中高年のひきこもりが急増中!もっとも多い年代は50代以上!その理由を統計から読み取ってみた!

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世の中には、嫌なニュースも多いですね。

特に社会的な問題については、何と言うか、手遅れ感ではありませんが対策も頭打ちで、国も自治体も頭を抱えている光景が目に浮かびます。

具体的には、

  • 失業・無職の増加
  • 低賃金と物価高
  • 老老介護

などが目を引きますが、ひきこもりも年齢層が幅広くなっています。

ひきこもりには、何となく10代や20代のイメージがありますが、8050問題にも関連しますが、中高年も増加中ということで、いよいよ労働人口も減ってきている印象です。

そこで今回は、40代以降のひきこもりの理由などを、探ってみたいと思います。

ひきこもりの定義

まず、引きこもりとは何かということで、国が定めた定義をおさらいします。

内閣府の「こども・若者の意識と生活に関する調査」を参照すると、広義のひきこもり群として、

  • 趣味の用事のときだけ外出する
  • 近所のコンビニなどには出かける
  • 自室からは出るが、家からは出ない
  • 自室からほとんど出ない

のいずれかの状態が6か月以上続き、かつ、

  • 統合失調症又は身体的病気
  • 妊娠・介護・看護
  • 専業主婦・主夫、家事手伝い
  • 自宅などでの内職・自営業

といったことを除いた人を指しています。

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40歳以上のひきこもりの実態

改めて、内閣府の「こども・若者の意識と生活に関する調査」を参照すると、40歳~69歳の結果では、さまざまな背景が見えてきます。

男女比では女性が54.0%、年齢別では40代が30.9%、50代が32.7%、60代が38.4%です。

生計を支えている人においては、自分自身が55.0%、次に配偶者が36.0%となっており、収入源は就労や事業によるものが78.1%と非常に高い割合です。

ここまで見ると、特に経済的には疲弊しているようではなく、ひきこもりが継続している印象を受けます。

しかも病気でもないとなると、単なる出不精なのではないかという疑惑も出てきます。

普段の生活ぶりは、テレビ視聴が75.6%、家事が62.5%、インターネットが49.1%となっており、自宅での生活を満喫しているかのようです。

子どもがいたとしたら、すでに自立している可能性を考えると、ゆったりと生活を楽しんでいるのではないかとも見受けられます。

あくまでもデータの上での推測に過ぎませんが・・・。

ひきこもりの理由

続いて40代以降のひきこもりの理由について見ていきます。

外出状況が現在の状態になった主な理由という問いで、割合の高い項目としては、

  • 新型コロナウイルス感染症が流行したこと
  • 退職したこと

が挙げられています。

コロナ騒動に関しては、確かに全国民が制限を余儀なくされたわけですが、これをきっかけに、ひきこもりとなった人が少なからず居るということだけは確認できます。

また50代ともなると、早期退職がきっかけにひきこもりになるということが、少なからずあることが明白です。

早期退職した後は、無気力とまでは言わないまでも、テレビの視聴やインターネットで日がな一日を、のんびり過ごすという生活様式が垣間見えます。

実際に報告書でも、困難に直面した経験についても記されていますが、

  • 経験があった:24.1%
  • 経験がなかった:72.7%

という結果から見ても、自らの意思で外出をしないことが伺えます。

有り余る時間をギャンブルに費やす、飲みに出かける、という悪いイメージは想像できません。

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ひきこもりイメージの転換

年代によって、ひきこもりの実態が異なることがわかります。

10代、20代は、何らかのトラブルや周囲の環境に馴染めないことが、主な理由となり得ますが、50代以降ともなると、全く別になります。

ただし8050問題のように、80代の親が良くない理由でひきこもっている50代の子の世話をし続けるという状況とは別です。

まとめ

「中高年のひきこもりが急増中!もっとも多い年代は50代以上!その理由を統計から読み取ってみた!」というテーマで、ひきこもりについて書いてみました。

50代以降のひきこもりは、

  • コロナの影響、退職がきっかけ
  • 経済的には不安ではない
  • ギャンブルなどに依存は無さそう
  • テレビとインターネットで過ごす
  • 困難に直面はしていない方が多い

といった暮らしぶりが垣間見えます。

参照

こども・若者の意識と生活に関する調査報告書|令和5年3月 内閣府

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