自分が毒親にならないための注意点 毒親育ちの子に見られる特徴 毒親との付き合い方・対処法

 

「毒親」に育てられ、大人になってその悪影響が現れ悩んでいる人も少なくないようです。「毒親」とは何か。毒親に育てられるとどういった影響が出やすいのか、また、自分自身が毒親にならないために注意すべき点や毒親に今も悩まされる人のための毒親との付き合い方・対処法についてお伝えします。

毒親(どくおや)とは

毒親とは子供にとって毒(害)となる親のことです。

つまり、子供に悪影響を及ぼす親のことで、子どもが親のことを「厄介な存在」だと深刻に感じている親のことを指します。

毒親は子供に対して、

  • 過干渉
  • 過保護
  • 過度な支配・管理
  • 価値観の押し付け

などを行います。

要は、子供がやることなすことに対していちいち口出しし、自分の思うとおりに子供をコントロール(支配)しようとします。

ちなみに、毒親は子供に対してDVをはたらいたり、ネグレクトというものとは異なります(これは問題害!)。

毒親の多くは、子どもが小さいときからずっと毒親であり、子供が大きくなってから毒親になるということはあまりないようです。

我が子が可愛いがゆえに、あれこれと口を出してしまうという気持ちは分からなくもありませんが、それによって子供が受ける悪影響についても考える必要があるでしょう。

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毒親育ちの子に見られる特徴

毒親に育てられた子供に見られる特徴としては、次のようなものがあります。

  • 自分に自信が持てない
  • なにかに依存しやすい
  • 感情の起伏が激しい
  • うつ・無気力

小さい頃から親があれこれと指示を出し、それに従って生きてきた子供は、誰かに指示が出されない限り行動できない「指示待ち人間」になってしまいます。

つまり、主体性が低く自分の意見を主張することを苦手とし、常に人の顔色ばかりを気にして行動するような人間となります。

大人になって指示を出してくれる人がいなくなると、不安感からなにかに依存せずにはいられなくなり、お酒やギャンブル、異性などに強く依存してしまうようになります。

そしてまた、自分が親になった時に、自分が育てられたやり方が正しいと思いこんでいるために、自身の子供に対しても同じように振る舞い、今度は自分自身が毒親となってしまいます。

毒親にならないための注意点

これまで自分自身が子供に接していた姿を振り返ってみて、「ひょっとして自分も毒親かも」と感じた方は、自身に次のような項目が該当しないかチェックしてみてください。

  • 自分が精神的に自立していないと感じている
  • 自身の諦めた夢を子供に託している
  • 夫婦間の仲が悪い
  • 自分の親も毒親だった
  • 友人がいない・趣味がない

自分自身が精神的に自立できておらず「子ども」のままだと、自身の子どもに「執着・依存」してしまいがちです。

そのため、「子どもを自分から離したくない」そう無意識に思うことから、子どもに対して過干渉・過保護になってしまうのです。

また、自身が果たせなかった夢や挫折経験はコンプレックスとなって深く根付いていることが多く、その夢や挫折を子どもを通して克服しようとしてしまいがちです。

自分では良かれと思ってアドバイスをしているつもりでも、子供に過度に押し付けてしまうのは避けるべきです。

夫婦仲が悪かったり、友人がいない・趣味がない場合は、満たされない気持ちや持て余した時間を、身近な子供に向けてしまいがちです。それが過保護や過干渉に繋がります。

自身が毒親に育てられた場合、それが「普通」の子育てだと思いこんでしまい、同じことを自身の子供に行っている場合があります。

これを機に、自分が毒親のような行為を気づかぬうちに取っていないか注意深く見返し、該当する点があれば改善するようにしましょう。

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毒親との付き合い方・対処法

場合によっては自分が大人になった今もなお、毒親による影響を受け悩まされ続けている人もいるかもしれません。

そんな毒親との付き合い方・対処法については、次のような方法があります。

  • 親の言葉を受け流す
  • 親と離れて暮らす

まずは、「親は親、自分は自分」という意識をはっきり持ち、干渉してきてもただの一意見とみなし、最終的には自分で決定するようにすることです。

あまりにうるさく干渉してくる場合は、物理的に離れるために離れて暮らすと良いでしょう。

親といえども、大きな心的ストレスにまで発展している場合は、心療内科やカウンセリングを頼るのもおすすめです。まずは誰かに今の状況や気持ちを聞いてもらい、受け止めてもらいましょう。

毒親から暴力などを受けている場合は、親と言えど警察に連絡をしましょう。そのうえで、法的に親子関係を断つことも、場合によっては検討する必要があります。

そのことに対して、過度に罪悪感を感じて自分を責めないでください。それも毒親による刷り込みの場合もあります。

まとめ

毒親とは子供にとって毒(害)となり、悪影響を及ぼす親のことです。子どもにとって「厄介な存在」だと深刻に感じている親を指します。

毒親の特徴として、毒親は子供に対して、過干渉・過保護、過度な支配・管理、価値観の押し付けなどを行いがちです。

毒親は、精神的に自立していない、自身の諦めた夢を子供に託す、夫婦仲が悪い、毒親に育てられた、友人・趣味がないといった場合に、対象が子供に向かいすぎてしまい、起こる場合が多いようです。

自身にも毒親の要素がないかどうか、いちど自分の行動を振り返ってみましょう。

今現在自分が毒親からの影響を受けている場合、すぐにできることは「親の言葉を受け流す」「親と離れて暮らす」ことです。

物理的に接点をなくすことで悪影響を受けないようにしましょう。

また、精神的ストレスが酷くなっている場合は、すぐにでも心療内科やカウンセリングを受けましょう。

暴力を受けているなどの場合は、親といえども警察に連絡をし、法的に親子関係を切ることも考慮に入れるべきです。

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