エコシステムってどういう意味?エコなシステムだから節約とか地球にやさしいしくみ?

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筆者も最近まで勘違いしていた「エコシステム」という言葉。

この言葉は近年、ますます一般的になっていますが、その実際の意味や重要性を正確に理解している人は、多くない印象です。

「エコ」は、印象としては環境にやさしいことを指す言葉ですが、単なる節約や地球にやさしいしくみという意味ではありません。

ヒントとしてエコには、2つの意味があるということです。

  • エコノミー
  • エコロジー

そこで今回は、主に経済面でのエコシステムについて、例題を挙げながら解説することにします。

エコロジーとしてのエコシステム

生物学や生態学の観点からのエコシステムについての解説です。

ある特定の地域や環境において、生物と相互作用する非生物の要素(例:空気、水、土壌)が共存し、機能する生態学的なシステムのことを指します。

エコロジーとしてのエコシステムは、その地域内で生物の個体群や種が相互に影響し合い、資源を利用し、エネルギーを循環させるしくみです。

  • 生態系内の生物多様性
    さまざまな種の生物から成り立つエコシステムでは、食物連鎖や食物網を通じて相互に関連し共存します。
    例えば、草食動物が草を食べ、草食動物を食べる肉食動物の存在です。
  • 生態系サービス
    森林は酸素を生産し、水を浄化し、気温を調整する役割を果たしています。
    湖や川のエコシステムは、水を供給し、漁業の資源を提供します。
  • エネルギーフロー
    太陽光エネルギーが植物によって吸収され、生物の成長や生存に必要なエネルギーに変換されます。
    これにより、食物連鎖を通じてエネルギーが移動し、生態系内で循環します。
  • 物質循環
    生物の生命活動によって生み出された廃棄物や分泌物は、他の生物や非生物環境に影響を与え、循環し続けます。
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エコノミーとしてのエコシステム

経済的な視点で言えば、特定の地域や産業の中で相互に関連する事業ネットワークです。

これらの事業ネットワークは、商品やサービスの生産、取引、消費において、複雑な相互作用を持ちます。

エコシステム経済では、相互協力や競争が織り交ざり、イノベーションと成長の源となります。

また、新しいビジネスモデルの創出や、市場の変革を推進します。

例えば、スマートフォンの普及により、アプリ開発者、ハードウェアメーカー、通信業者などが一つのエコシステムを形成し、新たな経済活動を生み出しました。

特定の企業や業界は単独で成功することが難しく、連携と協力が不可欠です。

しかし、エコシステム経済には課題も存在します。

競争の激化やプライバシーの問題などが挙げられます。

また、エコシステム全体の持続可能性も考慮すべき課題です。

過剰な投資や事業拡大などへの負荷が、長期的な繁栄に悪影響を及ぼす可能性があります。

楽天経済圏

エコノミーとしてのエコシステムで、最もわかりやすい例を挙げると、楽天グループです。

よく楽天経済圏という言い方をしますが、まさにそれ。

生活に必要なモノのほとんどを、楽天グループで調達できると言っても過言ではありません。

さらにはポイントという還元も非常に魅力的であり、顧客を掴んで離さないしくみが出来上がっています。

楽天モバイルの赤字問題が不安視されていますが、その他の事業では、右肩上がりであることからも、簡単には楽天経済圏が崩壊するとは考えられません。

近々、楽天証券も上場することもあって、ますます母体は強固になっていくことでしょう。

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まとめ

「エコシステムってどういう意味?エコなシステムだから節約とか地球にやさしいしくみ?」というテーマで、エコシステムについて書きました。

冒頭でも言いましたが、エコには2つの意味、つまりエコノミーとエコロジーがあります。

それそれの面で、循環のしくみを構築するのがエコシステムです。

参照

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