長野県の代表的な食べ物・名物 長野といえば有名な信州そば、おやき、馬刺し、牛乳パンなど
四方を山々に囲まれた長野県。長野は雄大な自然や温泉、江戸の風情を味わえる城下町でもあります。観光スポットもたくさんあるうえに、豊かな自然から生まれる農産物にも恵まれ、先人の知恵と工夫の詰まった郷土料理もたくさんある魅力的な県です。ということで、長野県を代表する名物や食べ物についてご紹介します。
もくじ
信州そば
「信州そば」は、信州・長野を代表する郷土料理です。
長野県の気候や環境は米や小麦が栽培しづらい土地なのですが、高冷地なのでそばは育ちやすい気候にあります。そのため、そばの栽培は昔から盛んで、長野ではそば食の文化が発展しました。
さらに、長野は美味しい水も豊富という特徴があるため、美味しいそば作りの条件をばっちり満たしているわけです。
かつてそばは「そばがき」や「そば餅」などの団子状で食べられていました。しかしそれが、現在のような麺状の「そば切り」スタイルで食べるようになったのは、そもそもが信州がルーツだそうです。
一般的に長野県のそばは「信州そば」と呼びますが、「戸隠そば」「更科そば」「霧下そば」「ダッタンそば」など、長野県内には30種類以上ものそばがあります。なかでも長野の「戸隠そば」は、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」と並んで、「日本三大そば」の一つに数えられます。
おやき
「おやき」も長野県を代表する郷土料理です。
おやきは、小麦粉やそば粉で作った皮で、野菜などの具材を包んで焼いたおまんじゅうの様な見た目の食べ物です。
稲作が難しかった長野県では蕎麦などの粉ものの食文化が発達し、縄文時代の遺跡からも粉を練って焼いた跡のある土器が出土されています。
おやきの中の具材は、定番の野沢菜や切り干し大根などの野菜のほか、あんこやクリームチーズといったスイーツ系まで、バリエーションも豊富です。
昔は家庭の囲炉裏端で焼かれていたことから、「おやき」という名称がついたようです。現在は「焼き」の他に、「蒸し」や「揚げ焼き」など、様々なタイプのおやきがあります。
そんなおやきの中から、自分好みのお気に入りのおやきを探してみるというのも、なかなか楽しそうですね。
馬刺し
長野県は熊本県と並んで馬肉の消費量の多い地として知られています。
長野県では古くから多くの馬が飼育されてきた歴史があります。そんな長野において、明治時代頃に年老いた農耕用の馬を食べたのが、馬を食べるようになった始まりとされています。
馬肉は、牛や豚のタンパク質の約2倍、カルシウムは3倍と栄養価が非常に高異特徴があります。それでいて、カロリーは牛肉の1/3、豚肉の1/2と低カロリー、脂質も牛肉や豚肉の約1/8と、とてもヘルシーなのです。
長野県が沖縄県を抜いて長寿日本一になった理由には、そんなヘルシーな馬肉を食べる長野の習慣が関係しているのでしょうか。
馬肉料理の代表は馬刺しで、醤油におろし生姜やおろしニンニクを混ぜ、そのタレに馬肉を付けて食べるのが一般的です。しかし長野県では、馬刺し以外にも馬肉のすき焼きなどもよく食べられているそうです。
信州サーモン
信州サーモンとは、安曇野市にある長野県水産試験場が10年もの歳月をかけて開発したブランド魚です。
ニジマスのメスとブラウントラウトのオスとを交配させ、「信州サーモン」を作りました。
信州サーモンは卵を産まない一代限りの魚なので、自然界に流出しても生態系を壊しにくい魚です。また、産卵のためのエネルギーが不要なため、旨味が強いといわれています。
銀色の見た目とサーモンのような紅色の肉質から、実際にはマスでありながらも「信州サーモン」と名付けられています。
魚特有の生臭さが少なく、様々な料理法に合うのが特徴で、長野県内ではホテルや様々な飲食店で、信州サーモンを使った料理が提供されています。
牛乳パン
牛乳パンは、レトロなパッケージとたっぷりのクリームが特徴で、メディアにも取り上げられる機会が多いことから、いつしか長野旅行のお土産として人気になりました。
牛乳パンという名前の通り、生地には牛乳が練りこまれており、ふわふわの分厚いパンにミルククリームがたっぷりとサンドされています。
牛乳パンは個人のパン屋さんでも、スーパーでも購入できますが、お店によってパッケージのデザインやパン生地、サンドされているクリームなどにバリエーションがあるそうです。それらを探して食べ比べてみるのも楽しそうですね。
見た目が可愛いので、お土産にすると喜ばれるのではないでしょうか。
まとめ
長野県の代表する名物をご紹介しましたが、いかがでしたか。
長野といえば「信州そば」や「おやき」は有名ですが、近年では「馬肉」も有名なんですね。
他にもリンゴやブドウ、モモ、ナシなど、お隣の山梨と同様、長野もフルーツ王国でもあります。
美味しいものが豊富で温泉もあって、さらにワインや地ビール、地酒なども豊富な長野、心の洗濯をしに訪れたいところです。
