「HV」「EV」「PHV」「FCV」って何が違うの?エコカーの種類とバッテリーの寿命交換について

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エコカーの種類には「HV」「EV」「PHV」「FCV」といろいろありますが、これっていったい何が違うの?そう思っている人のために、エコカーの種類と特徴についてご説明します。また、エコカーで使用される駆動用バッテリーの寿命による交換時期や気になる交換の費用などについても解説します。

時代はエコカーに変わりつつある

時代はガソリン車からエコカーへと進められ、世界各国でもガソリン車の廃止を発表するなか、日本政府も「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」といった発表がありました。

そしてエコカーへの乗り換えを推奨すべく、現在もさまざまな減税等の措置が設けられています。

エコカーの種類や性能により細かく規定が分かれてはいるものの、「エコカー減税」「環境性能割」「グリーン化特例」などの優遇措置が設けられています。

反対に、新車登録から13年が過ぎたガソリン車(ディーゼル車の場合は11年)の自動車税は割り増しとなっています。

ただ、一言でエコカーと言っても様々な種類があります。どういった種類があるのか、詳しく見ていきましょう。

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「HV」「EV」「PHV」「FCV」といったエコカーの種類について

エコカーには現在、「HV」「EV」「PHV」「FCV」といった種類が存在します。

それぞれ頭文字をとって省略形で表されているわけですが、なんのことだか分かりませんよね。

ということで、1つずつ紹介していきましょう。

HV

いちばん耳にするのがこのHVかと思います。

「HV」とは「Hybrid Vehicle」の略です。いわゆる「ハイブリッド車」のことですね。

モーターとエンジンの2つの動力を持ち、状況に合わせて駆動系を切り替えて走るため、非常に燃費が良いのが特徴です。

ただし、モーターとエンジンの両方を積むので、車自体が重くなることと、修理費が高いというデメリットもあります。

代表的なHV車

トヨタ:プリウス、アクア
日産:セレナ、エクストレイル
ホンダ:フリード、フィット
マツダ:アクセラ
など

EV

「EV」とは「Electric Vehicle」の略で、まさに100%電気自動車のことです。

EV車は100%電気で動くので、自宅や充電スタンドなどで充電する必要があります。

デメリットは充電に掛かる時間でしょうかね。今後はもっと充電スタンドも増えると思いますが、遠乗りをする場合は充電時間も含めて計画を立てる必要があります。

代表的なEV車

日産:リーフ
三菱:i-MiEV
など

PHV

「PHV」とは「Plug-in Hybrid Vehicle」の略で、「プラグインハイブリッド自動車」と呼ばれる車のことです。

自走して充電するHVと異なり、外部電源からの充電が可能なHVということでますね。「PHEV」と呼ばれることもあります。

代表的なPHV車

トヨタ:プリウスPHV
三菱:アウトランダーPHEV
など

FCV

「FCV」とは「Fuel Cell Vehicle」の略で、「燃料電池自動車」のことです。

燃料電池自動車という言葉は、まだあまり耳慣れないかもしれませんね。

燃料電池とは、水素と酸素の化学反応から電力を取り出す発電システムで、この仕組みが自動車の動力に使われています

水素を燃料を燃料とする、「MIRAI」というFCVを販売しているトヨタは、究極のエコカーとも称しています。

ただ、まだ実用にあたっては、安価での車両要求が難しく、同等のHV車と比べ2~3倍の値段がかかります。

また、燃料となる水素ステーションの配備がまだまだ追いついていないので、利用限度はかなり限られて聞いてしまいます。

しかし、究極のエコカーとも呼ばれているFCVなので、もっと普及してくると、車両の価格も下がり、水素ステーションも全国にできてくることは十分に考えられます。

代表的なFCV車

トヨタ:MIRAI
ホンダ:クラリティ FUEL CELL

バッテリーの寿命と交換費用

現在のエコカーは、FCVを除き、モーター駆動用のバッテリー(電池)を使用しています。

このバッテリーは通常のガソリン車に積んであるような小さなバッテリーではなく、モーターを回すほどの電力がまかなえる巨大なバッテリーとなります。

繰り返し充電はできるものの、電池であることには変わりませんから、いずれ寿命が来てバッテリー交換の時期がやってきます。

では、どれくらいでバッテリーの寿命となり交換が必要になるのでしょうか。また交換費用はどれくらい掛かるのでしょう。

バッテリーの寿命については使用状況によっても変わってきますが、各メーカーの保証内容を見ると、8年または16万kmくらいでの交換を進めているようです。

16万キロも走れば、一般的には車の乗り換えも充分に考える時期なので、バッテリーを交換するよりも乗り換えてしまうかもしれませんね。

しかし、あまり普段は乗らない人なら、8年で車を乗り換えることはないかもしれません。

この場合にバッテリーを交換すると、費用はどれくらい掛かるのでしょうか。

ハイブリッドカーの駆動用バッテリーの交換費用は、工賃を含め約20万~40万円程度と言われています。

仮に8年で交換すると考えると、年換算で2.5万~5万円ほど。新しいエコカーに搭載されているバッテリーは西濃も良くなっているとのことで、10年くらい持つようなので、それだと年換算で2~4万円ほどに。

エコカーの減税等の措置や燃費の良さによるガソリン代のコスト軽減を考えると、バッテリー交換してもまだお得なのかもしれませんね。

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まとめ

2035年にはガソリン車の新車販売をゼロにするというだけで、中古の販売は行われるでしょうし、2035年になったらガソリン車に乗れなくなるわけではありません。

とは言え、どんどんガソリン車(ディーゼル車も)にはさらに増税されたり、ガソリンスタンドも減ってきたりして、乗りにくくなるのでしょうね。

実際、究極のエコは、物を長く使うことだと思いますけど。

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