気象予報士が人気?受験資格や試験制度、難易度、合格率、資格取得後の就職先などについて
気象予報士がいま人気の資格として注目されてきているようです。何か特別な受験資格が必要なのか、試験制度や難易度・合格率はどうなのか、また、資格を取得後の就職先にはどういったところがあるかなど、気象予報士に関することをお伝えします。
もくじ
気象予報士が人気に
NHKの朝ドラの影響か、いま気象予報士の資格が人気なのだそうです。
近年では異常気象が増えており、各地で天候による被害も増えています。
こうした被害を避けるには、事前に気象予測ができると助かるのも事実。
また、天候に左右される業種も少なくないでしょうから、その業種と関係する天候情報だったり、ピンポイントでの狭いエリアに対する気象予測といった需要も、今後増えることも予測されます。
そうなると天候ビジネスの需要も増え、それに伴い気象予報士の需要も増えるかもしれませんね。
気象予報士試験の受験資格・難易度・合格率
気象予報士になるには気象予報士試験に合格する必要があります。
気象予報士は国家試験で、かなり難しい試験の1つだと言われていますが、受験資格は特になく、誰でも受験することができます。
ただ、難易度は相当高く、偏差値で言うと64くらい。歯科医師や薬剤師、管理栄養士試験よりも難易度は高いと言われるほど。受験する人は覚悟を決めて挑む必要がありそうです。
ちなみに合格率も4%台だそうです。これはなかなか難しそうですね。
でも、これまでの最年少合格者は12歳だそうですから、すごく頑張れば中高生でも合格できるかもしれません。
ただし、合格するためには数学や物理の基礎的な知識も必要だとか。気象予報士は完全に理系の世界ですね。
試験は毎年8月下旬と1月下旬の2回実施されており、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
資格取得後の就職先について
気象予報士の資格を活かした就職先として、どういった仕事があるのでしょうか。
主な就職先としては、次のようなところがあります。
- 気象会社(予報業務許可事業者)
- 気象庁や地方自治体
- 放送局・新聞社
- 商社や小売などの一般企業
主な就職先は気象会社(予報業務許可事業者)のようです。そこから依頼されてテレビなどの各マスメディアで気象予報士として活躍される人も多いです。朝ドラの『おかえりモネ』もそうでしたよね。
その他、気象庁や自衛隊、地方自治体などの公務員として活躍する気象予報士もいます。
また、仕入れや生産の調整、業務運営上の安全確保を必要とする会社にも、社内に気象予報士を置いている企業があります。
ちなみに、気象の予報は人命にもかかわる仕事でもあるため、公に気象予報を発表することができるのは、気象庁の許可を得た気象会社(予報業務許可事業者)となっています。
今後の需要について
年々増える異常気象の対策として、各地方自治体で気象予報士のニーズは増えていくことが予想されます。
また、マーケティングや生産の予測を立てるなど、ビジネスに気象データを活かしていくことも増えていくと思われます。
特にITと気象データとを掛け合わせることで、様々なジャンルに活用されていくことが今後は考えられます。その需要に合わせた気象予報士のニーズも高まるでしょう。
まとめ
近年では、ゲリラ豪雨のような局地的な大雨が、甚大な被害を及ぼすことが増えています。
大きなエリアでの天気予報だけでなく、災害対策として予測できるピンポイントな避難情報のニーズが高まっています。
こうした局地的エリアに対する的確な情報が発信されることで、天候はどうしようもできなくとも、被害はより少なく抑えることはできるようになるでしょう。
地方自治体でもそういった対策を必須となってきますから、そうなると全国各地に今まで以上の数の気象予報士が必要となってきます。
地球温暖化を克服すべく二酸化炭素の排出問題も気象と密接に関係しています。気象予報士の仕事は、今後より重要な役割を担う仕事となりそうです。