カラフルなトッピングと「歌いながら混ぜる」パフォーマンスで話題をさらったアイスクリーム店、コールドストーンクリーマリー。
かつては全国の商業施設に多数展開していましたが、現在はその多くが閉店しています。
「まだ食べられるの?」「どうしてこんなに減ったの?」「通販で買えるの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、最盛期から現在に至るまでの店舗数の変遷、閉店に追い込まれた理由、そして現在も楽しめる方法について、分かった範囲での調査結果について言及します。
コールドストーンクリーマリーはどんなブランドだったのか?
まずは、コールドストーンクリーマリーというブランドの魅力や過去の展開について正確に確認しておきましょう。
“歌うアイス屋”として一世を風靡
コールドストーンクリーマリーは1988年、アメリカ・アリゾナ州スコッツデールで創業されました。
最大の特徴は、-9℃に冷やした御影石の上でアイスとトッピングを混ぜ合わせて提供するスタイル。
さらに注文時には、スタッフが明るい歌声とともにパフォーマンスを披露する“ショー・タイム”が、日本でも大きな話題となりました。
日本には2005年に初上陸。1号店は六本木ヒルズで、オープン直後から大行列ができ、テレビや雑誌でもたびたび取り上げられました。
「歌ってくれるおしゃれなアイス屋」として、特に若年層から高い支持を得ていたのです。
最盛期は全国34店舗まで拡大
日本での運営を手がけたのは、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」で知られるホットランド。
商業施設やアウトレットモールへの出店を積極的に進め、最盛期には全国で34店舗を展開するまでに成長しました。
ららぽーと、ルミネ、三井アウトレットパークなど多くの集客施設に出店し、体験型スイーツブランドとして定着していきました。
閉店が加速し、残るのは1店舗に
しかし2010年代後半からは徐々に勢いが鈍化。2020年以降、コロナ禍の影響も重なり閉店が相次ぎました。
2025年現在、日本国内で営業を継続しているのは「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島店」(三重県)のみとなっています。
かつて存在した、那須・佐野・新宿・千葉の店舗もすでに閉店済みで、ブランドの実店舗展開は事実上縮小状態にあります。
なぜ人気は続かなかったのか?閉店の背景
店舗数の激減には、以下のような複合的な要因がありました。
- 文化的ギャップ:日本では「店員に歌われる」のが恥ずかしいと感じる人が多く、ショー・タイムが敬遠されやすかった。
- 高コスト構造:人件費のかかるパフォーマンス接客と高家賃立地の組み合わせにより、利益確保が難しかった。
- 価格競争の激化:1品700〜800円台という価格は、500円以下で楽しめるコンビニスイーツと比較され、割高感があった。
- コロナ禍による制約:対面・接触型のサービスが制限され、アイスを混ぜるパフォーマンスが中止されるなどブランドの魅力が発揮できなかった。
- 親会社の戦略転換:ホットランドは銀だこや他事業への経営資源を集中し、アイス事業の拡大は優先順位が下がった。
このように、社会的背景や経営戦略、文化的な受け入れ度など多面的な問題が絡み合ったことで、コールドストーンクリーマリーの国内展開は急速に縮小していったのです。
今食べられるメニューと通販での楽しみ方
かつては全国で店舗展開していたコールドストーンクリーマリーですが、現在は三重県の「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島店」1店舗のみとなっています。
しかし、店舗に行けない方でも楽しめるよう、オンライン通販によるアイス販売も継続されています。
ここでは、現在食べられるおすすめメニューと、通販で購入できる商品について詳しく紹介します。
アイスは“カスタマイズ文化”が魅力
コールドストーンの大きな魅力は、カスタマイズできるメニュー構成にあります。
基本のアイスクリームに、ナッツ、フルーツ、チョコレート、クッキーなどのトッピングを追加し、自分好みのフレーバーを作ることができます。
