理想と現実の間で揺れるときどう決断すれば良いか 後悔しない人生を送るための考え方のヒント
「より理想的な人生を送りたい」誰もがそう願うことでしょう。しかし理想と現実の間とで揺れてなかなか決断できぬ間に、時は無情にも過ぎていきます。そうやって変わらない毎日のまま歳を重ねてしまいがちです。ではどうすれば決断し行動できるようになるのでしょうか。そんな後悔しない人生を送るための考え方のヒントをご紹介します。
もくじ
やらずに後悔よりやって後悔
「後悔しない人生」を送りたいのであれば、大前提として、「やらずに後悔よりやって後悔」ということを頭に入れておくことが必要です。
80代の人たちを対象に行ったとあるアンケート結果をみると、やったことに対する後悔はほとんどなく、やらなかったことに対する後悔ばかりでした。
つまり後悔したくなければ、「やらずに後悔よりやって後悔」ということを念頭に入れ、どんどんチャレンジしていくほかありません。
80代になると、今からではもうできないことがたくさんあることにも気づくでしょうけれど、それでも「より良き人生」を願うのであるならば、いまこれからでもできることをどんどんやっていくことです。
とは言え、「なかなか行動に移せない」という人も多いことでしょう。
では次にどうやって実行に移せば良いのかについて説明しましょう。
やれるときにやっておく
どうやって実行に移せば良いのか。そのコツの1つは、「やれるときにやっておく」ということです。これはとても重要な考え方です。
良い人生を送ろうと考えている人は、つい「もっと完全な形を」と考えてしまい、できるタイミイングをスルーしてしまう傾向にありがちです。
しかしこれは大きな損失です。と言うのも、未来のことは予測できないからです。今できることであれば、この先でもできるだろうと考えがちですが、そんな事は決してありません。
人生は常に右肩上がりではありませんし、思いも寄らぬことがこの先の未来にやってくることだってあります。
「いつか富士山に登ってみたい」と思っているうちに、転倒して足を痛めてしまい、登ることができなくなるという未来だってありうるのです。
「いつかハワイに行ってみたい」と思っていたのに、会社が倒産し転職したらそんな金銭的余裕はなくなってしまった、ということだって起きるかもしれません。
また、やる前にいくら理想に近いプランを立てたとしても、実際に行ってみるとイメージしたものとは違うものです。やってみて初めて分かることはたくさんあります。
80点のプランでもいいので、やりたいことはやれるときに1度やってみると、意外とそれで気が済むこともありますし、納得いかなかった場合でも次は「もっとここに注力しよう」と改善点が見えてくるので、より理想的なプランが立てられます。
親しい友人にアドバイスするかのように
人は他人に対しては思い切ったアドバイスができるものの、自分についてはついあれこれ考えて、結論がなかなか出せないということがあります。
そして考える時間が長くなればなるほど、できない理由も浮かんできますから、結果的にやらない選択肢を取ってしまいがちです。
「成功者は決断が早い」と言われますが、これはどういうことかと言うと「悩んだらやる方を選択する」と決めているということです。
そもそも何故悩むのかというと、「できそう」「実現可能」なことだから悩むのです。
他人に対して思い切ったアドバイスができる理由は、「あなたならきっとできるよ」「いいチャンスじゃない!」そう思えるから、「やった方ががいいよ!」と薦めることができるわけですよね。
そもそも人は「絶対にできないこと」に対して悩みません。それは「無理」と直感でわかるからです。
なので、本当にやりたいことで、どうしようか悩むような選択肢が現れたときは、「完璧でなくていいからやる」という選択肢を取るとことで、道は良い方へひらけていくことでしょう。
より不幸な現実と比べてみる
人が選択において悩む理由は、それが本当にできるのかという「不安」な気持ちが生じるからでしょう。
先程も説明したように、そもそも無理と思うことは選択する気にもならないので不安にすら感じません。
「できそうだけど、できないかもしれない」と悩むことに対し、人は不安を感じるのです。
80代の人たちが後悔しているのは、この不安に負けてしまったからでしょう。あのとき勇気を出してチャレンジすれば良かったと、今になって思っているわけです。
不安に対してはなかなか考えたところで結論は出ません。結果ははやってみるしかわからないからです。
そして、仮に失敗したとしても、意外と後悔している人は少ないものです。80代の人たちがチャレンジしたことに対して後悔していないというのが何よりの証拠です。
人は一度経験したことに対しては、経験前の不安がバカバカしいほど小さなものに感じます。人の不安なんて大概その程度のものです。
未知なることは誰しも不安を感じるものですが、チャレンジを繰り返す人は不安を乗り越えるコツも自然とつかめるようになり、より新たなチャレンジに挑戦できるようになります。
後悔しないためには、やりたいことに果敢にチャレンジすること。ただそれだけです。
チャレンジしたくてもできないような環境に生まれた人たちだって、この世界には大勢います。
そういう人たちからすれば、「チャレンジできるのに躊躇しているなんて、なんてもったいない話だろう」と思われるはずです。
チャレンジできるということだけで、もう既にラッキーなんです。
まとめ
理想と現実の間で揺れるとき、なかなか決断できないのは「不安」が生じるからでしょう。
後悔しない人生を送るには、不安に打ち勝ちチャレンジすること以外方法はありません。
そもそも不安はできそうなことに対してしか生じません。絶対にできないことに対しては、悩むことさえなく「無理」という結論が出るからです。
80代の人たちに行ったアンケートでは、これまでの人生でやらなかったことに対する後悔というものばかりでした。
つまり不安に負けてチャレンジできなかったことを、多くの人が晩年になって後悔しているわけです。
そうならないためにも「やらずに後悔よりやって後悔」ということを、念頭に入れて行動する必要があります。
また同時に「やれるときにやっておく」ということもとても大切な考え方です。
「もっと完全な形で」と考えてしまうと、タイミイングを逃しがちです。今できることが、この先でもできるという保証はないからです。
仮に不完全な形であろうと、「やれるときにやっておく」。そうすることで、次のビジョンが見えてきますし、「あの時やっておけば…」という後悔もせずに済むのです。
今日が人生で最も若い日です。やりたいことがあって、それがいまできることであるなら、どんどんやっていきましょう!