仕事でメンタル崩壊?適応障害とはどんな症状?うつ病との違い メンタルを壊しやすい職場の特徴とは

仕事でメンタルを崩壊してしまう人が近年増えているそうです。メンタルを崩しかけておこる「適応障害」には、どのような症状が現れるのか、適応障害とうつ病との違いや、メンタルを壊しやすい職場の特徴についてもお伝えします。

仕事でメンタル崩壊する人が増えている

近年では仕事でメンタルを崩壊する人が増えているそうです。

主に新しい職場に就いたばかりの場合や、異動などで部署が変わった時など、これまでの環境と変わって大きなストレスがかかったとき、それを我慢して頑張り続けるとメンタルの崩壊を起こします。

メンタル崩壊を起こしかけると、たいていは「適応障害」となって現れます。

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メンタル崩壊の前兆

メンタル崩壊を起こす前には、必ず前兆として、いくつかの身体の変化(適応障害)が現れます。

それは次のようなものです。

  • 意味もなく気分が落ち込む
  • 何もする気が起きない
  • 些細なことでイライラしてしまう
  • 気持ちがそわそわして落ち着かない
  • 胸がドキドキする・息苦しい
  • 周囲の音がやたらと気になる
  • 食欲不振・食事を美味しいと感じない
  • 熟睡できない・寝付けない・夜中に何度も目が覚める

そして、仕事に行く気がしない・行きたくない・何もしたくない、そんな気持ちになっていきます。

適応障害とは

適応障害とは自分の置かれた環境にうまく慣じめず、ストレスが蓄積してしまうことで起こるものです。

環境に上手く馴染めないと、人は不安感を感じ、また抑うつ気分が起こりやすくなります。

それが出勤拒否といった形で現れてきます。

また、気分が不安定になることから、感情を抑えることができなくなり、対人トラブルなども起こしやすくなります。

適応障害が起こる要因は様々ですが、主に就職(転職)したときなど、新しい環境や人間関係に上手く対応できないことから生じることが多く、進学や結婚・離婚などで生活環境が大きく変わったときにも発症することがあります。

また、周囲からは「甘えているだけだ」と性格の問題と見なされがちで、そのため本人も無理をするために余計に状況が悪化することがあります。

しかし、適応障害は決して甘えなどではありません。本人はとても苦しんでいるわけですから、周囲の人も察し理解を示すよう努めてください。

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適応障害とうつ病の違い

適応障害にはうつ病とよく似た症状が見られることがあります。

しかしこの2つには、特徴的な違いがあります。

適応障害はストレス反応の一種であるため、ストレスがなくなるとわりとすぐに改善されます。

一方うつ病の場合は、脳の不調からくるため、すぐには改善されにくいものです。

これを混同している人も多く、適応障害のうつ的症状を「うつ病」と呼んでしまっているケースも多いようです。

メンタルを壊しやすい職場環境

本人が上手く新しい環境に適応できず、適応障害を起こす場合もありますが、職場の環境自体に問題があり多くの適応障害を生んでいることもあります。

こういった職場には適応障害を起こす人が少なくない点が特徴的です。

主な特徴とは、

  • 仕事に対して過度なプレッシャーを与えられる
  • 仕事量の負担がとても大きい・長時間労働
  • 上司や同僚からのサポートがない・相談できない・孤立している
  • 会社の理念や方針に疑問を感じる

といったものです。

会社自体がそういった風潮の場合もあれば、上司や同僚がそうした環境を作っている場合もあります。

また、

  • やりがいが感じられない
  • 雇用が不安定

といった場合にも、将来に対して明るい希望が抱けないため、不安によるストレスは高まります。

こうした職場環境の会社に就いてしまった場合は、転職も考えた方が良いかもしれません。

求人情報誌で常に求人をしている会社などは、こうした環境の会社が多いため、人が長くいつかないということが考えられます。

職場は長時間身を置く場所であるため、仕事環境はとても大切です。

自身のメンタルを適正な状態に保ち、気持ちよく働ける環境に身を置くようにしましょう。

まとめ

メンタルが崩壊する前には必ず前兆がありますので、そうした身体の変化が現れた時は無視しないでください。

いま置かれている状況を見直すタイミングなのだと考えてください。

その際は決して自分を攻めてはいけません。他の人は頑張っているからと無理をしてしまうと、余計に悪化していきます。

ストレスは何から受けるかは人それぞれ異なりますが、ストレスが溜まってきているかどうかは本人にはわかるはずです。

とにかくストレスが溜まってきたら休むこと。

その休みを認めてもらえないような会社は、自分とは縁がなかったものだと諦め、別の会社へ転職した方がきっと長い目で見ると正しいと思います。

前向きな人ほど人生はずっと右肩上がりであるべきだと考えがちですが、実際の人生は山あり谷ありです。

自分の思うように行かないこともあるものだと割り切り、あまり目先のことばかりに気を取らわれ過ぎずに、長期的目線で人生を考えるようにしましょう。

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