注文を受けてから、スタッフが冷えたストーンの上で素材を混ぜ合わせることで、アイスの口当たりがなめらかになり、食感も楽しい一品に。
代表的な人気メニューには以下のようなものがあります。
- ストロベリー ショートケーキ セレナーデ:スイートクリームアイス+スポンジケーキ+ストロベリー+ホイップクリーム
- ベリー ベリー ベリーグッド:ストロベリーアイス+ラズベリー+ブルーベリー+ストロベリー
- ホワイトマッドパイ モジョ:フレンチバニラアイス+オレオ+ホイップ+ピーナッツバター
いずれもSNS映えする鮮やかなビジュアルと、素材の組み合わせの妙が評判となっています。
サイズ・スタイルの選択肢も豊富
サイズは主に以下の3段階で提供されています。
- Like it(ライクイット):520円程度
- Love it(ラブイット):660円程度
- Gotta Have it(ガッタハブイット):990円程度
さらに、器はカップのほか、ワッフルコーンやワッフルボールも選択可能。追加料金でチョコがけワッフルも選べます。
トッピング(ミックスイン)は1個71円前後で追加でき、自由度の高いカスタマイズが楽しめます。
オンライン通販で楽しめる商品ラインナップ
「近くに店舗がない」「1店舗では行けない」という方には、通販で購入できるアイスバーやカップアイスがおすすめです。
現在、コールドストーンは自社オンラインショップを通じて全国発送に対応しています。
代表的な商品は以下の通りです。
- ハッピーシェアBOX(6個セット)
自分でアイスとトッピングを混ぜて楽しめる体験型カップアイス。自宅で“コールドストーン体験”ができる商品として人気です。 - プレミアムアイスキャンディ(10本セット)
目でも楽しめる華やかな見た目のアイスバー。ギフトやお中元にもおすすめされる定番商品です。 - 季節限定セット・コラボ商品
バレンタインや夏季限定で、チョコレートブランドやフルーツ農園と提携した商品も期間限定で登場します。
いずれも冷凍便で届き、賞味期限を気にせず好きなタイミングで楽しめる点も魅力です。
ギフト利用にも最適な理由とは
通販商品は自宅用としてはもちろん、贈り物としても高い評価を得ています。
実際にお中元や内祝いなどに利用したユーザーからは、「見た目が華やかでテンションが上がる」「珍しいギフトで喜ばれた」という声が多数。
パッケージも高級感があり、アイスギフトにありがちな「チープさ」がない点も、ブランドとしての魅力を保ち続けている理由のひとつといえるでしょう。
現在の販売ルートと購入方法
オンライン購入は、以下の公式チャネルで可能です。
- 公式オンラインショップ(Cold Stone Creamery Japan)
- 楽天市場やAmazonの公式ストア(※一部商品)
- 百貨店や催事場での期間限定販売(夏季やバレンタイン前など)
冷凍配送に対応しているため、暑い時期でも安心して注文できます。
また、注文時にギフト用ラッピングやメッセージカードを追加することも可能です。
このように、実店舗が減少しても、オンラインを通じて“あの味”を楽しめる手段はしっかりと用意されています。
閉店した店舗の記憶とファンの声(SNSから見るコールドストーンの影響)
コールドストーンクリーマリーは、その個性的な接客スタイルやビジュアル映えするアイスで多くのファンを獲得してきました。
しかし2020年代に入ってからの急激な閉店ラッシュにより、かつての常連客やファンの間では、惜しむ声や思い出が数多く語られています。
この章では、SNSや口コミサイトに残されたリアルな声をもとに、どのように愛され、どう惜しまれているのかを紐解いていきます。
“デートの定番”としての存在感
かつて都心部の主要ショッピングモールに展開していたコールドストーンは、「初デートの定番」「女子会の締めにぴったり」など、特別な体験を提供してくれるブランドとして親しまれてきました。
X(旧Twitter)では、
- 「初めて彼氏と行ったのがコールドストーン。歌われて恥ずかしかったけど忘れられない思い出」
- 「誕生日に友達と行って、名前入りで歌ってもらったのが最高だった」
など、特別なイベントとして利用されていた記憶が多く語られています。
