。

自分ももっと我が道を行っていいのかななんて、牧野博士のことを調べていてちょっぴり勇気をもらった次第です。

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