早生まれと遅生まれには何らかのハンディキャップはあるのか?意味や違いを見直して考察
子育ては親にとって永遠の課題であり、多くの疑問や悩みを抱えることがあります。
その中でも、「早生まれと遅生まれには何らかのハンディキャップはあるのか?」という疑問は、気になるトピックの一つです。
子育てに奮闘している世帯にとっては、生まれた月によって個性や発達に影響があるのではないかと、不安になることも理解できます。
早生まれと遅生まれに関する数々の言葉は、果たして根拠があるのか、単なるデマか・・・。
改めて早生まれと遅生まれの違いなどを見直して、ハンディキャップについて考察してみます。
もくじ
早生まれ
当年の1月1日~4月1日に生まれた人です。
早生まれの意味は、同じ学年の他の子つまり後述する遅生まれの子より、入園・入学するまでの期間が早いことから、一般的な名称になっています。
ゆえに4月生まれの子は、同じ学年の中で一番年上となります。
学年の始まりからすると、他の子よりも数ヵ月は年長であるため、学業やスポーツなどで、知能や肉体的な面で優位性がある印象が強い傾向です。
遅生まれ
当年の4月2日~12月31日に生まれた人です。
遅生まれの意味は、同じ学年の他の子つまり前述した早生まれの子より、入園・入学するまでの期間が遅いことから、一般的な名称になっています。
ゆえに1月生まれの子は、同じ学年の中で一番年下となります。
学年の始まりの関係で他の子よりも数ヵ月年少であることから、学業やスポーツなどでは、若干の不利を被ることがあると言われやすいです。
なぜ早い遅いと言われるのか
2000年の1月に生まれた子と、12月に生まれた子では、11か月もの違いがあります。
しかし年度で考えると、2000年の1月~3月に生まれた子は1999年の4月~12月に生まれた子と、同じ学年として育ってきたはずです。
この場合では、同級生として誕生日の到来が遅いのに、「早生まれ」と言われます。
当年と年度で、早い遅いが発生するので、ちょっとややこしいですね。
このややこしさを整理するには、小学校に入学する年齢(数え年)を知ると良いです。
ちなみに数え年とは、生まれた瞬間を1歳として新年を迎えると同時に、1つ年齢を重ねるという年齢の計算方法を言います。
満年齢は生まれた時を0歳として、以降、法律的には誕生日を迎える前日深夜12時に1歳加算される計算方法です。
ではの小学校入学年齢をまとめます。
- 早生まれ(1月1日~4月1日)
数え年で7歳
満年齢6歳 - 遅生まれ(4月2日~12月31日)
数え年で8歳
満年齢7歳
このことから、早生まれは小学校入学までが明らかに早いですね。
だから早生まれと言うわけです。
4月1日で区切る理由
ここで、ちょっと気持ち悪い区切りがあることに気付きます。
なぜ早生まれは3月31日までではないのか?
小学校を始め、年度末は3月31日です。
気持ち悪くないですか、やはり4月1日で区切るのは・・・。
たった1日違いで、先輩後輩の中になるので、非常に大きいことですよ。
実はコレ、学校教育法が原因です。
第二章義務教育の項目で第十七条には、
保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。
とあります。
ポイントは「子の満六歳に達した日の翌日以降における最初の学年の初め」で、最初の学年のはじめとは4月1日を指します。
- 4月1日が誕生日の子
満六歳に達するのは3月31日深夜12時
つまり4月1日の時点で就学済み:早生まれ - 4月2日が誕生日の子
満六歳に達するのは4月1日深夜12時
つまり4月2日の時点で翌年4月1日まで就学はおあずけ:遅生まれ
これもややこしいですが、そうなっている以上、しかたがありません。
ハンディキャップ
ある程度の年齢を重ねると、生まれ年は同年であっても
- 4月1日生まれ:先輩
- 4月2日生まれ:後輩
ということになります。
わずか1日の違いで、先輩と後輩という壁が発生しますので、何となく気まずいとかあるでしょうかね(汗)
小中高であれば、まあ、心身の成長度合いには差が発生することは、大いにあり得ることです。
どうしても早生まれは、遅れを取ることが出てくるケースが多いかもしれません。
まとめ
「早生まれと遅生まれには何らかのハンディキャップはあるのか?意味や違いを見直して考察」というテーマで、早生まれ遅生まれについて書きました。
いやー、数え年、満年齢、就学タイミング、年度などが絡み合って、非常にややこしいですが、なんとなくでも分かって頂けれは幸いです。