変額保険ってなに?メリットやデメリットが少しわかりにくい運用メインの保険を解説
「30年後に掛け金が2倍になる保険をすすめられているみたい・・・」
帰宅するなり、奥さんが言いました。
詳しく話しを聞いてみると、奥さんの職場の同僚の方が、
「知り合いの知り合いからすすめられた」
という資料を片手に、どうしようか相談めいた話をしてきたということなのです。
めちゃめちゃ怪しいキーワードが出てます、知り合いの知り合い・・・(汗)
30年後に2倍って言い切ってる時点で、個人的には完全無視ですが、よくよく調べてみると「変額保険」だったのです。
どういう営業の仕方かよってツッコミたくなりますが、今回は「変額保険」についてシェアしたいと思います。
ちなみにA生命の資料だったそうです。
もくじ
変額保険とは
変額保険という言葉を初めて聞く方もいると思いますが、
運用の実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険
のことを言います。
運用実績に応じて保険金、解約返戻金、満期金が増減するタイプの保険です。
運用の対象は、国内外株式、債券が中心になりますが、投資対象や方針は保険会社で異なります。
運用中に被保険者が亡くなってしまった場合の死亡保険金または高度障害保険金などは、運用の成績に関係なく最低保証の分だけ支払われます。
しかし満期保険金や解約返戻金には最低保証はなく、運用成績が悪ければ、最悪、元本割れリスクもあることを知って欲しいです。
これを年金に応用したのが「変額年金保険」になります。
変額保険のメリット
メリットは運用がプラスに働くと、将来、受け取る金額が増えることです。
ただし運用の調整は自分で行うことになるので、自己責任の部分もあることは覚えておきましょう。
それと前述しましたが、死亡保障には運用に関係なく最低保証があります。
しかも投資のようではありますが「保険商品」ですので、生命保険料控除の対象となり、節税に貢献します。
生命保険料控除で注意すべきことは、一括払い(一時払い)では適用できず、月払い、半年支払い、年払いに限ります。
ケースバイケースですが、その他にも、
- インフレ対策
- 運用中は非課税
- 定額終身保険などと比較すると保険料が安くなることもある
といったことがメリットとして挙げられます。
変額保険のデメリット
変額保険のデメリットは、まず第一に、あまり保険や投資に馴染みが無い人にとっては「わかりにくい」保険であることです。
保険会社が作成する見積書兼保険設計書には、シミュレーションが掲載されていることが多いのですが、非常に魅力的な結果が出ています。
ゆえにリスクを知らなければ、数年後または10数年後に泣きを見ることもあるわけです。
運用成績が悪ければ、最悪「元本割れ」つまり支払った金額より受取額が下回ることが発生する可能性があります。
また保険商品であるがゆえに、純粋な投資コストだけではなく、死亡保障などのために積み立てられる部分も必要なため、相対的にコストは高くなります。
あと個人的な経験から、運用のチェックが面倒です(汗)
投資の割合を自由に変えられるのですが、これも感覚頼りだと心配が先立ちます。
まとめ
変額保険について少しでも理解の助けになればば幸いです。
メリットやデメリットは、変額保険においては体験しなければわからないというのが本音です。
裏話をすると・・・代理店報酬も高めということもあるとかないとか(元保険代理店談)
1年以上、動いていない金額の範囲内でなら、試してみても良いとは思います。
お試しだとしても数年で解約すると、解約返戻金は支払額以下になる可能性も。
じっくり検討すべき保険です。