車のエアコンと燃費の関係 エアコンを付けながら走ると、燃費にどれくらい影響してくるか?

※広告

車のエアコンと燃費の関係について。エアコンをつけると、車の燃費にどれくらい影響してくるのでしょうか?また、猛暑時に燃費をなるべく落とさずに社内を涼しくするには、どういった設定にすると良いのか。真夏の日中に駐車中車の暑い車内の温度を、一気に下げる裏技もご紹介します。

エアコンをオンにすると燃費は確実に悪くなる

まず当たり前のことですが、暑い夏や寒い冬に車のエアコンをつけた場合、つけない場合と比べると確実に燃費は落ちます。

燃費は基本的に排気量が増加するに応じて、悪化していきます。

また、急発進・急ブレーキを繰り返すと燃費は悪くなり、一定の速度を保ったまま走り続けるのが最も燃費良く走れるというのが、燃費における基本です。

つまり、小排気量者を運転し、エアコンをつけずに、高速道路を80キロとか100キロで巡航するのが、最も燃費良く走れる状況というわけですね。

なので、自分の車の燃費が実際のところどれくらいなのかなと知りたい場合は、ある一定距離を高速道路を走る時に、走った距離を消費したガソリンで割ると、実燃費の値が算出できます。

広告

燃費が良いってどれくらいを言うの?

燃費の良い車といいますが、いったいどれくらい走れれば燃費の良い車と言えるのでしょうか。

ハイブリッドカーはガソリンと電池を使って走るため、ガソリンの消費量は通常のガソリン車よりも少なく、当然燃費が良くなります。

そんな燃費の良いハイブリッドカーの燃費は、一体どれくらいなのでしょう?

ハイブリッドカーの代表であるトヨタのプリウスの場合、カタログ値で言うと燃費はリッター35から40キロだそうです。

ガソリン車では、カタログ値とはいえ、この数字はまず無理でしょうね。ちなみにガソリン車で最も燃費が良いのはスズキのスイフトで、排気量1200cc(2WD)のモデルがカタログ値でリッターおよそ20キロです。

ハイブリッド車のプリウスの、約半分程度の燃費ということですね。

実燃費だと、どれくらいなの?

しかしカタログ値はあくまでもメーカーのデータに過ぎません。実際の燃費は得てしてこれよりも悪いのが当たり前です。

では実燃費(実際の燃費)を口コミなどを参考にみてみると、プリウスがリッター20から25キロ程度、スイフトがリッター15から18キロ程度とのこと。

カタログ値から見ると、プリウスの燃費はそれほどずば抜けて良いとも言えない気がしますね。

ちなみに一般的に燃費がいい車というと、街乗りでリッター13から15キロ走れば、良いと言えるようです。

広告

エアコンをつけながら走る場合の燃費の影響

では、エアコンをつけて走ると、燃費にはどれくらい影響が出るのでしょうか。

理論値的には、リッター20キロのクルマがエアコンをつけると、リッター18キロに燃費が落ちるとされています。およそ1割の燃費悪化です。

エアコンをつけると燃費が落ちる仕組みとしては、エアコンにはエアコンガスが使用されており、それを圧縮するためにコンプレッサーを回す必要があります。そのコンプレッサーを回すのにエンジンの動力を使います。

つまり、通常に走る以上にエンジンに負荷を掛けるため、燃費が悪くなるというわけです。

車のエアコンの場合、温度設定の変化では大して燃費に影響はなく、むしろ風量や外気温の方が燃費に影響するといわれています。

外気温が高く、風量をオートではなく最大にしてエアコンをかけると、気温が穏やかでエアコンOFF時の燃費と比べ、40%も燃費が悪化するそうです。

つまり、リッター20キロの車なら、リッター12キロに燃費が落ち込むということになります。すごく影響してきますね!

燃費の良い車でもリッター13から15キロとのことでしたから、猛暑時にエアコンの風量をフルにすると、燃費はリッター8から9キロ程度に落ち込むということです。これがあまり燃費の良くない車だったら…。

ちなみに、猛暑時でも風量をフルではなくオートで使用すれば、風量マックスよりも5%弱は燃費が改善するようです。

まとめ

年々、夏の気温が高まってきているようです。今年も6月から猛暑日が数日ありました。

車で出掛けて駐車場に止めておくと、乗り込んだ時に社内がものすごく熱くなっていて、思わずエアコンをマックスの風量にして冷やしたくなります。

でもこれをやると、燃費が最悪の状態になることがわかりましたので、我慢してせめて風量はオートで、温度だけを全開に下げましょう。

最後に、車内の空気を冷やす「裏技」をひとつお伝えしておきますね。

日中に駐車した後の暑い車内の温度をなるべく早く下げるには、片側の窓だけを開け、もう片側の窓は閉めたまま、ドアを開け締めする動作をして、車内の空気を仰ぐように外に逃します。

この動作を20回くらい繰り返すと、車内の空気と外の空気が入れ替わり、車内の熱はかなり下がります。これをやった後に窓を全て閉めてエアコンをつけると、何もしないままエアコンをつけるよりも、断然車内の温度は早く涼しくなります。この裏技、ぜひ覚えておいてください。

ただし、この作業を行うときは、ドアで指などを挟まないよう気をつけて行ってくださいね。

参考になったらシェアしてくださいね!