火災事故の死者数と事例|日本で最も件数が多いと報告された暖房器具とは?

 

日本国内での火災事故の死者数と発生件数が多い月

独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、2014年度から2018年度の5年間に報告された、暖房器具による事故の件数は965件で、そのうち火災は75%だそうです。

月別の発生件数は、1月をピークに11月から3月に多く発生し、死亡事故は92件108人で、死者のうち60歳以上が7割、80歳以上が4割を占めているそうです。

 

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火災事故事例と発生件数が最も多い暖房器具

火災事故件数が最も多いのは石油ストーブ、石油ファンヒーターで、ほかの暖房器具と比べて火の回りが早いため全焼になることが多く、逃げ遅れる人も多いそうですよ。

石油ストーブを使用中に出火し、住宅1棟を全焼した例では、隣接する建物8棟も焼損し1人が死亡しました。

原因は、石油ストーブのカートリッジタンクの給油口キャップがきちんと閉まっていなかったため、灯油がこぼれてしまい拭き取ったのですが不十分なまま点火し、こぼれた灯油に引火して燃え広がってしまったそうです。

 

火災事故の原因と防ぐポイント

火災事故を防ぐポイントは、給油前にかならず消化することです。

給油後は給油口キャップをしっかり締めて、周りに灯油が漏れていないかも必ずチェックしましょう。

もしストーブに灯油がこぼれてしまったときは、内部に灯油が侵入している場合があるので、使用を中止して販売業者等に相談しましょう。

また、ストーブの近くに干していた洗濯物に引火して火災になるケースも多いですので、絶対にストーブの近くに洗濯物は干さないでください。

その他にもガソリンと灯油を同じ容器で保管して、灯油にガソリンがもんにゅうして火災になってしまったケースもありますので、必ず別々の容器に保管して、ラベルを貼って間違いを防ぎましょう。

 

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事故が報告されているほかの暖房器具にも注意を!

電気ストーブや電気ファンヒーターの使用にも注意が必要です。

電源コードの断線や可燃物の接触などで発火事故が多発しています。

注意するポイント

① 電源コードを引っ張らない
② 使用しない時や外出時は電源スイッチを切り、プラグをコンセントから抜いておく
③ 周囲に可燃物を置かない
④ 寝る前に必ず消化し、完全に消えたことを確認する

 

電気コード火災の原因と防ぐポイント

電気コードをひっぱたり、折り曲げたりするのは厳禁です。

コードと差込プラグの2箇所が火元となって火災が発生することが多いです。

① 電線がショート
② 金属の接触部が加熱
③ コンセントに差したプラグについたホコリによるトラッキング現象

などが原因と考えられます。

コンセントやプラグにたまったホコリは定期的に掃除し、抜く際はプラグ本体を持って抜きましょう。

移動するときはコンセントを抜いてから移動しましょう。

コードが折れ曲がったり、家具などの下敷きにならないように注意し、束ねたまま使用しないようにしましょう。

保管時には、電源コードを本体にきつく巻きつけることはやめましょう。

 

ニュースになる放火にも注意を!

放火も年間を通して出火原因の上位を占めていますので、十分に注意しましょう。

特に0~3時の深夜の時間帯に多く発生しています

家の周りには燃えやすいものは置かないように整理整頓しておきましょう。

ゴミは収集当日の決められた時間帯に、決められた場所に出し、車庫や物置には鍵をかけましょう。

新聞や郵便物に放火される危険があるのでためないようにしましょう。

 

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