中年を過ぎたら知っておきたい年代別正しい食事の摂り方 40代・60代・80代で適切な食事法は違った!

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中年を過ぎたらとにかく太り過ぎに注意して、あまり食べない方が良いと思っていましたが、実は違いました!ここでは40代・60代・80代で異なる年代別の正しい食事の摂り方について解説します。その理由を理解するとともに、自分の年齢に即した食事法を行い、いくつになっても元気な身体を手に入れましょう!

中年からの年代別正しい食事の摂り方

一般的に健康のためには、「バランスの良い食事を心がけましょう」と言われますが、これはある意味一般論であって、もっと正確には中年からは年代別の正しい食事の摂り方というものがあるそうです。

40代の食事と60代の正しい食事は異なり、また80代からもまるで異なります。

これはなぜかというと、身体の状態が加齢とともに変化していくからです。

考えてみれば当たり前のことで、子供のときだって、赤ちゃんと10歳と二十歳とでは、年齢に適した食事のバランスというのは異なりますよね。

私たちはなんとなく、育ち盛りは栄養のあるものをいっぱい食べなくては、ということまでは認識しているものの、25歳くらいになるとさすがに成長も止まりますので、その頃から体重増加を気にかけはじめ、代謝がガクンと落ち始める40代頃からはあまり食べすぎないように、という程度の認識しかないのではないでしょうか。

ということで、更にその先の、40代・60代・80代といった年代ごとの適切な食事の摂り方を、その理由とともにご紹介したいと思います。

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40代からの正しい食事の摂り方

40代になると代謝ががくんと落ちるので、これまでと同じ量を食べているだけでも、どんどんと太っていき、いわゆる「中年太り」になるので注意が必要と言われます。

肥満化するということは、糖の摂りすぎということですから、高血圧や糖尿病が増え始めるのが40代もあります。

つまり40代からは糖化を防ぐために炭水化物とどう付き合うかを考えて、食事を摂る必要があります。

とはいえ糖質制限ダイエットのように、お米を一切食べずにおかずだけ食べるというのも、身体に良くありません。

1回の食事につきご飯は1膳までとし、できればそのご飯も玄米や胚芽米入にするようにしましょう。

また、40代からは揚げものや炒めものもあまり食べすぎないようにしたいところです。揚げものや炒めものは「AGEs(終末糖化産物)」という物質を多く含みます。

AGEsとは体内に蓄積された過剰な糖分と蛋白質とが結合してできる「老化物質」です。AGEsはまるで焦げのような状態を作り出し、細胞や組織の機能を低下させます。それが血圧上昇や心臓疾患、脳血管疾患などを引き起こします。

さらにAGEsは腸内細菌とも関連性が高く、善玉菌を減らして腸内の環境をの悪化させることでアレルギーや免疫力低下を引き起こす要因となります。

なので結論として、40代からの食事は、

  • 玄米や胚芽米入りのご飯を毎食1膳までとする
  • 揚げものや炒めものを摂りすぎない

ということになります。

60代からの正しい食事の摂り方

続いて、60代からの正しい食事の摂り方についてです。

60代に入ると、自律神経の機能は若い頃のおよそ4分の1以下にまで低下します。そのため腸内バランスも悪くなってきます。

60代から気をつけたいのは「フレイル」です。フレイルとは、体重が減ったり、筋力が低下していく現象のことです。

自律神経の機能が低下するために、必要以上に心拍数も上がり、エネルギーを無駄に消費することで体重が減ってしまうのです。

体重が減るということは筋肉も減るということで、そのため筋力が落ちてしまい、やたらと疲れたり歩くスピードも遅くなったりといった、身体活動の低下が現れやすくなります。

フレイルにならないためにも、60代からは筋肉となるたんぱく質の摂取量を確保しましょう。

認知症予防という観点からも、お肉を食べることはおすすめです。研究データによると、血液中のアルブミン値が低い人ほど、認知機能が低下しやすいということがわかっています。

アルブミン値とは血しょう中のタンパク質の濃度のことで、お肉を食べない人ほどアルブミン値が低くなります。

また、70歳以上ではコレステロール値も高い人ほど長生きするというデータがあります。

50代くらいまでは肉の食べ過ぎは肥満につながると言われてきましたが、60歳からは反対に肉を積極的に食べた方が長生きできるというわけです。

なので結論として、60代からの食事は、

  • とにかくお肉を積極的に食べる

ということになります。

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80代からの正しい食事の摂り方

最後は80代からの正しい食事の摂り方についてです。

60代くらいまでは、塩分の摂り過ぎや太り過ぎは、不健康と言われて敬遠されてきました。

しかし、80歳からは、これまでの常識は一旦忘れてください。

80代からはダイエットのことはもう考えず、「食べたいものをとにかく遠慮なく食べてください。

というのも、80代になると栄養の吸収率が悪くなるため、栄養不足に陥りやすくなるからです。

栄養不足になると、確実に体が弱っていきます。なんなら80代からは「食べるために生きている」というくらいでもいいほどです。

なので結論として、80代からの食事は、

  • とにかく食べたい物はどんどん食べる
  • ダイエットはもう考えなくていい

ということになります。

まとめ

40代・60代・80代とで、ずいぶんと適した食事の摂り方は変わってくるものですね。

これは40代に入ってからも、人間の身体はそれだけ変化するということの現れでしょう。

各年代での適した食事法をしっかりと行い、体の調子を整えながら、いつまでも元気に過ごしていきたいものですね。

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