ワクチン証明書(ワクチンパスポート)とは 申請の流れと海外旅行で使用可能な国

日本でもワクチン証明書(ワクチンパスポート)の申請が始まりました。申請の流れや海外旅行でワクチン証明書が使用可能な国などについてお伝えします。

ワクチン証明書とは

ワクチン証明書とは海外渡航者向けに新型コロナウイルスワクチンを接種したことを証明するものです。

申請の受け付けが6月26日より開始され、全国の市区町村で申し込みが可能です。

このワクチン証明書があると、渡航先での入国時に、隔離や陰性の証明書の提出が免除されたりします。

ただし、現状使用可能(2021年6月27日現在)な国は5カ国のみです。

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ワクチン証明書が使える国

ワクチン証明書が使用可能な国は、以下の5カ国になります。

  • イタリア
  • オーストリア
  • トルコ
  • ブルガリア
  • ポーランド

ワクチン証明書があることで、イタリアでは10日間の隔離機関が免除となります。

トルコでは入国時に求められる陰性証明書が不要となります。

詳細については、以下の外務省HP内の「日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている国・地域」の項目をご参照ください。

日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている国・地域(外務省)

ワクチン証明書の申請から発行までの流れ

ワクチン証明書の申請に必要なものと、申請から発行までの流れについてです。

ワクチン証明書の申請に必要なもの

  • 申請書
  • パスポート
  • 接種券
  • 接種済証か接種記録書

※接種券を紛失した場合はマイナンバーが確認できる住民票の写しが必要
※接種済証・接種記録書を紛失した場合は、予診票の写しも可

申請から発行までの流れ

1.上記の書類をそろえ、市区町村の窓口へ持参もしくは郵送にて申請
※パスポートの氏名の記載が旧姓や別姓の場合、現在の姓が確認できる書類が必要

2.市区町村側でワクチン接種記録システム(VRS)の接種データと照合。

3.証明書を発行(窓口もしくは郵送)。偽造防止のコピー防止機能付用紙が使用。
※1度の申請につき原則1部の発行
※再申請ごとに1部発行し。回数制限なし

発行までに1週間程度要する場合もあるそうです。

詳細はお住いの地域の各市区町村サイトかコールセンターから、ご確認ください。

ワクチン証明書は、現在は紙での発行のみとなっているようですが、年内に電子交付もできるよう考えているそうです。

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ワクチン証明書の今後の活用範囲について

現在、日本ではワクチン証明書が何か有効な利用法として認められていませんが、今後は様々な状況下での証明書として活用されることが予想されます。

イベントへの参加や入場時、飲食店の利用時など、証明書の提示が義務付けられるといった利用法です。

そのためにもデジタルでの申請及び発行が行われ、証明書自体もデジタル証明書が発行できる仕組みを早急に進める必要があるでしょう。

まとめ

日本でもワクチン証明書の申請が始まり、少しずつ移動に関する緩和や対策についての対応がされつつあります。

ただ、そうは言ってもまだまだ、各国間での相互パスとしての機能には道のりも遠く、少しずつ使用可能な国が増えていくといった感じで進むのではないかと思われます。

現状、ワクチン証明書が有効な5カ国は、それほど頻繁に行き来のある国ではないので、アジア圏や欧米諸国との連携が取れるようになると、かなりメリットも増すよう思います。

日本で発行するワクチン証明書は、日本への帰国時には活用できず、14日間の自宅待機措置は免除されません。

まずは国内での使用に、ワクチン証明書の有効性を証明できると、活用の幅も広がっていくのではないかと思います。

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