救急車有料化は賛成?反対?すでに7700円の徴収を実施している自治体とは?他の自治体は?
救急車には乗ったことはありませんが、いつも、頭が下がる思いです。
無料とは言え、税金で動いていることぐらいは、中学生でも知っていること。
しかし、一部の非社会性気質の大人は、タクシーのように使おうとするから質が悪い。
そんなことが増えたのか、一部の自治体では、有料化がスタートしています。
2024年1月23日現在、救急車の利用料を徴収している自治体は、三重県松阪市のみです。
松阪市では、2024年6月1日から、市内の3基幹病院に救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった患者から、保険適用外の「選定療養費」として1件(人)当たり7700円(税込み)を徴収しています。
賛成?反対?
もくじ
有料化は賛成
個人的には救急車の有料化は賛成です。
ちなみに選定療養費とは、一定規模以上の病院を受診する際に、医師の紹介状を持たずに受診した患者から徴収される費用を意味します。
松阪市では、救急車の利用料を選定療養費として徴収する形をとっています。
松阪市以外では、救急車の利用料を徴収する検討を行っている自治体はありますが、まだ具体的な施策を実施している自治体はありません。
救急体制
そもそも救急体制を知らない人もいますからね、びっくりですよ。
日本における救急医療の体制は、大きく分けて以下の3つのステップに分けられます。
初期救急
初期救急とは、救急隊による傷病者への応急処置と、医療機関への搬送を行う段階です。
救急隊は、全国の消防本部に所属する救急車やドクターカーによって構成されています。
救急隊が到着した際には、傷病者の状況を把握し、必要に応じて応急処置を行います。
また、傷病者の状態に応じて、適切な医療機関への搬送が主な役割です。
二次救急
二次救急とは、入院治療を必要とする傷病者を受け入れ、診察や治療を行う段階です。
二次救急医療機関には、救急告示病院や休日夜間急患センターなどがあります。
救急告示病院は、都道府県知事から救急医療を行うことが認められた病院です。
休日夜間急患センターは、二次医療圏単位で、休日や夜間に入院治療を必要とする重症の救急患者を受け入れるための病院です。
二次救急医療機関では、傷病者の症状や病状に応じて、適切な診察や治療を行います。
また、必要に応じて、さらに高度な医療を提供する三次救急医療機関への転院を行います。
三次救急
三次救急とは、高度な医療を必要とする傷病者を受け入れ、診察や治療を行う段階です。
三次救急医療機関には、救命救急センターや高度救命救急センターなどがあります。
救命救急センターは、重症や重篤な傷病者を24時間365日受け入れ、診察や治療を行う医療機関です。
高度救命救急センターは、救命救急センターの中でも、さらに高度な医療を提供する医療機関です。
三次救急医療機関では、傷病者の症状や病状に応じて、最先端の医療技術や設備を用いて、適切な診察や治療を行います。
救急車のメーカー
あまり意識していませんでしたが、救急車を製造するメーカーって、どこだと思いますか?
国内3大メーカーとして、
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- 札幌ボデー工業
があります。
トヨタ自動車は、国内で最も多くの救急車を製造しているメーカーであり、高規格救急自動車の「ハイメディック」を製造しています。
ハイメディックは、最新の医療機器や装備を搭載しており、重症患者の搬送や治療に必要な機能を備えています。
日産自動車は、トヨタ自動車に次いで多くの救急車を製造しているメーカーです。
高規格救急自動車の「パラメディック」を製造しており、パラメディックも、ハイメディックと同様に、最新の医療機器や装備を搭載しています。
札幌ボデー工業は、救急車の架装メーカーとしては、なんと国内最大手!
知らなかった・・・。
高規格救急自動車の「トライハート」を製造しています。
トライハートは、陰圧対応型の救急車であり、感染症患者の搬送に適しています。
この3大メーカーで9割シェアがあるのです。
まとめ
「救急車有料化は賛成?反対?すでに7700円の徴収を実施している自治体とは?他の自治体は?」というテーマで、救急車の有料化などについて書きました。
もうね、タダでというのは、今の時代、ありがたみを知らない人が増えすぎたので、止めたらいいですよ。
そもそも、なぜ無料なのかというところを、子どもや若い世代に教えることができない大人が増えてしまっているのも原因。
つまり、世の中のお金の流れすら知らない大人が、たくさんいるのは実に嘆かわしい限りです。
カネがモノを言う時代になりつつあるかも。
参照
救急安心センター事業(#7119)ってナニ? | 救急車の適時・適切な利用(適正利用) | 総務省消防庁