黒背景に黄色文字の事業用ナンバープレートの軽自動車を所有するには?申請は?経費は?
まれに見かける黒背景に黄色文字のナンバープレートの軽自動車。
何となく気になっていたので調べてみることにしました。
周囲では軽自動車でよく見かけるので、ひょっとすると、新しいデザインなのかなと推測したのです。
が、全く違いました(汗)
東京オリンピックを記念したナンバープレートは、新車購入の際にゲットしましたが、特に何もない・・・。
記念系ビジネスってそんなもんですわな。
で、肝心の黒背景に黄色文字のナンバープレートについてです。
もくじ
軽自動車の事業用ナンバー
一般的にタクシーやハイヤー、観光バスなどは営業車両と言われます。
このような車両は、一般の自家用車とは異なり、特定の業種や目的に利用される車両として扱われています。
営業車両ゆえに、運行規制や特別な保険が義務付けられていることが特徴です。
これらの営業車両は全て事業用ナンバーが付いています。
事業用ナンバープレートは、
- 普通車や大型車:緑背景に白文字
- 軽自動車:黒背景に黄色文字
で区分されています。
ただし自動車教習所の車両、警察や消防などの公用車両など一部の営業車両については、白背景に赤文字のナンバープレートです。
事業用ナンバー取得に必要なこと
仮に副業で配送業を営みたいとするならば、事業用ナンバー取得に向けて、基本的な事を知っておく必要があります。
事業用ナンバー取得には、最低、6名の社員が必要ですので、有志と実施する場合は6人集めます。
個人でやる場合は、後述します。
運行管理者1名、運転手5名という人員配置が求められ、これが最小の構成人数となります。
運転手が運行管理者を兼任することはできませんし、役員以外は全員、健康保険や雇用保険の加入が義務付けられます。
ゆえに立ち上げるならば、個人事業主よりも法人のほうがやりやすいかなという印象です。
事業用ナンバーの取得
取得のハードルが思っていた以上に高くて、ステップとしは、
- 運輸支局で運送業許可申請
- 申請者の法令試験合格
- 運送業許可証の交付
- 運行管理者(※1)と整備管理者(※2)の選任と届出
- 事業用自動車等連絡書の交付
- 事業用ナンバーへの切り替え
となります。
※1.運行管理者試験の合格が別途必要
※2.整備管理者選任前研修の受講など要件を満たすことが必要
細かいことは各運輸支局に問い合わせて欲しいのですが、車1台の登録につき12万円の登録免許税の納付が求められます。
太い・・・。
個人なら軽貨物事業用ナンバー
黒背景に黄色文字の軽貨物事業用ナンバーの取得は、個人での副業にも最適です。
運輸支局に申請の手続きをするのは同じですが、1台からの申請が可能なため、スキマ時間の配送でも始められます。
大型車や普通車は許可制でしが、軽貨物の場合は届出制であり法令試験もありませんから、必要な種類を揃えるだけで申請日にでも事業用ナンバーを得られます。
翌日から営業も可能だということです。
事業用ナンバーだと経費計上しやすい
仮に軽貨物の事業用ナンバーを取得して個人で配送業を営む場合は、一般的に、業務にかかる費用は経費計上が可能です。
具体的に例を挙げると、
- ガソリン代
- 自動車保険
- 車検費用
- 点検費用
- 修理費用
- 自動車税
といったところになります。
もちろん軽自動車の購入費用も該当するでしょうし、事業用ナンバー取得に要した費用も計上が可能と判断されるとは思います。
この辺は税理士さんに確認すると良いかもしれませんね。
まとめ
「黒背景に黄色文字の事業用ナンバープレートの軽自動車を所有するには?申請は?経費は?」というテーマで、事業用ナンバープレートについて書きました。
ヤマト運輸の制服を着た女性が、まさに黒背景に黄色文字のナンバープレートの軽自動車でネコポスを届けてくれました。
たまたま置き配されていた荷物を回収しようとしたときに、バッタリと出くわし、ようやくナゾが解けました。
ちょっとやってみよう・・・とは思いませんでした。
なぜならば外に出たくないからです極力(汗)
参照
報道発表資料:貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用について – 国土交通省