手の甲や腕の血管が浮き出る(ハンドベイン)とは?起こる原因と改善方法・対策について
加齢と共に手の甲や腕の血管が浮き出てきたと気になっている方もいるかもしれません。これはハンドベインと呼ばれるもので、静脈が浮き出ることで起きる現象です。ではなぜハンドベインが起こるのか、その原因と改善方法・対策などについて解説します。
もくじ
手の甲や腕の血管が浮き出る(ハンドベイン)
なんだか最近、手の甲や腕の血管がやたら浮き出ているのが気になる…。
そんなことを感じている方もいらっしゃるかと思います。
この手の甲や腕の血管が浮き出ることを「ハンドベイン」と言うそうです。
手は日常的に目に触れる機会が多いため、ついつい目が行きがちですよね。
しかも、自分のハンドベインが気になり始めると、他人はどうなのかとチェックしてしまうように。
ハンドベインは主に手の甲や前腕部などに現れます。
ハンドベインとは英語で「手の静脈」という意味です。
つまりその名の通り、浮き出ている血管は全て静脈なのです。
ハンドベインの原因
ハンドベインがなぜ起こるのか、その原因はと言うと、主に次のようなものがあげられます。
- 加齢
- 皮下脂肪が少ないため
- 腕の位置・姿勢
- 気温の変化
それぞれの原因について、もう少し詳しく見ていきましょう
加齢によるハンドベイン
人は加齢とともにコラーゲン(タンパク質の一種)が現象していきます。
そのため、血管より表層(上側)にある皮膚の組織が薄くなり、結果的に血管が皮膚表面に近づくため、浮き出て目立ってきます。
皮下脂肪が少ないことによるハンドベイン
手の静脈は皮膚のすぐ下を流れていますが、その間には皮下脂肪があります。
当然、太っている人よりも痩せている人の方が皮下脂肪は少ないため、ハンドベインが目立ちやすくなります。
また、男性は皮下脂肪が少ないため、女性よりも男性の方がハンドベインが浮き出る傾向にあります。
これは筋肉質な人の場合も同様です。
腕の位置・姿勢によるハンドベイン
地球には重力があるため、重いものは下へと行く習性があります。
血液も同様で、腕を下に降ろしていると、血液は下の方へ溜まっていきます。
そうすることで、ハンドベインが目立つようになります。
試しに手を高い位置に上げてみてください。きっとハンドベインが目立たなくなるはずです。
気温の変化によるハンドベイン
血管も気温に応じて拡張や収縮を行います。
そのため季節の温度差により、ハンドベインが目立ちやすい季節があります。
基本的に、気温が高い夏場は血管が浮き出やすくなり、気温が低い冬はハンドベインが目立ちにくくなります。
ハンドベインは病気なのか
では、ハンドベインは病気なのかということですが、足の血管が膨らんでいる場合は、下肢静脈瘤の可能性がありますが、腕の場合は一般的に病気である可能性はほぼありません。
ただし硬いしこりのような膨らみが腕にできている場合は、血管腫の場合もありますので、気になる場合は病院で診察を受けることをおすすめします。
ハンドベインの改善方法
ハンドベインの改善方法ですが、実は自分でできる効果的な改善方法はないそうです。
人前で手や腕を晒す機会が多い職業の方などは、ハンドベインがとても気になるかもしれません。
どうしても目立たせないようにしたいという場合は、レーザー治療や硬化療法により、血管を目立たなくさせることも可能のようです。
気になる方は、血管外科や美容外科に問い合わせてみてください。
まとめ
手の甲や腕の血管が浮き出ることを「ハンドベイン」といいます。
ハンドベインとは手の静脈という意味で、浮き出ている血管は静脈です。
静脈は皮膚のすぐ下に流れているため、主に加齢と共に肌の中のコラーゲンが減少することで、目立ちやすくなってきます。
ハンドベインは病気ではないので特に気にする必要はありませんが、写真に写る際に気になるという方は、腕を心臓より高い位置に置くことで目立ちにくくなりますよ。