新車バイク購入時の納車前整備って何をやってるの?買ったその日にバイクに乗って帰ることは不可?
新車のバイクを購入する時、納車前整備が行われますが、それって一体どんなことをやってるのでしょう?そんなのいいから、買ったその日にバイクに乗って帰りたい!なんて思っている方、ちょっとお待ちを。バイクは買ってすぐに乗って帰ることはできませんよ。
もくじ
新車を買ったその日に乗って帰ることはできません
バイクを新車で購入するとなったら、めちゃめちゃ嬉しくて「早く乗りたい!」となるのは当然のことでしょう。
しかしいくら現金一括払いで購入したとしても、買ったその日に乗って帰ることはできません。
なぜなら、納車前整備整備があるからです。
自転車を購入したことがある人ならわかると思いますが、自転車でさえも買ってすぐには渡してくれませんよね。
ブレーキの調整だとか、一通りの整備をするので、少し待たされます。バイクもそういった整備が必要になります。しかも自転車よりも整備・点検箇所はたくさんあります。
何しろスピードも出ますから、きっちりやらねばなりません。
納車前整備は具体的にどんなことをやっているの?
バイクの納車前整備では、一体どんなことを行っているのでしょうか。もう少し具体的に見ていきましょう。
実は、新車のバイクがお店に入庫した時点では、バッテリーやウインカー、ヘッドライト、ブレーキランプなどのパーツが、取り付けられていない状態で入庫してきます。
そのため、それれらのパーツを組み付ける必要があります。
また、エンジンオイルの量は適正か、ボルトが緩んでいないかといったチェックが行われ、各パーツの増し締めも一通り行います。
そのうえでガソリンを入れ、エンジンの調子やブレーキ、サスペンション、タイヤなどの不具合がないかもチェックします。
その他、陸運局に出向いて車体の登録をし、ナンバーの取得も行います。
こうした一連の作業を行うため、購入してもすぐに乗ることはできないのです。
だいたい新車を購入して受け渡しまでには、1~2週間程度の時間がかかります。
納車前整備を自分でやる訳にはいかないの?
納車前整備には当然整備料が発生します。その相場はバイクの大きさや価格、店にもよりますが、通常3万~4万円程かかります。
その費用がもったいないからと、納車前整備を自分でやるので、すぐに購入した新車のバイクを引き渡して欲しいと言ったところで、お店はイエスとは言ってくらないことでしょう。
納車前整備をしないとメーカーの保証が受けられなくなり、そして初期不良が見つかった場合でも、対応してもらえなくなります。また、納車前整備をせずにお客にバイクを渡したことがメーカーに知られると、下手をするとバイクを卸してもらえなくなる可能性もあるからです。
そもそも、そのような安全性が保障できない未整備のバイクを売るようなことは、とても無責任なことになるので店側もしたくないことでしょう。
極稀に現状販売車というものがありますが、これはとても古くてパーツが見つからないようなバイクを、コレクターなどがそれでも良いので買いたいという場合に、「現状渡し」という形で行われたりします。当然、保証などもなく、故障や不具合などについても自己責任となります。
新車の契約と手付金について
訪問販売や保険契約などで物を購入した場合、クーリングオフ制度というものがありますが、新車購入に関しては、法律に基づき、クーリングオフ制度の対象外となっています。
そのため、一旦購入の契約をし登録手続きをしたら、返品や交換は認められません。
また、新車購入時はいくらかの手付金を払い、受け渡し時に残金を生産するという形が一般的ですが、契約を破棄する場合は、手付金は返金されません。その手付金がキャンセル料として扱われます。
なので、購入時にはよく検討し、条件等を考慮したうえで、あわてずに確認しながら納得のうえで購入するようにしてください。
まとめ
新車のバイクを購入すると、納車前整備や車両の登録、ナンバーの取得などで、納車までにだいたい1~2週間くらい待たされます。
なので、いくら現金一括で購入しても、その日にバイクに乗って帰ることはできません。
また、納車前整備を断ると、初期不良等があった場合なども、メーカーの保証が受けられなくなります。
それ以前に、安全面で保証できないため、バイク屋さんがそのまま未整備の車両を引き渡してはくれないでしょう。
新車はバイク屋に入庫した時点では、パーツ類もいくつか取り付けられていなかったりしますので、点検整備に意外と時間がかかります。
そのため、中古のバイクを購入するよりも、納車には時間がかかると思ってください。