個人のリスキリング(学び直し)の支援に5年で1兆円を投じるとは言えリスキリングってなに?
相も変わらず、意識高い系が大好物と言えそうなワードが飛び交っていますが、今回は「リスキリング」を取り上げてみたいと思います。
もう直感的に意味を読み取るのは不可能なので、ワード自体の調査からのスタートです。
誰が言ったか知らないが、リスキリングについては、首相自らが5年1兆円の支援に乗り出すということから、国家的プロジェクトなわけです。
ただ首相が変れば方針も変わるので、1年で平均約2,000億円が、いつまで続くことやら・・・。
というこで、早速、リスキリングについて書いていきます。
もくじ
リスキリングとは
リスキリングとは、社会人の学び直しのことです。
Reスキルの進行形(ing)でリスキリング。
要するにITだのDXだの、デジタル社会についていけない人は、今後、まともに仕事できないんじゃないのか、と心配した政府筋が、勉強しろよとドリフのカトちゃんのごとく言っているプロジェクトと考えると、スッと頭に入ると思います。
経済産業省は、
IT・データを中心とした将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野において、社会人が高度な専門性を身に付けてキャリアアップを図る、専門的・実践的な教育訓練講座を経済産業大臣が認定する制度
を「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」として運用しています。
引用:第四次産業革命スキル習得講座認定制度(METI/経済産業省)
リスキリングが必要な背景
唐突にリスキリングを言い出したわけではなくて、世界規模で今後5年間にビジネスで必要とされる主要なデジタルスキルとして、
- コラボレーションスキル
- デジタルなアドミニストレーション業務スキル
- 暗号化&サイバーセキュリティスキル
- 電子商取引スキル
- プロジェクト管理スキル
の5つが挙げられており、日本においては、
- 暗号化&サイバーセキュリティスキル
- コラボレーションスキル
- データサイエンス・データベース管理と分析スキル
- プロジェクト管理スキル
が推奨されるに至ったわけです。
引用:Salesforce、「グローバル・デジタルスキル・インデックス2022」を発表 | セールスフォース・ジャパン
認定リスキリング講座一覧
現在、リスキリング講座としては、なんと110講座以上が認定されています。
どれを学べばよいのか、めちゃめちゃ不安になる数ではありますが、無理してデジタル人材になる必要性は、どこにもありません。
あくまでも学び直しなので、今の方向性に疑問を感じたり、ちょっとDX関連が気になるという場合に、新しくスキルを身に着けるという感じで良いのです。
ぶっちゃけ、受講料が高いっす・・・。
だから教育訓練給付制度との連携で、厚生労働省大臣の指定を受けた講座については、専門実践教育訓練給付金として受講費用の50%が支給されるといったアドバンテージもありますが・・・。
なんせ後は時間の確保ですよ。
無料で学べる講座もある
Googleが主幹事となって、総務省、デジタル庁、経済産業省や一部の自治体などが集まって立ち上がったのが、日本リスキリングコンソーシアムです。
公式サイトによれば、
国や地方自治体、民間企業などが一体となって、日本全国あらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試み
ということで、なおかつ、
様々な企業によるトレーニングプログラムの提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広いジョブマッチングの機会を提供
している団体となっています。
会員登録は無料で、
- トレーニングプログラムの検索・申し込み・受講記録
- 就職支援サイトへのエントリー
- 就職活動状況の記録
などが可能なので、まず、登録しておいてから考えても良いのではないでしょうか。
まとめ
「個人のリスキリング(学び直し)の支援に5年で1兆円を投じるとは言えリスキリングってなに?」というテーマで、リスキリングについて書きました。
ITやDXとは今は無縁の仕事だけども興味がある、あるいは新しいスキルとして活用し、副業や転職の手段として収入を上げたいといった動機があれば、誰でもチャンスは転がっているということです。
国が後押ししているわけですからね。
筆者もチャレンジする予定。
関連記事
50代からでも間に合う定年後に個人事業主として稼ぎ続けるための有力スキルとキャリア