車のバッテリー上がり時にやってはいけないこと バッテリー上がり対策とエンジン始動後の注意点
車のバッテリー上がり時にやってはいけない3つのことをご紹介します。またバッテリー上がりの対策やなんとかエンジンが始動できた後に気をつけるべき注意点、バッテリー上がりが起きやすい原因や防ぐコツについてもご紹介します。
もくじ
車のバッテリー上がり時にやってはいけないこと
車を所有している人なら、バッテリー上がりを1度や2度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そんな車のバッテリー上がりに気づいた時、やってはいけないことがありますが、ご存知ですか?
その中でも主な3つをご紹介します。では、1つずつ紹介していきましょう。
やってはいけないことの1つめは、「そのままバッテリー上がりを長期放置」してしまうことです。
バッテリーは長期間放置をすると劣化が進み、充電してもフル充電できないバッテリーになってしまいます。
そういった劣化バッテリーは、またすぐにバッテリー上がりを起こしてしまいます。
バッテリー上がりに気づいたら、すぐに充電するようにしましょう。
2つめは、「ハイブリッドカーからジャンプスタートしない」ことです。
ジャンプスタート(バッテリージャンプ)とは、バッテリーが生きている車のバッテリーと、バッテリーが上がった車のバッテリーとをブースターケーブルでつないで行います。
この2台の車のバッテリー同士をつないで一時的に電気を送ってもらうことで、バッテリー上がり側のエンジンを掛ける方法は、わりと一般的なものです。
ジャンプスタートを行うのが同じガソリン車同士なら良いのですが、これをプリウスのようなハイブリッドカーとつないでジャンプスタートをしたりすると、問題が生じる場合があります。
というのも、ハイブリッド車はエンジン始動用のメインバッテリーと、ハイブリッドや電気自動車のシステムを動かす補機用バッテリーの2台を積んでいるからです。
ハイブリッドカーがバッテリー上がりをした場合に、ガソリン車からジャンプしてもらうのは良いのですが、ハイブリッドカーからバッテリー上がりを起こしたガソリン車にジャンプするのは、ハイブリッドカー側の故障を招く可能性があるので、やめたほうが良いでしょう。
3つめは、バッテリーが上がった際にバッテリーのそばで煙草などの火気を近づけないよう注意することです。
バッテリーは充電されていない状態では可燃性のガスを発生します。そこに煙草などの火を近づけたりすると、思わぬ形で引火することがあるからです。
基本的に車を整備するときは、煙草などの火気には気をつけましょう。
バッテリー上がり対策
もしもバッテリーが上がってしまった場合は、先に紹介した他の車(ガソリン車同士に限る)とバッテリーを繋いで、ジャンプスタートさせる方法があります。
その他にも、最近は「ジャンプスターター」なるものが販売されており、これを活用する方法もあります。
ジャンプスターターはそれ自体が充電できる電池で、そこから伸びたプラスとマイナスのクランプを上がってしまったバッテリーに繋ぐことで、エンジン始動できるようにするというもの。
大容量タイプは持ち運びに向かないくらい大きく重いですが、最近はスマホ用モバイルバッテリーを2回り大きくした程度の小型タイプのジャンプスターターもあります。
いざという時にこういった小型ジャンプスターターを用意しておくというのは、長距離旅行時のバッテリー上がり対策としておすすめです。
小型ジャンプスターターは様々なタイプが販売されていますが、信頼の置けるメーカーであることと、ピーク電流がある程度大きいものを購入するようにしましょう。
「機械のことはよくわからない!」という方は、変に触らずにロードサービスを呼ぶことをおすすめします。
エンジンが掛かった後の注意点
他の車からのバッテリージャンプでも、ジャンプスターターを使用してでも、無事にエンジンが掛かったからと言ってすぐに安心するのはまだ早いです。
バッテリー上がりの車の再始動時には、アクセサリー類や電灯などの電気系は極力オフにし、余計な電流が流れないようにしましょう。そうしないと、すぐにまたバッテリーが上がってしまいます。
また、アイドリング状態でもバッテリーは充電されていきますが、回転数が低いと充電には時間がかかります。
なので、エンジンが掛かったのなら、そのまま30分くらい近所を走り回ることをおすすめします。そうすることで、早くある程度までバッテリーを充電することができます。
バッテリー上がりを防ぐコツ
車のバッテリーが上がりそうなときは、実はある程度の前兆で見抜くことができます。
- 例えば、スターターモーターの回転がいつもより遅い
- パワーウインドーの動きが遅い
- 走行時より停車時のヘッドライトが暗い
といった場合は、バッテリーの容量が減っている兆候です。
バッテリーが貯まるまでの間は、なるべく電気を消耗するアクセサリー類は使用しないようにし、少し走り回って充電しましょう。
バッテリー上がりを起こしやすい原因としては、
- ヘッドライトの消し忘れ
- 半ドア
- 寒い時に連続してセルを回す
- しばらく車に乗っていなかった
といった場合に、バッテリー上がりを起こしやすくなります。
特に寒いときやしばらく車に乗っていなかった時にエンジンを始動させる場合、一発でエンジンがかからなかったなら、少し時間をおいてから再びエンジンを掛けるようにしましょう。
これを連続して行うと一気にバッテリーの電気がなくなり、あっという間にバッテリー上がりを起こしてしまいますので、気をつけてください。
まとめ
車のバッテリーが上がってしまった際にやってはいけないことが、
- そのままバッテリー上がりを長期放置
- ハイブリッドカーからのジャンプスタート
- バッテリーに火気を近づけること
です。
バッテリーが上がった場合、ガソリン車同士であれば、ブースターケーブルを使ったジャンプスタートにより、エンジンを始動させることが可能です。
また、近年では充電式の小型ジャンプスターターも販売されているので、これを利用するの良いでしょう。特に長距離旅行に出かけるときなどは、携帯しておくと何かと安心です。
なんとかエンジン始動できた場合は、電気を食うアクセサリー類はなるべく使わないようにし、30分程度近所を走り回ってしっかりとバッテリーを充電しましょう
バッテリーが上がりかけている場合は、エンジン始動時のスターターモーターの回転が遅かったり、ドアの開閉スピードがいつもより遅かったり、ヘッドライトの明かりが暗かったりします。バッテリー上がりの兆候なので覚えておいてください。
バッテリー上がりは、ヘッドライトの消し忘れや半ドアによって起こることが多いです。
また、長期間車のエンジンを掛けていなかった場合や、寒い時期にバッテリーが冷えてしまっている場合などは、バッテリーの電圧が弱くなりバッテリー上がりを起こしやすいです。
そんな時は、一発でエンジンが掛からないくても、すぐに何度もセルを回さず、しばらく間隔を開けてからエンジンを掛けるようにしましょう。
そうしないと一気にバッテリーが消耗され、バッテリーが上がってしまうのでご注意ください。