サブドメインとサブディレクトリの使い方がわからない人は必見!シンプルな判断のしかたとは?
WEB担当者の悩みとしてよく聞かれるのは、企業ドメインでのサブドメインとサブディレクトリの使い方があります。
今さら説明の必要はないとは思いますが、念のために申し上げますと、
- blog.example.com:サブドメイン
- example.com/blog:サブディレクトリ
という形式ですね。
SEOの観点からすると、どちらもメリット・デメリットがありますが、どちらの選択がベストなのか、目的別の判断方法を解説します。
少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
コンテンツの分類やカテゴリごとの管理
コンテンツを分類したり、カテゴリごとに管理したい場合は、サブディレクトリが適しています。
サブディレクトリを使用することで、メインドメインの権威やドメインパワーを共有しつつ、コンテンツを整理することが可能だからです。
例えば、「example.com/blog」や「example.com/products」など、カテゴリ別にコンテンツを配置できます。
異なる地域や言語・サービスの提供
グローバルに発信する目的で、異なる地域や言語ごとにコンテンツを提供、あるいはサービスごとに分けたい場合はサブドメインが適しています。
例えば、「jp.example.com」と「en.example.com」のように、サブドメインを使用することで、異なる地域や言語のコンテンツを独立して管理できます。
同様にサービスにおいては、「service1.example.com」と「service2.example.com」といったようにすると、プロジェクトチーム単位での管理も可能です。
検索エンジンはサブドメインを異なる媒体として扱うため、個別に検索結果の上位表示を目指すことが期待できます。
その他、
- 独立したブランド
- グループ企業別
などに関してもサブドメインは使いやすいです。
デメリットはどこに?
何となくサブドメインとサブディレクトリの使い方がわかったところで、デメリットについてもお伝えします。
サブドメインの場合は、大きく3点、
- ドメインパワーの分散
- 検索順位のゆるやかな上昇
- キーワードの共食い
になります。
サブドメインが多くなればなるほどドメインパワーが配分されるため、多くても2つ3つが推奨です。
ドメイン自体が圧倒的なパワーがあれば別ですが、それはホンの一部に過ぎないことから、あまり多くのサブドメインでの運用はおすすめしません。
ちなみに検索上位表示への過程にも多少なりとも影響します。
一番も問題点はキーワードの共食いです。
同一キーワードでは2サイトまでしか表示されないルールが適用されて、複数のサブドメインでの運用効果が無くなるリスクがあります。
サブディレクトリのデメリットは、ドメイン自体がコケたら、みなコケるということに尽きます。
また最近は、「御社のサイトのサブディレクトリを貸してください」という手法で一定の料金を支払い、そこで自社のアフィリエイトサイトを展開するというやり方があらわれています。
つまりドメイン運営者のSEOリテラシーのスキをついたビジネスです。
ここでは深くは申しませんが・・・。
運用期間で判断も吉
このサブドメインとサブディレクトリの問題は、非常に悩ましいところだと感じます。
ゆえに、コンテンツを公開するスケジュール、期間などで決めることも判断のひとつです。
例えば、キャンペーンの告知ならば、早めに公開して、一定期間経過した後に撤収もしやすいことから、サブディレクトリでの展開がおすすめです。
年単位で行う採用などは、今はサブディレクトリでチラッと紹介する程度では、お話にならない時代になっています。
そこでサブドメインでの運用であれば、マッチングサイトへの登録や広告の着地点(LP)、SNSでの運用に関しても自由に利用できることからおすすめです。
まとめ
「サブドメインとサブディレクトリの使い方がわからない人は必見!シンプルな判断のしかたとは?」というテーマでSEOの観点から書きました。
重要なのはコンテンツに合わせて選択することです。
本文では触れませんでしたが、SSL証明書によってはサブドメインだと追加費用の負担の可能性もありますので、ご注意いただければ思います。
これはSEOの観点というよりは、運用におけるセキュリティの常識の範疇なので、あえてまとめの部分で書きました。
参照
Google の URL 構造ガイドライン | Google 検索セントラル