猛暑の原因である地球温暖化 原因となる二酸化炭素を減らすには「昔の生活」と「足るを知る」こと

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世界の平均気温が観測史上最高を塗り替えたそうです。ニュースでも世界中の猛暑について報道されています。この猛暑の原因である地球温暖化。原因となる二酸化炭素を減らすにはどうすれば。そのヒントは電気に頼らない「昔の生活」と「足るを知る」ことにあるのではないかと考えます。

世界の平均気温が観測史上最高に

2023年7月の世界の平均気温が、観測史上最高になる見通しとの発表が国連よりありました。

「地球温暖化の時代」から「地球沸騰の時代」へと、もはや移りつつあるとのこと。

そしてこの気候変動をもたらした責任は、人類にあると。

確かに地球上の生物の中で、人類以外の生物が人間以上に温暖化の影響を与えた、ということは考えられません。

つまり、他の生物は人間の犠牲にあっているわけです。とても申し訳ないことです。

以前は、30℃を超えると猛暑と言っていたのが、今では40℃に達する状態。体感的にも年々夏の暑さが厳しくなる感じを受けています。

エアコンがないと夏は生きていけない時代なんて、まさに「異常」以外なにものでもありません。

このまま地球上の氷が溶けていくと、もはや生命は絶滅に…。

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二酸化炭素を排出する主な原因

この温暖化を解消するには、二酸化炭素を排出する主な原因となるものを減らすことが最優先事項かと思われます。

では、最も二酸化炭素を排出しているものは何かというと、それは化石燃料由来のものです。つまり、石炭、石油、天然ガスです。

これら自体が二酸化炭素を排出するのではなく、これらを燃やすことで酸素と化合し二酸化炭素が生成されます。これをやっているのが人間というわけです。

この化石燃料を使って二酸化炭素を最も排出しているのが、「エネルギー部門」です。つまり「発電」です。

二酸化炭素の排出問題となるとすぐに自動車があげられますが、二酸化炭素の総排出量の4分の3以上を占めているのは発電なのです。

ではなぜそれほどまでに発電をしているかというと、当然それだけ電気を使っているからです。

日本の発電量の推移を見てみると、およそ50年前の1970年時と比べて、現在はおよそ3倍以上の電気量を発電しています。

そして、1970年時に行われていた化石燃料による発電量は3倍近くに増えています(しかも、当時は原子力発電もほぼなかった)。

つまり、現代人が電気による暮らしに傾倒したがために、発電量が増え、その発電に使われる化石燃料の量も増えたが故に、二酸化炭素の排出量が膨大に増え温暖化を招いた。

ということが、少なくともここ日本においては言えると思われます。そして世界を見ても、これは多かれ少なかれ似たような状態にあるのではないかと思われます。

温暖化対策は電気に頼る暮らしをやめること

二酸化炭素の排出量を減らすために、ガソリン車の利用を廃止し、電気自動車へとシフトしたところで、結局電気の使用量が増えるだけです。

それよりもむしろ、電気に依存しない生活に戻す必要があるのではないかと思います。

思い返してみれば、子供の頃よりも電気を使った機器が増えています。

スマホやパソコンもそうですし、エアコンも各部屋に設置されていたり、電話や給湯器だって、ほぼ電気がないと動きません。オール電化にしている家庭もあるくらいです。

都市部などでも、帰宅した後のビルなどにも電気が煌々と付いていたり、夜でもビルや該当の明るさで星さえ見えないくらいですから。

夏場の熱中症対策のために各家庭でエアコンが必須となれば、温暖化の原因となる電気の使用量が更に増し、まさに本末転倒状態です。

個人はもとより企業など全てにおいて、電気を使わない生活に戻していく必要があります。そうしない限り、二酸化炭素の排出量を減らすことは不可能でしょう。

地球の温暖化を止めるまでのタイムリミットは、実はそう長くないと思われます。というのも地球上の氷が溶けるスピードは増していますし、臨界点(ティッピングポイント)を超えてしまうと氷が溶けるのを食い止める手立てはなくなってしまうからです。

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昭和な暮らしと「足るを知る」生活を

地球温暖化を解決するには「脱成長」だなどとも言われています。

確かに、生活に必要なものは十分便利になりました。この先も、もっともっとと目指すがために、本当に大切なものを壊してしまっては、まるで意味がありません。

可能であるならばこれで十分と思われる「足るを知る」生活が、世界中に根付けばいいのにと思います。

言うなれば昭和的な生活です。もっと時間にゆとりがあり、若い人たちが少ない賃金でも結婚して子供を育てられうよう安心できる心のゆとりのある生活。

それを実現できるようにするために、これまで日本が成長してきた知恵を活かせないものでしょうか。

見せかけの経済的な成長ばかりでなく、真のQOLを上げる。そのための成長であればウェルカムです。

昭和的な生活を、昭和の時代よりももっと手に入れやすくなれたら、日本の国民の幸せ度も上がるような気がします。

そのためには大きな価値観のパラダイムシフトが必要となってきます。

そういったことを目指す政治家が出て来ると、良いと思うんですけどね。

二酸化炭素を吸収してくれるものを大切に

二酸化炭素を減らすなら、排出量を減らすと同時に、吸収してくれるものを大切にすることも必要です。

二酸化炭素を吸収するものの代表が植物です。なので日本から、特に都会から森林を減らすことは避けたいところです。

森を切り開いて建物を建てるのはもうこれ以上はやめてもらいたい。むしろ植林してほしいくらいです。

いま相続による空き家が増えている問題があります。こうした負の遺産的なものを自治体などで素早く回収し、そこには木を植えていくというのはどうでしょう。

そうした植樹や管理などの仕事をシルバー事業などに依頼すれば、高齢者の雇用問題も多少解消できます。

それから、植物以外にもブルーカーボンも大切にしたいところです。

森林の二酸化炭素吸収量の「グリーンカーボン」に対し、海の二酸化炭素吸収量が「ブルーカーボン」です。

グリーンカーボンは生物によって排出された二酸化炭素の約12%を吸収しているとされていますが、ブルーカーボンはなんと約30%を吸収しているとされています。

ブルーカーボンは海藻や植物プランクトンの光合成により行われています。そのためには生態系の維持が重要で、マングローブ林や塩性湿地、藻場、サンゴ礁が活躍してくれています。

海水が酸性化してしまうと生態系は狂い、グリーンカーボンを行う海藻や植物プランクトンの光合成も行われなくなります。

つまり海をきれいにすることは、二酸化炭素を減らすことにも繋がっているのです。

工場などの排水はもちろん、個人でも海をきれいに保てるよう、一人ひとりが心がけたいですね。

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