アーティストが自滅してしまいやすい理由 クリエイターやチャレンジャーの心を襲う悪魔とは
ときにアーティストは自ら歩みを止めて、自滅してしまいます。その理由にはいくつか原因がありますが、その大半はクリエイターやチャレンジャーの心を襲う悪魔の存在が原因です。ではその悪魔を遠ざけ、歩みを止めないために行うべきこととは何なのでしょうか。そのために知っておくべき知恵をお伝えします。これはビジネスなど、新たなことにチャレンジをしようと思う人にとっても、共通した話です。
もくじ
アーティストが自滅してしまいやすい理由
アーティストが自滅してしまうのは、その繊細な心に原因があります。
人一倍敏感な心は、他者の何気ない一言について深く考えてしまいがちです。
そして常に揺れ動く自信と絶望の間にいるアーティストは、ふとしたきっかけで誤った選択を取ってしまうのです。
特に夜の考えごとは危険です。一人で考えているときにお酒が入ると、なおのことです。
それでなくとも、夜考えたことについては、決定を朝まで伸ばしたほうがいいと言われています。
ラブレターでもなんでもそうですが、夜に練り上げたものを翌朝見返してみると、大抵がなにかに取りつかれたように「大間違い」をしでかしていることに気付かされます。
エゴサーチをしてはいけない
よく芸能人などがエゴサーチをして、知らない人からの誹謗中傷に傷つき、心を病んでしまうなんてことを目にします。
場合によってはそのまま活動を休止してしまったり、引退してしまう人までも。
エゴサーチをしてしまうのは、世間からの評価を確認したいがためです。
そしてその評価に対して概ね良い方を期待して、エゴサーチを行うことのほうが多いことでしょう。
ところが、ネットなどの書き込みは、匿名性が高いことをいいことに、謂われのないことを好き勝手に書かれてしまいます。
その誹謗中傷が事実無根であると分かっていても、潜在的に心は傷つくものなのです。
どんなに完璧に見えいる人であっても、人はそれほど強くありません。多かれ少なかれ、心の中の恐怖と戦いながら表舞台に出ているのです。
故にエゴサーチは、アーティストやクリエイター、芸能人などは、デメリットのほうが多いと思って、しないほうが良いでしょう。
絶対的な味方を見つける
アーティストへのプレッシャーは失敗したときだけではありません。
成功したときに生じる強烈なプレッシャーもあります。
失敗に対してツッコミを入れてくる者だけでなく、成功に対してちゃちゃを入れてくる者もいます。
成功を妬むもの、人の成功に漬け込んでくるもの、人の成功に近寄って利用しようとするものなど。
こういった人物に巻き込まれて、心が惑わされないようにするためにも、常に自分の味方ととなってくれる人を数名見つけておくべきです。
あなたにおべっかを使うのではなく、上手くいってないときは「大丈夫!」、上手くっているときは「その調子!」と、常にあなたの味方となって励ましてくれる人です。
不安になったときは、その絶対的な味方となる人に連絡を取って、少し話をしたり、なにか気が紛れることを一緒にしたり提案したりしてもらうといいでしょう。
これを人を頼らずに自分一人でやろうと思うと、おそらく上手くいきません。
クリエイティブに活動を続けられている人の多くには、きっとこうした絶対的な味方が数人いて、見えないところでそのアーティストを支えているはずです。
クリエイターやチャレンジャーの心を襲う悪魔
クリエイターやアーティストの心を奪う悪魔は、何もネットの世界だけにいるのではありません。
エゴサーチはしなくても、身近にそういった悪魔はうようよいます。
特に成功したときには、たくさんの悪魔が湧いて出てきます。
人は誰かの成功を、なかなか心から祝えないものなのです。
心から祝える人は、苦い経験をしたことのある人で、その痛みをよく知っている人でしょう。
こうした悪魔は、一見仲の良い友人や、場合によっては家族内にも現れるので注意が必要です。
もしも誰かの言葉の端々に違和感を感じたなら、そっと離れた方が得策です。
悪魔の発する言葉は、必ずあなたの心に影響を与えます。これは理屈で話し合っても解決しないものなので、決して立ち向かってはいけません。
クリエイターやアーティストは、自身が信じる作品を作ることが目的です。そこに誹謗中傷や妬みの言葉必要ありません。
これは何か新しいことを始めようとしているチャレンジャーの場合も同じことが言えます。
何か新しいことを始めようと思うときも、無闇矢鱈に他者に話さないほうが良いです。
大抵の人は、自分ができそうもないこと・イメージできないことに対しては、否定的な意見を言います。それがとてもチャンスに思える場合は、妬みから否定する人もいます。
本当の意味であなたの絶対的な味方になってくれる人は誰なのか、よく見極めて、そういった人にのみ相談したり話したりするようにしましょう。
これは切磋琢磨する間柄の同じ志を持つ人同士で、お互いに相手にとっての味方となる関係を築くのもおすすめです。
必ずしも同じ目的ではなくとも、なにか自分の掲げる目標に向かって賢明に動いている人同士なら、お互いの思う気持ちも理解し合いやすいでしょう。
まとめ
今回の話は、私自身クリエイターとして体験してきたことと、周りのクリエイターで上手くいかない友人を見ていて感じたこと、そして私がいくつもの書籍などから学んだことをまとめたものです。
何かを作る・始めるということは、それ自体既に素晴らしいことだと思います。
しかし、人(特に自分から何かを始めようとしない人)は、他者のそういった行為に対して、何かと否定的な意見を言うものです。しかも、もっともらしい理由を加えながら。
クリエイターは何かアクションを起こした後のフィードバックも気になるものですが、それがノーリアクションだと悪い方に捉えがちです。
そんな際も、絶対的な味方である友人に感想を求めれば、その友人からはお世辞や嘘ではなく前向きな感想が得られることでしょう。
こうして前に進む力を得ながら、また次のアクションを起こすことが大切なことなのです。
止めてしまったら、そこで終わります。そして一度止めてしまうと、再び動き出すのに膨大なエネルギーを必要とします。
クリエイターやアーティストは(チャレンジャーも)、生み出し続ける(トライし続ける)ことこそが目的なのですから、その歩みが止まらないための知恵を持っておくべきです。