まぶたが下がり視野が狭くなる眼瞼下垂はなぜ起こる?症状や種類・予防法・治療法について
最近なんだか視野が狭くなってきたような…。もしそう感じているなら、それはまぶたが下がり視野が狭くなる「眼瞼下垂」が起きているのかもしれません。眼瞼下垂は40代を過ぎると多くの人がなる病気のようです。なぜ眼瞼下垂は起きるのか、その症状や種類・予防法・治療法などについてお伝えします。
眼瞼下垂はなぜ起こる?
まぶたが下がり視野が狭くなる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」という病気があります。
その原因は、上まぶたの皮膚が伸びてしまったことや、まぶたを開く筋肉が緩んでしまったことによるものだとか。
実はこの眼瞼下垂、年齢を重ねて40歳を過ぎる頃になると、非常に多くの人に発症する病気なのだそうです。
例えば、おじいさんやおばあさんの顔を思い浮かべてみると、目が小さく三角で黒目がちになっていたりしますよね。
あれはまさに眼瞼下垂によりまぶたが下がってしまってきたがゆえに、目が小さくなっているわけです。
眼瞼下垂の症状と問題
眼瞼下垂の症状には視野が狭くなる以外にも、次のような症状があります。
- 眠たそうに見える
- 目つきが悪く見える
- 首や肩のこり
- 頭痛
- 疲れる
問題はやはり視野が狭くなることでしょう。視野が狭くなると、車の運転なども気を使いますし、危険に対して気づく力もそのぶん低下します。
頭上のものが見えにくくなるので、頭をぶつけることも増えてきます。
また、視野を保つために目を見開こうとうすると、前頭部から眉上につながる前頭筋でまぶたを持ち上げようとするため、首や肩の筋肉に繋がる前頭筋を酷使するので首や肩がこり、それが頭痛につながることもあるようです。
眼瞼下垂の種類
眼瞼下垂には大きく次の4種類あるとされています。
- 生まれつきの眼瞼下垂
- 加齢による眼瞼下垂
- 神経の障害により起こる眼瞼下垂
- 眼瞼下垂に見えるだけ(偽眼瞼下垂)
眼瞼下垂の多くは加齢によるもののようです。
眼瞼下垂の治療法
眼瞼下垂の場合の治療法ですが、基本的に放っておいて自然と治るということはありません。また、基本的に自力で治すことも難しいようです。
まぶたを開く神経の障害や筋肉自体が壊れる病気が原因の場合、これら原疾患の治療により改善することもあるようですが、眼瞼下垂の治療は基本的に手術となります。
手術方法は眼瞼下垂が起きている原因により異なります。
費用は保険適用(3割負担)で、5万円程度。手術時間は両目で1~2時間程度で、入院日数は3~4日が一般的なようです。
中には日帰り手術を行っている病院もあります。
術後はまぶたの赤みや腫れが3日~1週間程度続き、落ち着くまでにおよそ1ヶ月程度かかります。
眼瞼下垂セルフチェック
自身が眼瞼下垂かどうか疑いを持たれている方は、次の「眼瞼下垂セルフチェック」をしてみてください。
- 顔を真正面に向け目を軽く閉じる
- 眉の上部に指で軽く押さえ、その状態で目を開く
このとき目が開きにくかったり、おでこに力が入ってしまう人は、眼瞼下垂の疑いがあります。
合わせて、次のような点に複数該当する場合は、眼瞼下垂の可能性が高いでしょう。
- まぶたが重く感じる
- ハードタイプのコンタクトレンズを使用している
- 目が小さくなった様な気がする
- 視野が狭くなった気がする
- 上まぶたがくぼんでいる
- 目をよくこする癖がある
- おでこに深いシワが増えた
- 毎日パソコンを使う時間が長い
- 逆さまつげである
- 眼精疲労が強い
- 肩こりや偏頭痛がある
眼瞼下垂の症状の予防法
眼瞼下垂を予防するには、とにかくまぶたへの負担を減らすことです。
具体的には、
- まぶたを擦らない
- アイプチの使用頻度を減らす
- アイメイクは薄く
- 刺激の強いクレンジングは使わない
- コンタクトレンズはソフトタイプを使用する
といった点に注意しましょう。
特に女性は化粧がまぶたに負担をかけていることも多いです。美しく見せようとしていることが、将来的に眼瞼下垂を引き起こす原因となることにつながっていることもあります。その点をよく考えて化粧等を行うようにしてください。
眼瞼下垂予防には、まぶたの筋トレも効果がありそうです。
やり方は、
- 左右の眉毛に沿って眉毛が動かないように指で抑える
- その状態で両目を大きく見開き5秒キープ
- 目の力を緩める
- これを10回繰り返す
といったものです。
毎日続けると、まぶたの筋力がアップして、目が今よりも大きく開くようになり、眼瞼下垂予防にもなることでしょう。
まとめ
最近やたらと頭上の物に頭をぶつけるなと思ったら、どうやらその原因は眼瞼下垂にありそうな気がしてきました。
実際に目を見開いてみると、上部のものがよりよく見え、視野が開けるんですよね。
これまでもずっとパソコンを使った仕事をしてきましたし、今もパソコンの画面を毎日長時間見続けていますから、だいぶ目のほうがやられてしまっているのかもしれません。
コロナにより外出機会が減り、コンタクトレンズを使わずにメガネで過ごす日が増えたので、目の負担はだいぶ減ったかなと思っていたのですが、そうでもなさそうです。いや、加齢によるところが大きいのかな?そういえばくっきり二重まぶただったのが奥二重になってきてる…。
今のところはさほど生活に困っているわけではないので手術までは考えていませんが、気休めにまぶたの筋トレでも習慣化してみようと思います。