スズキ新型ハスラーの試乗体験記 マイルドハイブリッド「ハイブリッドG」の乗り心地・広さ・パワーなど

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今回の夏休み時の帰省に伴い、軽四のレンタカーを借りました。そのときに借りたのがスズキの新型ハスラーです。2022年式の「ハイブリッドG」というタイプ。ノンターボなのでどれくらいパワーがあるのか、大人が4人乗ったときの居住スペースや荷物の積載、遠出した際の安定感やパワーなどについてお伝えします。

スズキ新型ハスラー ハイブリッドGとはどんな車?

この度、およそ一週間にわたりスズキの新型ハスラー「ハイブリッドG」を借りて、日常の足として乗ってみました。その感想をお伝えしたいと思います。

スズキ新型ハスラー ハイブリッドGとはどんな車なのか、その説明からいたします。

スズキ新型ハスラーといのは、2020年から生産され始めたスズキハスラーの2代目(MR52S/MR92S型)にあたります。私が今回借りたのもこれにあたり、2022年式の車でした。

2014年にスズキハスラーはデビューし、初代(MR31S/MR41S型)のモデルは2019年まで生産されました。

デザインはどこかレトロ感のある丸みを帯びた形をしており、個性的でとても良いデザインだと思います。

この初代がデビューした時は、Dr.スランプアラレちゃんがCMに起用されていたので、記憶している方もいるのではないでしょうか。

ポップなデザインはビビッドなピンクやブルーなどともよく似合い、昔で言うところのホンダシティなどにも通じるキャラクター性のある車です。

2代目になってデザインも多少マイナーチェンジがあり、旧型に比べると新型はよりスクエアになりました。横から見るとデザインの違いは歴然で、新型ハスラーには後部ドアの窓とリアの窓の間にはめ殺しの窓が追加されています。そのせいか、SUV感が少し増しているように感じます。

今回借りたハイブリッドGというモデルは、ノンターボのモデルで、新型ハスラーに用意されているよりハイパワーのハイブリッドGターボよりも非力な方のモデルとなります。また、外装パーツがより高級なハイブリッドXというモデルもあり、アルミホイールやフォグランプなどの装備が付いたものもあります。

ちなみに、新型ハスラーには、全部で

ハイブリッドG
ハイブリッドX
ハイブリッドGターボ
ハイブリッドXターボ
Jスタイル
jスタイルターボ

といグレードが用意されています。

私が今回借りたのは、新型ハスラーの中でも最もリーズナブルなモデルになります。

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新型ハスラーのマイルドハイブリッドとは?

新型ハスラーは全モデルがマイルドハイブリッド車となっています。

マイルドハイブリッドとは減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電する仕組みを持った車で、その蓄電された電力は加速時にエンジンをアシストするモーターの動力に使われます。そうすることで、燃費向上とパワーアップを図るというシステムです。

通常のハイブリッド車のように、モーターのみで車を動かすことは、マイルドハイブリッドにはできません。

新型スズキハスラー ハイブリッドGに乗った感想

では、1週間ほど新型スズキハスラー ハイブリッドGを使ってみた感想をお伝えします。

まず、今回は大人4人で乗るという機会が多かったのですが、昨今の軽ワゴンにあるように、新型ハスラーも車内は大人が4人乗車しても十分な広さがありました。後部座席もシートを後ろにずらすことにより、余裕の広さが確保でき、後席に人が乗らないのであれば、足元に中型サイズのキャリーケースを置くことも十分可能なほどです。

乗り降りも4ドアなので、年配者でも窮屈に感じることなく乗降でき、乗車中も十分な広さが確保できるため、狭くて不快に感じることはまるでありません。

ただ、4人乗車+荷物となると、後部座席後ろの荷室を少し広げる必要があるため、その分後席を前にスライドして荷室スペースを確保する必要があります。それでも買い物や日帰りの旅行程度の荷物であれば、とりわけ狭く感じることはまるでありませんでした。

途中、わりと新しめのマツダのデミオも借りましたが、むしろ5人乗りのデミオの方が後部座席は屋根も低いせいか狭く感じました。

ハイブリッドGのパワーに関しては、大人4人が乗っても一般道においては特に不満も感じませんでした。加速力は確かにあまりありませんが、それでも大人4人乗車でも十分走りました。

ただし、4人乗車で高速道路も走りましたが、ノンターボのハイブリッドGでは、緩やかな登り坂などになると、今ひとつパワー不足を感じるのは否めません。よくできているとは言え、660ccの軽自動車ですから、リッター超えの車のようには加速してくれませんでした。それでも追い越しなどもわりとスムーズに行えたので、のんびり運転するには特に高速でも問題ないと言えます。

ハイブリッドGの51.6PSに対し、ハイブリッドGターボの67.1PSであれば、大人4人乗車での高速道路での追い越しも余裕がありそうです。

ただ、ハイブリッドGのライトは暗く感じました。九州の高速道路を夜にしかも雨の中走りましたが、街灯がまるでない場所ではライトが暗く前方の見通しがあまり良くないため、少し怖い思いをしました。

後から調べてみたところ、ハイブリッドGのヘッドライトはハロゲンタイプで、装備の高いハイブリッドXの方はLEDランプが搭載されているようです。暗い田舎道などを走る機会が多い場合は、LEDランプが搭載されている方が安心できるかと思います。

燃費は山口県から九州・福岡方面を1日で300kmほど走りましたが、ガソリン満タン状態から約半分程度しか減らなかったので、リッター20kmくらいとかなり燃費は良いと感じました。

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セーフティパッケージはあった方がいい

新型ハスラーのハイブリッドGは最も廉価なグレードでありますが、十分な機能を備えているため、他のモデルと比較した際も実はとてもお買い得なグレードであるように思います。

ハイブリッドGにはスズキのセーフティサポートパッケージが非装着のグレード(最安グレード)もあります。

セーフティサポートパッケージの装着の有無は9万円の価格差がありますが、これはぜひとも装着車を選んだほうが良いと思います。

セーフティサポートの内容は、

  • デュアルカメラブレーキサポート
  • 後退時ブレーキサポート
  • 誤発進抑制機能(前方・後方)
  • 車線逸脱警報機能
  • 車線逸脱抑制機能
  • ふらつき警報機能
  • 標識認識機能
  • ハイビームアシスト
  • 先行車発進お知らせ機能
  • アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)

といったものです。

今回の新型ハスラーハイブリッドGはセーフティサポート装着車でした。

実際使用中にも、車線逸脱警報機能や後退時ブレーキサポートが役立ってくれる場面がありました。

高齢の方であれば誤発進抑制機能(前方・後方)などはとても有効かと思います。

まとめ

普段50年前の旧車に乗っているので、帰省時に借りるレンタカーの機能などには毎回驚かされます。

この度借りた新型ハスラーもとても良くできた車でした。

居住空間も広く、燃費もよく、エアコンもよく効きますから、誰もが気軽に乗れる1台として、実家に置いておいたら便利だろうなと思いました。

実際、山口県の道を走っていると、とても多くのハスラーが走っていることに驚かされました。こんなにたくさん!というくらい走っていました。

そこからもハスラーは人気の車(少なくとも山口では)なのだなと感じました。

個人的にはスズキの新型ジムニーに興味がったので、山口県内を走りながら目を凝らして探してみましたが、意外にもあまり見かけませんでした。

考えてみれば、4ドアのほうが日常使いには何かと便利なのかもしれませんね。

それにしてもハスラー、かなりおすすめの車です!

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