代謝・基礎代謝をわかりやすく説明 代謝が悪いと痩せにくいって本当?代謝を上げる方法とは
なんとなくピンとこない代謝・基礎代謝について、まずはわかりやすく説明します。次に、なぜ代謝が悪いと痩せにくいのかという理由について説明したうえで、代謝を上げる基本的な方法を解説します。このメカニズムが理解できると、自分に何が足りないか、何をすればいいかがわかり、太りづらい体を得られることでしょう。
代謝・基礎代謝をわかりやすく説明
代謝とか基礎代謝っていう言葉をよく耳にしますが、なんとなくイメージはしているものの、実際はどういうことなのか今ひとつ理解できていないという人も多いのではないでしょうか。
ということで、まずは代謝・基礎代謝について、わかりやすく説明しますね。
「代謝」とは、簡単に言うと、体の中へ栄養を摂り入れ消化・吸収して排出するサイクルのことです。体を動かすことで代謝が上がり、また細胞なども作り替えられていきます。
人間の体は細胞でできています。子供から大人になるに連れ、体は変化しますが、ある一定の大きさにまで成長すると、そこからはあまり変化しないように感じます。
しかし、大人になってからも、少しずつ年を取って老化していくように、ゆっくりとですが変化をしています。
これらも全て代謝があるから行われていることになります。
細胞レベルで行われるので、その変化をリアルタイムでは感じにくいものですが、体の全てが細胞からできています。
怪我をしたら治るのも代謝が起こっているからですし、髪や爪が伸びたりするのも、代謝が起きているからなのです。
運動して疲れた体が再びエネルギーを得て復活するのも、代謝が行われているからです。
次に基礎代謝ですが、「基礎代謝」をわかりやすく言うと、何もしなくても消費されるエネルギー量のことです。
人が生命活動を維持するうえで、何もせずともただ生きているだけで、私たちのエネルギーは消費されていきます。それは自律神経により、生命を維持する最低限の機能が無意識ながらも常に働いているからです。
つまり何もせずとも私たちは基礎代謝によりエネルギーを消費します。その消費エネルギー量は、一般成人の男性で約1500キロカロリー、女性で約1200キロカロリー程度とされています。
しかし、この基礎代謝量には個人差があり、基礎代謝量が多い人・少ない人というのがいるわけです。
代謝が悪いと痩せにくいって本当?
代謝が悪いと例として、大きく2つあります。
1つは基礎代謝が低いというもの。つまり、何もしなくても消費するエネルギーの量が少ないというものです。
先程、女性より男性の方が基礎代謝が高いということを説明しました。
そのため、もし男女で同じ量を食べた場合、女性の方が太りやすいということになります。
逆の視点から説明すると、女性の方が少ない食事量で男性と同じ動きができるということになります。
男女で食事をともにした場合を考えてみても、一般的に男性よりも女性の方が食事量が少ないのはそのためです。
次に、もう1つの代謝が悪い例としては、個人差による代謝の違いです。
例えば同性で同じ年齢・体格の人が、同じだけ動き、同じものを同量食べたとします。それを仮に1年続けたあとに体重を測った場合、そこには体重差が生まれているはずです。
これが、個人の持つ代謝の違いです。一般的によく言われるのが「脂肪が燃えやすい・にくい」というやつですね。
つまりエネルギーが消費されやすい人・されにくい人というのがいるということです。
これは持って生まれたその人の性質の場合もありますし、これまで生きてきた生活スタイルによって積み重なった結果の場合の両面が関係しています。
得るエネルギー量に対して、消費するエネルギーが少ないと、エネルギーが体の中に余ってしまうので、当然ですがそれは結果的に肥満に繋がります。
つまり代謝の良い人のほうが、代謝が悪い人よりも太りにくいということになりますし、同じ運動量でも代謝の悪人のほうが痩せにくいということになります。
基礎代謝を上げることのメリット
そこで代謝の悪い人は、代謝を上げたいと思うことでしょう。
まずは基礎代謝を上げる方法から。
何もせずとも消費される基礎代謝が多い人のほうが、太りにくいのはもう理解できると思います。
そして、一般的に基礎代謝量が高いほうがメリットは大きいです。
基礎代謝が高いと、
エネルギーの吸収&消費量が増える
↓
エネルギー消費によって体内が活性化(細胞が入れ替わる)し、体温が上昇する
↓
太りにくく免疫力も高まる
となります。
基礎代謝が良いことのデメリットをあげるとすれば、それは「汗をかきやすい」ということでしょう。
代謝を上げる方法
代謝がおこなわれる時、実は体の中の酵素が必要となります。酵素が働かないと代謝は上手く起こりません。
つまり、基礎代謝が悪い人というのは、この酵素が足りないというのが原因の場合があります。
酵素は、まずタンパク質が十分に摂取された状態で、そこにビタミンやミネラルが加わることで作られます。
なので、基礎代謝を上げる体を作るには、これらの栄養素をしっかりと摂る必要があります。
特に基礎代謝を上げたいなら、
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
の3つは、意識的に摂るようにしましょう。
次に、取り入れたエネルギーを消費させるめには、体の隅々にエネルギーをくまなく送り込む必要があります。
そのためには全身の血流を良くし、体全体の細胞にエネルギーを行き渡らせるようにしなくてはなりません。
ではどうするかというと、「運動」です。
運動を行うと血流が良くなります。足の裏は第二の心臓と言われているように、特に歩くことで足の裏が刺激され、血液の循環が良くなります。
故にウォーキングが健康に良いと言われる所以です。
また、筋肉量が増えると、体温が上がります。体温が上がると代謝もアップします。
なので、筋肉をつけるための「筋トレ」も、基礎代謝を上げるのに有効です。
また、筋肉が付くと、筋肉の動きがポンプの働きをするため、血流が更に良くなるという相乗効果があります。
まとめ
代謝が悪いと痩せづらくなります。なので、基礎代謝を上げましょう。
基礎代謝の上げ方は、タンパク質・ビタミン・ミネラルを意識的に摂取し、そのうえでウォーキングと筋トレをすることです。
こうやってまとめると、実は基礎代謝を上げて太らない体を作るのは、意外とシンプルだということがわかります。
当然、食べる量が多すぎる人は、エネルギーの消費が追いつかないので太りますが、それでも基礎代謝が上がれば、太りづらくはなります。
なので、まずは基礎的な基礎代謝を上げることから、意識的に始めてみてください。