卒業アルバムって必要?実はあまり知られていない卒業アルバムの舞台裏!顔のカウントもあるよ
もうすぐ卒業シーズン。
大抵の公立高校は3月1日に卒業証書授与式が行われ、中学校や小学校は、その後の日程で行われます。
私立の小中高、そして大学に至るまで、必ず手渡されるのが卒業アルバムです。
すでに制作済みだとは思いますが、それって必要ですか?
そもそも誰がやっているのか・・・。
製本業者が全てやっているわけではなく、写真などのコンテンツ部分は教師がやっています。
その作業もアナログで、うるさい親に配慮するために、とある作業も。
そこで今回は、表に出ない卒業アルバム作業について書いてみます。
もくじ
卒業アルバムの重要性
卒業アルバムは、学生生活の最後を記念し、思い出を永遠に残す貴重な記録物です。
このアルバムには、同級生や教師との思い出の写真やメッセージが詰め込まれており、卒業後も何度も振り返って楽しむことができます。
その重要性は、ただの写真集以上のものであり、学生時代の成長や経験、友情や努力が詰まった宝物と言えます。
卒業アルバムには、学生たちが共に過ごした時間や場所、特別な瞬間が凝縮されています。
学校行事、部活動やクラブ活動、または日常生活の一コマまでが記録されているため、まさしく自分の歴史の一部です。
アルバムですからアナログの冊子として配布されますが、中にはデジタル化されているケースもあるようです。
スマホでアクセスして閲覧というパターンが多いかもしれませんが、保存期間は永久ということになるのでしょうか。
また、卒業アルバムは不要であるという声も増えています。
確かに人生で数回しか見ませんし、個人情報丸出しですから捨てるに捨てられません。
卒業アルバム製作現場の舞台裏
卒業アルバムが手元に届くと、その美しい仕上がりや思い出の写真に心が躍りますが、その裏側には多くの工程と苦労があります。
まず、卒業アルバムの制作は、学校やクラスの協力なしではコンテンツとして成立しません。
主に卒業生として送り出す側の担任を中心に、写真の選定やレイアウトの決定、テキストやコメントの収集など、多岐にわたる作業を行います。
制作プロセスでは、卒業アルバムのテーマやデザインの決定も重要なポイントです。
テーマは学校やクラスの特色や活動内容に沿ったものでなければなりません。
また、デザインは写真や文章の配置、フォントやカラーリングなど細部にわたり慎重に検討されます。
このような工程では、多くの場合、製本業者のアドバイスを得ながら、教師がアイデアや意見を出し、予算に応じて製作がスタートします。
学生の顔をカウント
卒業アルバムには、顔のカウントという意味深い作業があります。
顔のカウントとは、卒業アルバムに掲載されている写真の中で、人物の顔がどれだけ写っているかを数えることです。
簡単な話し、「私の子が写ってるシーンが少ない!キィーーー!」という、クレームを避けるため・・・。
この単純かつ神経を擦り減らす作業は、教師がやっています。
憂鬱のあまり、退職の引き金になったという声もあります。
特に小学校では、1年生と6年生では輪郭などが変わってくるため、同一人物かどうかを特定する作業が必須です。
建前としては、デザインやレイアウト上のバランスを考える際に、重要な要素となるとされますが、要は不公平と言われないための保険になります。
整列してクラス写真を撮る日に、欠席した子は、昔は縁で囲って少し端に掲載されましたが、今は、デジタル加工による合成が可能な時代です。
まるで、そこに居たかのように細工ができることから、クラスの集合写真は見事に整っています。
まとめ
「卒業アルバムって必要?実はあまり知られていない卒業アルバムの舞台裏!顔のカウントもあるよ」というタイトルで、卒業アルバムについて書きました。
製作過程で闇を感じる顔カウント作業・・・。
そんなことまで教師がやらなければならないのかと思うと、ホントに頭が下がります。
今はAIでの顔認証のチカラを借りる方法もありますが、公立学校に、そのような高尚な機材があるわけもなく、全て手作業が実態です。
卒業アルバム、個人情報保護やコンプライアンスが煩い時代、配布しなければならないモノなのか、甚だは疑問です。