高齢者にコロナワクチン接種予約をインターネットで案内するのはハードルが高すぎ
近くに住む親族にコロナワクチン接種のインターネット予約を教えに行きました。
正直、
お年寄りには無理ゲー
という印象を持ちました。
普段、PCなりスマホなりネットに触れている層なら、ワクチン接種のネット予約なんて、全然難しくありません。
むしろ簡単な方です。
ところが、馴染んでいない層にとっては未知との遭遇レベルなのだと、改めて気付きましたので、お年寄りとネット社会について私見を述べてみたいと思います。
高齢者のワクチン接種予約について、各自治体をチェックしてください。
もくじ
ワクチン接種のネット予約ステップ概要
地元の自治体にはなりますが、例として手続き方法のステップ概要を紹介すると、
- ワクチン予約サイトを開く
- 接種券番号(自治体からのハガキに記載)とパスワード(西暦を含む生年月日)を入力
- メールアドレスを入力して保存
- 確認メール着信
- 確認メール内のリンクをクリック
- 改めてワクチン接種のネット予約サイトにログイン
- 緊急連絡用電話番号を入力
- ワクチン接種の会場を選択
- 希望の日時を選択
- 予約確定ボタンをクリック
という感じでPCの場合は進むわけです。
このステップは、実際に手を動かせば特別難しい、ややこしいものではありません。
しかし、ネットに馴染みの薄い高齢者の場合は、各ステップで壁を感じているようでした。
高齢者がネットを避ける理由
高齢者に言わせると、
- インターネットのしくみを知る機会に恵まれなかった
- 興味関心を持たなかった
- 難しいと自分で刷り込んでしまった
- 自分には必要ないと排除してしまった
という部分も多少はあろうかと思います。
中でも「年寄りにはわからない」と自ら知的好奇心にフタをしてしまうことが、よりネットと高齢者を引き離してしまっているようにも感じます。
厳しい言い方をすれば、勉強しない、社会の流れに適応しようとしない、ということも挙げられるでしょう。
高齢者がネットを使う時のあるある
親族が少しでも自力でワクチン接種のネット予約をしたいとのことだったので、一挙手一投足を観察していました。
- 大文字小文字、半角全角を区別する概念が無い
- ログイン/ログアウト、管理画面/マイページの概念がわからない
- メールアドレスの打ち損じがある
- 検索が使えない
以上のような基礎的な部分すらあやうい中で理解を求めるのは、難しいものがあるなという印象を持ちました。
ねばり強く、言い方を変えたり例えで表現したりして、なんとかネット予約の方法だけは覚えてくれましたが、肝心の予約枠がスグに埋まってしまうので本来の目的は果たせていません。
おそらく予約が取れるまでは何回かログインを繰り返すでしょうが、その過程で、慣れて欲しいという気持ちもあります。
高齢者がネットを楽しむために
高齢者にもネットに馴染んでもらうためには、
- ネットの基礎教育
- ログインなどは指紋認証やQRコードでアクセス
ぐらいは考えないと、予約云々については、この先も電話に依存することになってしまいます。
まとめ
高齢者にコロナワクチン接種予約をインターネットで案内するのはハードルが高すぎだと感じました。
当該の高齢者は若い親族に、予約の代行を依頼しているのが現状だと思います。
電話も繋がらないし・・。
ネットに馴染みがなく、親族と疎遠気味になっている独居老人や高齢者夫婦は、相当に困っていると思います。
ネット社会が便利と感じている高齢者の割合は、どの程度、いるのでしょうかね。