トコジラミって何?その正体(別名)とは?刺されたときの症状・対処法・駆除 一匹いたら…
トコジラミと言う虫がいま日本で増えているそうです。トコジラミの正体はそう、日本では絶滅したと言われるあの虫です。トコジラミに刺されたときの症状や対処法、駆除についてお伝えします。トコジラミ、一匹いたら…。さぁ、困った!
もくじ
トコジラミって何?その正体とは?
トコジラミと言う名の虫をご存知ですか?
トコジラミは見た目は体長は4~5ミリほどの赤くて丸い小さな虫です。1年中いるのですが、特に6~9月頃に増殖します。
そのトコジラミの何が嫌かと言うと、トコジラミは刺すのです。そして刺されたところは赤く腫れ、恐ろしく痒いのです。
とう言うのも、トコジラミの栄養源は人間の血液なのです。
「そんな虫、自分には関係ないでしょ」って思いました?
実はこのトコジラミが、いま日本で増殖しているのです。
自治体への相談件数も2008年までは2桁だったものが、2009年以降は3桁に。そして2019年には450件以上にまで増えました。
そんなトコジラミですが、どこで被害にあうかと言うと、それは家の中です。それも宿泊先のホテルなどで刺されることが多いようです。
ここまで話したら勘の良い方は薄々気づいたかもしれませんね。
そう、トコジラミとは「ナンキンムシ(南京虫)」のことです。「床虫」とも呼ばれています。
確かに海外のホテルなどで「南京虫に刺された」って話、聞いたことがある人もいるかもしれません。でも日本に「南京虫はいないでしょ」そう私も思っていました。
それもそのはず、かつて戦後の頃に日本で徹底的な南京虫の駆除が行われ、1970年代に撲滅された事になっていましたから。
それがいま、ここ日本でも南京虫の被害が増えているのです。その原因が、訪日客や日本人が海外旅行先から、荷物に紛れたトコジラミを持ち帰ってしまっていることにあるのだそうです。
ちなみにこのトコジラミは、シラミの仲間ではありません。なんとカメムシの仲間だそうです。
トコジラミに刺されたときの症状と対処法
トコジラミに刺されると、どういった症状が現れるのでしょうか。
トコジラミに刺された場合、最初はあまりかゆくありません。しかしその後、「夜も眠れないほど」の恐ろしいかゆさに襲われます。
また痒みだけでなく、ときにリンパ節の腫れや発熱も伴う場合があるそうです。
かゆみも耐え難いですが、あまりの痒さにより眠れないという精神的ダメージにやられてしまう人もいます。
トコジラミは首や腕、手足など、肌が露出している部分を刺します。そして大抵3~5箇所まとまった形で刺し跡が残るのが特徴です。
ただし、トコジラミに刺されてから跡が現れるまでには個人差があるため、刺されて数時間の人もいれば10日近く経ってから刺し跡が現れる人もいます。
トコジラミに刺されたら、抗ヒスタミンやステロイドが配合された薬を塗りましょう。
かゆみがひどく続く場合や、腫れや発熱がひどい場合は、皮膚科にて受診してください。
一般的には、薬を塗れば刺された箇所はおおよそ1~2週間程度で色が薄れていき良くなっていきます。
トコジラミはどこにいる?
ではトコジラミはどこにいるのでしょうか。
トコジラミはベッドや床、壁などの隙間に潜んでいます。
しかし、日中の明るいときは姿を隠しています。そして夜になるとこそこそと出て来るのです。しかも意外と動きは早いそうです。
そして寝ている間に刺されてしまうわけです。
そんなわけで、ホテルなどの宿泊所についたらまず、トコジラミがいないかどうかをチェックしましょう。
トコジラミは人の血を吸った後に赤黒い糞をします。
ベッドや家具の隙間などに2ミリ前後の赤黒いシミのような点々を見つけたら、その部屋にはトコジラミがいる証拠です。
ホテルであれば、部屋を変えてもらうことをおすすめします。
トコジラミの駆除について
滞在先のホテルでトコジラミを見つけた場合であれば、部屋を変えてもらうなどといった対処もできますが、これが家の中で見つけたとなると、ちょっぴり厄介です。
と言うのも、トコジラミは繁殖力が高いからです。
1日に5~6個の卵を産み、1週間~10日で孵化を繰り返し、大量に増えるまでそう長い期間は要しません。
トコジラミが1匹いたら…と言うことですね。
では、急いでトコジラミの駆除をと考えますが、これが難しいのです。
トコジラミを自分で駆除するには、専用の殺虫剤を使用するか熱処理をする必要があります。
ただしトコジラミは繁殖力が強いため、たまごや幼虫など全てを駆除するのが難しいです。
そのため、最も確実に駆除するには、害虫駆除業者に依頼するしかありません。
自身の住むエリアの保健所に連絡をすると、トコジラミの害虫駆除業者を紹介してもらえるでしょう。
トコジラミ駆除の費用の相場は、30平米で3~10万円程度のようです。
まとめ
ここ日本では絶滅したはずの南京虫(トコジラミ)が、いま再び増殖しています。もともと日本は年間を通して温かいので、トコジラミが繁殖しやすい土地ではあるのです。
トコジラミは繁殖力が高いので、放って置くとあっという間に増殖します。
トコジラミに刺されると恐ろしく痒く、夜も眠れないほどです。刺されたときは抗ヒスタミンやステロイドが配合された薬を塗りましょう。
個人で完全に駆除もなかなか難しいのがトコジラミの厄介な点です。完全に駆除するにはトコジラミの駆除業者に依頼するしかありません。