“恥ずかしいけど、また行きたい”というジレンマ
日本独自の文化の中では、「店員に歌われる」という体験が万人受けしたとは言えません。
しかしSNSでは、
- 「恥ずかしいけど、友達と行くと盛り上がる」
- 「今日は静かに食べたいから“歌は結構です”って言ったけど、ちょっと物足りなかった」
といった複雑な心理が見て取れます。
これは、コールドストーンというブランドが「ただのアイスショップ」ではなく、パフォーマンスを含めた“体験型エンタメ”として機能していた証拠でもあります。
子ども連れ・ファミリー層からの支持
特に子どもを連れた家族にとっては、コールドストーンはまさに“小さなテーマパーク”のような存在でした。
アイスを選ぶ楽しさ、カラフルなトッピング、そして歌のサービスが一体となった体験は、多くの親子にとって特別な思い出となっています。
育児ブログやInstagramでは、
- 「子どもが“またあの歌のお店に行きたい”と何度も言う」
- 「家族で行った時にスタッフ全員が歌ってくれて感動した」
といった温かいエピソードが見られ、単なるスイーツ以上の存在だったことが伺えます。
“あの店が閉店してショック”という声の多さ
2020年以降の閉店ラッシュに際して、特定の店舗に対する惜別の声も多く投稿されました。
特に多く見られたのは以下のような店舗です。
- ルミネエスト新宿店:通勤・通学途中に立ち寄る人が多く、仕事帰りのご褒美アイスとして重宝されていた
- ららぽーとTOKYO-BAY店:買い物とセットで訪れるファミリーやカップルが多く、週末は行列ができていた
- 那須・佐野のアウトレット店:観光ついでに立ち寄る層に人気で、「旅行=コールドストーン」のイメージを持つ人も
これらの店舗閉店に際しては、
- 「なくなるなんて信じられない」
- 「また行こうと思ってたのに…後悔」
- 「最後に食べられてよかった」
といった声が相次ぎました。
“もっと流行っていてもおかしくなかった”という後悔
中には、「自分がもっと通っていれば閉店しなかったかも」という罪悪感や後悔を述べるユーザーもいます。
それは、コールドストーンが“少し敷居が高く感じられる特別なお店”だったがゆえに、日常使いには至らなかったという利用傾向の裏返しです。
実際、
- 「値段は高かったけど、行くたびに幸せになれた」
- 「たまの贅沢として、もっと活用すればよかった」
といった声は、店舗がなくなった今だからこそ出てくる“再評価”とも言えるでしょう。
ブランドの記憶は、なお人々の中に
コールドストーンクリーマリーは、単なるアイスクリームブランドではなく、“誰かと分かち合う特別な時間”を提供する存在でした。
その記憶は、SNSの中に今も残り続けており、定期的に「懐かしい」「また食べたい」といった投稿が散見されます。
オンライン通販による購入は今も可能ですが、店舗でしか体験できなかった“歌とパフォーマンス”の再現は難しいのが実情です。
ブランド再起の可能性と復活を望む声
コールドストーンクリーマリーは、かつて“歌うアイス屋”として一世を風靡しました。
しかし現在では国内に1店舗のみを残すにとどまり、往年の勢いは見られません。
とはいえ、ファンからの支持や復活を願う声は今も根強く残っており、ブランドの“再起”を求める動きも見られます。
この章では、今後のブランド展開の可能性や、復活を後押しする材料について掘り下げていきます。
“歌うパフォーマンス”が再評価されつつある兆し
かつては「恥ずかしい」と敬遠されたこともあったコールドストーンのショー・タイムですが、近年ではエンタメ志向の高まりとともに、あらためて評価される傾向が見られます。
特にSNSや動画メディアでは、“映える”“盛り上がる”“人に自慢できる”といった価値観が強まっており、Z世代を中心に「むしろ面白い」「またやってほしい」との声も増えてきました。
実際、TikTokやInstagramでは過去の動画をアップしている投稿もあり、海外旅行時に本場アメリカの店舗を訪れたレポートがバズるケースも見受けられます。
こうした流れを受けて、日本国内でも「もう一度、歌うアイス屋を体験したい」という声が復活を後押ししています。
“再出店してほしい”というファンの声
