天満宮・八幡宮・天神の違い 受験の合格祈願はどこに行く？合格祈願の最適な時期とは？

天満宮・八幡宮・天神など、さまざまな名称の神社が日本にはありますが、受験の合格祈願の場合、どこに行けばよいのでしょうか？天満宮・八幡宮・天神の違いや、合格祈願の最適な時期についてお伝えします。

天満宮について

天満宮とは、主に学問や文化・芸能などにご利益があるとされている神社のことです

天満宮に祀られているのは、菅原道真（すがわらのみちざね）公です。菅原道真は平安時代に活躍した政治家でしたが、あまりの出世の早さから妬まれ、都から太宰府へ左遷されたのち亡くなりました。

道真の死後、都では荒天が続き、落雷により藤原清貫が亡くなったことから、道真を雷の神（火雷天神）と同一視するようになり、その雷神の怒りを鎮めるために天満宮が建てられました。

天満宮の「天満」は、道真の死後に与えられた神号「天満（そらみつ）大自在天神」から来たとされています。

後に、道真の学問や文化の振興における才にあやかりたいと、「学問の神様」「受験の神様」と崇められるようになりました。そのため現在は多くの受験生が合格祈願のために天満宮を訪れます。

また、芸術・文化面での才能開花、商売繁盛、健康長寿などの祈願としてのご利益もあるとされています。

菅原道真を祀る天満宮は日本全国にあり、その中で最も代表的な天満宮としては、

京都 北野天満宮
福岡 太宰府天満宮

がありますが、その他にも全国におよそ12000社あると言われています。

八幡宮について

八幡宮は武運の神「弓矢八幡」とされる八幡神（やはたのかみ/はちまんしん）を祭神とする神社です。

八幡神は応神天皇（誉田別命）を主神とし、比売神、応神天皇の母の神功皇后を合わせて「八幡三神」として祀っています。

ちなみに、比売神とは宗像三女神（多岐津姫命（たぎつひめのみこと）・市杵嶋姫命（いちきしまひめのみこと）・多紀理姫命（たぎりひめのみこと））のことです。

現在では八幡神は「勝負の神様」と崇められており、勝負運や金運（商売繁盛）にご利益があるとされています。

総本社は大分の宇佐神宮ですが、京都の石清水八幡宮、福岡の筥崎宮、鎌倉の鶴岡八幡宮も有名です。

八幡宮は全国におよそ44000社あると言われています。

天神について

天神とは菅原道真公のことです。つまり、天神と天満宮は同一のものです。

ただ、菅原道真公に与えられた神号が「天満大自在天神」から、氏を天神さまと呼ぶようにはなっていますが、もともと天神とは天を司る神様のことを言います。

故に、全国の天神の中には、菅原道真ではなく天候を司る神である天神（農村では天候はとても重要だった）を祀っている神社もあります。

受験の合格祈願はどこに行けばいい？

ここまでの流れをしっかりと読んでいただいた方には、もうおわかりかと思いますが、受験の合格祈願に行くなら天満宮へ行くべきです。

京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮の総本社へお参りに行ければよいのでしょうが、住んでいる場所柄なかなかそうは行かない人も多いと思います。

ということで、日本三大天神をご紹介しましょう。

天満宮というと太宰府天満宮と北野天満宮の2社は総本社とされますが、日本三大天神とされる3社目としては各説があり、次の天満宮が3社目に挙げられることが多いようです。

曽根田天満宮（福島県福島市）
小平潟天満宮（福島県猪苗代町）
大生郷天満宮（茨城県常総市）
亀戸天神社（東京都江東区）
荏柄天神社（神奈川県鎌倉市）
大阪天満宮（大阪府大阪市北区）
和歌浦天満宮（和歌山県和歌山市）
曽根天満宮（兵庫県高砂市）
防府天満宮（山口県防府市）

もしもこれらの天満宮なら行けそうというのであれば、ぜひ合格祈願に訪れると良いと思います。

合格祈願に訪れるのに最適な時期は？

合格祈願に訪れるのに最適な時期としては、試験日の1ヶ月ほど前くらいが良いとされています。

また時間帯としては、午前中で陽が最も高く昇る時間までに参拝すると良いそうです。

更に縁起を担ぐという面で、大安や先勝の日を選べればベストです。

天満宮によっては通常の祈願祭とは別に、「特別受験合格祈願大祭」を行っているところもありますので、そういったタイミングを利用するのも良いと思います。

まとめ

受験生を抱える家庭ではなんとか子どもが希望の学校に合格してほしいと、藁にも縋る気持ちでいることと思います。

そのため受験前には神頼みではありませんが、やはり合格祈願のお参りをしてお守りを買いたいですよね。

今回の記事を参考に、ぜひ受験生を抱える家庭の親もしくは、本人がなにかの受験を控えているという方は、ぜひ天満宮（天神）を訪れてみてください。

もちろん祈願するだけでは合格はできませんので、しっかりと勉強の方もがんばってくださいね。