日焼けで皮がむけてきたときの対処法 なぜ日焼けすると皮がむけるの？日焼けで皮がむけないための対策

どうして日焼けをすると皮がむけるのでしょうか。日焼けで皮がむけてきたときの対処法や、日焼けをして皮がむけないようにするための対策をご紹介します。強い日焼けは火傷と同じです。肌にダメージを与えると皮膚がんの原因になるので十分に気をつけましょう。

なぜ日焼けをすると皮がむけるのか？

久しぶりに海に行って泳いだら、1日で日焼けをし、数日後から皮がむけてきました。どうしてこのように日焼け後に、皮がむけてくるのでしょうか。

その前に、実は日焼けには2種類あるということを説明したいと思います。

紫外線には波長の異なる「UVA（紫外線A波）」と「UVB（紫外線B波）」の2種類があります。

この2つの紫外線のどちらの影響をより多く受けたかによって、日焼けの状態は変わってきます。

UVAを多く受けメラニンの産生が促されたことで起こる日焼けが、「サンタン」と呼ばれるものです。

サンタンは日光にあたったあと徐々に皮膚が褐色に変わっていき、「小麦色の肌」になるタイプの日焼けです。

一方、UVBを多く受けることで起こる日焼けが「サンバーン」です。

サンバーンは日にあたった部分の皮膚が赤みを帯び、ヒリヒリ感や水ぶくれなどの炎症が起こります。日に当たってから8～24時間でピークに達し、通常は2～3日程度で収まります。

このうち日焼けによって皮がむけるのは、UVBによるサンバーンの方です。

UVBは表皮の細胞のDNAにまで到達し細胞を破壊する力がとても強いです。そのため、傷ついたDNAががん化しないよう、体内の免疫細胞によって破壊された細胞が排除しようとします。日焼けのあとに剥がれてくる皮は、このダメージを受けた表皮細胞の残骸なのです。

このような仕組みから、サンバーン（UVB）による日焼けが起こると、皮がむけてくるわけです。

日焼けで皮がむけてきたときの対処法

もちろん皮膚のためにはサンバーンを起こさないようにすることが大切です。しかし、既に日焼けで皮が向け始めてしまった場合は、どの様に対処すれば良いのでしょうか。

まず、皮がめくれはじめると、ついつい気になりはがしたくなってきますが、むけかけた皮を無理に剥がすのはあまりよくありません。

めくれている皮の下には新しく作られた表皮細胞が形成され始めています。しかし、この表皮細胞はまだ未熟なため、皮を無理に取ってしまうと、一緒に新しい表皮細胞もめくれてしまい傷をつけしまいます。

未熟な表皮に傷がつくと皮膚の深いところにまで影響が出てくるため、色素沈着やシミ、皮膚の色ムラなどが起こります。

日焼けのあとをきれいに治すためには、むけてきた皮は無理にはがさず、自然に剥がれていくのを待ちましょう。

サンバーンを早く治す方法

UVBによって起きたサンバーンを早く治すには、3つのポイントが大事になってきます。

その3つとは、

• 冷却
• 保湿
• 遮光

です。

まず、日焼けしてヒリヒリと痛む場合は、すぐに患部を冷やしましょう。

冷やし方としては、直接氷などで冷やすのではなく、冷たいシャワーなどを30分程度あてるのが最も有効です。

もしくは、患部に濡れタオルをあて、その上から扇風機などの風をあてて冷却するのも良い方法です。

サンバーンによってダメージを受けた皮膚は乾燥していますから、冷やした後は保湿するために保湿液をたっぷり塗りましょう。炎症がひどい場合は、ステロイド外用剤を数日間塗るとよいでしょう。

皮がむけている間は、新しく表皮ができているときです。新しい皮膚は薄く弱いため、日光による新たなダメージを防ぐためにも、紫外線になるべく当たらないようにしましょう。

しばらくは長袖・長ズボン着用で、直接新しい皮膚に日が当たらないようすることをおすすめします。

日焼けで皮がむけないための対策

日焼けで皮がむけないようにするには、サンバーンを起こさないようにすることです。

サンバーンは肌の色が白い人ほど起こしやすいです。

白人など色の白い人はメラニンの合成量が少ないため、日に当たると皮膚は赤くなるだけで黒くなりにくいです。

日本人のような黄色人種は、サンバーン後にサンタンが生じます。もちろん同じ日本人でも皮膚のタイプにより個人差があります。

それをふまえたうえで、サンバーンを起こしやすい体質の人は、特に紫外線を避けるべきです。

紫外線対策は、次の6つが基本です。

• 外出時は日やけ止めを必ず塗る
• 日傘をさす、帽子をかぶる
• サングラスをかける
• 日なたを歩かず、極力日陰を歩く
• 肌の露出を少なくする長袖の着用
• 紫外線の強い時間帯は外出しない

海で泳ぐ場合も、強めの日焼け止めをむらなく塗り、長そで長ズボンのラッシュガードを上下着用するようにしましょう。

まとめ

日焼けにはサンタンとサンバーンの2種類があり、UVBによるサンバーンを起こすと、皮がむけてくることがあります。

サンバーンをお起こしやすい人は、比較的色の白い人です。私たち日本人のような黄色人種は、サンバーン後にサンタンが起こるとされています。

日焼けにより皮膚がむけてくる理由は、皮膚がダメージを受けたために下から新しい皮膚が生成され、代わりにダメージを受けた表皮細胞の残骸が剥がれてくるからです。

皮膚が赤みを帯びてひりひりと痛いほどの日焼けをした場合は、冷たいシャワーを30分以上浴び、患部をよく冷やしましょう。濡れタオルをあててその上から扇風機の風をあてて冷やすのも有効です。

その後、しっかりと保湿をし、暫くの間は長沢で長ズボンを着用し、真皮を紫外線になるべく触れさせないようにしましょう。炎症がひどい場合は、ステロイド外用剤をしっかり塗ってください。

後日、皮がむけてきた場合は、無理にむくことなく自然に剥がれていくのを待ちましょう。ムリに皮をはがすと、舌から現れている真皮を傷つけ、肌にムラができる原因を作ってしまうのでご注意ください。

日焼けによる皮むけを避けるには、。

• 外出時は日やけ止めを必ず塗る
• 日傘をさす、帽子をかぶる
• サングラスをかける
• 日なたを歩かず、極力日陰を歩く
• 肌の露出を少なくする長袖の着用
• 紫外線の強い時間帯は外出しない

ということを徹底しましょう。

海などで長時間強い日差しのもとで遊ぶ場合は、強めの日焼け止めをむらなく塗り、長そで長ズボンのラッシュガードを上下着用するようにして、サンバーンを起こさないようにしてください。