店舗の閉店に際しては、X(旧Twitter)などで「復活してほしい」という声が多く投稿されました。
特に以下のような要望が見られます。
- 「また都心部で食べたい」
- 「銀だこが強いんだから、戦略的に再出店してくれないかな」
- 「週末限定でもいいからポップアップ店をやってほしい」
また、イベント型出店やキッチンカー形式での復活を望む声もあり、従来の店舗型にこだわらない柔軟な展開を求める声が多くなっていることも特徴です。
ホットランドの今後の戦略に左右される可能性
日本国内での展開を担っているのは、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」などを運営するホットランド。
同社の事業は好調で、2020年代に入っても国内外での出店拡大を継続中です。
一方、コールドストーン事業については採算性の面で苦戦を強いられ、出店戦略の見直しが進められてきました。
とはいえ、
- 銀だことの複合店モデル
- ショッピングモールでの常設販売+パフォーマンスは特定時間帯のみ
- バーチャルレストラン(デリバリー専用業態)での復活
といった形であれば、運営リスクを抑えつつ再起の足掛かりとすることも不可能ではありません。
むしろ、今の時代に合わせた業態変更や顧客接点の設計次第では、ブランドの再評価につながる可能性もあるでしょう。
海外展開から学べるヒントも
実は、アメリカを中心に海外では今も多数のコールドストーン店舗が営業中です。
特にアジア圏ではフィリピンや台湾、韓国などで継続的に出店されており、現地に合わせたメニューやプロモーションで安定した人気を維持しています。
これらの地域では、「パフォーマンス込みのアイス体験」がポジティブに受け入れられており、日本における“恥ずかしい文化”とは逆の方向にあるのが印象的です。
今後、日本でも再びエンタメ志向が高まり、非日常体験を提供する店が支持されるようになれば、海外型の成功モデルを逆輸入する形での復活も現実味を帯びてくるかもしれません。
オンラインとリアルを組み合わせた復活モデルに期待
現在、コールドストーンの公式オンラインショップでは、アイスバーやハッピーシェアBOXといった商品が人気を集めています。
このオンライン販売の基盤を活かしながら、リアル店舗での限定販売や体験型イベントを連動させることで、新たなファン層を獲得する戦略も考えられます。
たとえば、
- 期間限定でパフォーマンス付きのポップアップショップを開催
- オンライン限定商品のリアル販売イベント
- アイスの作り方ワークショップとのコラボレーション
といった施策で、再び話題性を作ることができれば、ブランドの復活も現実的な選択肢となるでしょう。
特に今は“共感性”や“ストーリー性”がブランドに求められる時代。
コールドストーンの「歌で届けるアイス体験」は、単なる味覚を超えた“記憶に残る体験”として、今こそ必要とされているのかもしれません。
まとめ
コールドストーンクリーマリーは、かつて日本中に感動と驚きを届けた“歌うアイスクリームショップ”でした。
最盛期には34店舗を展開し、多くの人々の記憶に残る体験型スイーツとして親しまれてきましたが、文化的なギャップや高コスト構造、そしてコロナ禍の影響など複数の要因が重なり、現在では国内に1店舗のみを残すまでに縮小しています。
しかし、SNSでは今もなお“もう一度食べたい”“復活してほしい”という声が継続的に寄せられており、ブランドとしての魅力は決して失われていません。
オンライン通販ではアイスバーや体験型カップアイスなどの人気商品が販売されており、店舗に行けなくてもコールドストーンらしさを味わえる仕組みが整いつつあります。
また、パフォーマンス型接客の再評価や海外成功事例に学んだ再出店の可能性も、今後の展望として無視できない要素です。
もしこの記事を読んで「もう一度、あの味と体験を楽しみたい」と思った方がいれば、まずは通販でその一歩を踏み出すのも良いでしょう。
そしてSNSなどで思い出をシェアすることが、ブランドの復活に向けた小さな一歩になるかもしれません。
コールドストーンクリーマリーの物語は、まだ終わっていません。
記憶の中の“あのアイス屋”が、もう一度目の前に現れる日を、静かに、でも確かに待ち望んでいる人は少なくないのです。

