終活はいつから始めるべき?身辺整理・やることリスト・エンディングノート おひとりさまはどうする?
終活はいつから始めるべきでしょう?終活で行うことは身辺整理やエンディングノートを作ることのほか、どんなことがやることリストにはあるでしょうか。また、おひとりさまの終活はどのように行うべきなのでしょうか。そんな終活に関することをまとめました。
もくじ
終活とは
「終活」と言う言葉はだいぶ見慣れた言葉になってきましたが、具体的にはどういったことをするものなのでしょうか。
終活とは、「人生の終わりに向けて準備する活動」のことです。
具体的には自身の介護のこと、お金や保険のこと、お墓や葬儀のことなど、自分が亡くなった時や、もう少し前の認知能力が低下したときのために、残された人たちが困らないよう事前に準備することを指します。
元気なうちに遺された家族の負担を軽減する、言わば思いやりの活動なわけです。
それだけでなく、終活を行うことで、自分の死を意識するようになり、残りの人生をより自分らしく後悔の無いよう生きるための、良い機会にもなります。
なので、誰もが終活を行ったほうが良いのです。
終活はいつから始める?
では、終活はいつから始めるのが良いのでしょうか。
終活には、いつ始めるべきといった、具体的な時期はありません。
病気などで余命宣告をされた場合には、すぐにでも取り掛からねばならないこともあるでしょう。
しかし、一般的に健康な方の場合は、いわゆる現役を退いた定年を機に、終活を始める人が多いようです。
この場合は、わりと緩やかに始めることが多く、まずは不用品の整理などの身辺整理から行います。
物には思い出も付随していますから、なかなか整理して手放すにも時間がかかる作業ですが、これまでの人生を振り返るうえで、とても良い機会となります。
終活でやることリスト
終活でやることのリストは、概ね次の10項目となります。
- エンディングノートの作成
- 持ち物・不用品の整理
- 資産や財産の確認
- 友人・知人のリスト作成
- 遺言書の作成
- デジタルデータの整理
- サービスの解約やリスト作成
- 葬儀の準備(予約)
- お墓の準備
- 認知症になったときのために意思のまとめ
年賀状やお歳暮などの季節のやり取りを減らしていったり、人間関係も徐々に終息させて付き合いの輪を小さくしていく方が多いようです。
また、家族に生前贈与などをする場合は、税金などの面も考慮しながら、行う必要があります。
おひとりさまの終活
パートナーや子供がいる・いないに関わらず、おひとりさまになって最後を終える可能性は誰にでもあります。
なので、おひとりさまの終活の可能性が高まった段階で、自分の死後のことについて準備しておく必要があります。
おひとりさまの終活の場合でも、基本的にはエンディングノートを用意します。
そこに記すべき内容は、
- 本籍地
- 生年月日
- 家系図
- 死亡時の連絡先
- 預貯金や不動産など資産について
- 貴重品(健康保険証・年金手帳・印鑑・通帳など)の保管場所
- 葬儀やお墓について
- 各種サービスの契約内容
- デジタル系サービスのログインIDとパスワード
などです。
おひとりさまの場合は特に、お互いに頼りあえる友人を作っておくことをおすすめします。
また、病院や施設に入るときのために、身元保証人(身元引受人)となってくれることを、信頼できる友人などに予め頼んでおきましょう。
財産の管理や死後の手続きなどは、弁護士や行政書士などの専門家に任せることもできます。親しい人に財産を贈与するよう、遺言書に書いておくこともできます。
自治体によっては、おひとりさま向けの終活支援を行っているところもあります。
終活に関する相談をはじめ、定期的な安否確認や葬儀などの生前契約、亡くなったあとに親族や知人などに死亡の連絡をしてくれるなど、おひとりさまにとって助かる支援を行っていたりしますので、気になる方は一度相談をしてみることをおすすめします。
まとめ
認知症が始まってしまっては、なかなかエンディングノートも書けませんし、その後の身の振り方などをまとめることも難しくなるでしょう。
なので、まだしっかりと考えて行動できるうちに、終活は始めたほうが良いでしょう。
終活は人生の最後の日のための準備ではありますが、死を意識することで人はよりいきいきと生きることができるとも言われています。
定年を機に、持ち物や不用品の整理などから手を付け始め、エンディングノートを手に入れて、やるべきリストの予定を立てながら、着実に行っていきましょう。
終活は「死」をネガティブに捉えるものではなく、むしろ「死」に対しての不安を解消するためのものです。
義務ではありませんが、終活を行うことで得られるものは多いと思います。意外な大切なものに気づくかもしれませんので、やって損はないと思います。