能弁ってどういう意味?対義語なんてあるの?使い方がやや難しい熟語の勉強
話しが上手な人と下手な人の違いは何でしょうか?
- 話すスピード
- 話しの筋道の立て方(構成)
- 言葉遣い(あの~、その~、などが多い)
- 結論が無い
ともかく聞いていられません。
逆に話しが上手な人は、よどみなく落ち着いて、わかりやすく伝えてくれます。
その「よどみなく話す」ことを、なんと表現しますか?
意外にわからないものなので、調べた結果をシェアしたいと思います。
もくじ
能弁という意味
いきなり結論ですが、よどみなく上手に話すことを「能弁」と言います。
あまり使った試しが無い人の方が多い印象の熟語です。
- 「彼は能弁だ」
- 「彼女は能弁だから頼もしい」
このような使い方、日常会話では触れることはありません。
口頭で伝えられても、
- No勉:勉強していない
- No弁:弁当は要らない
- No便:もう利用できる交通機関が無い
このいずれかに捉えられてしまうことでしょう。
能弁の対義語
能弁の対義語としては「訥弁(とつべん)」になります。
これも日常会話どころか、漢字検定に出できそうな問題文タイプの熟語と言えます。
訥弁は、たどたどしい語り口というような意味があり、
一応、訥弁の使い方としては、前述したような、
- 「彼は訥弁だ」
- 「彼女は訥弁だからサポートが必要だ」
という感じで使います。
言い換えるならば、「舌足らず」「口下手」「言葉足らず」の方が伝わる可能性が高いです。
いきなり訥弁と口頭で伝えると、
- 突勉:突然、勉強を始める
- 凸勉:友人宅になだれ込んで一緒に勉強する
ぐらいな勘違いは起こり得るのではないかと感じます。
雄弁と能弁の違い
「能弁」に似た言葉で「雄弁」があります。
何が違うのでしょうか。
違いは語り方ではなく、目的にありました。
意味の通り「よどみなく話す」時には能弁を使います。
話しに説得力を持たせたいときは「雄弁」を使うのです。
- 「彼はいつになく能弁だった」
- 「彼は人前で雄弁に語っている」
なんとなく解っていただけたはずです。
能弁になるポイント
普段は無口だけど、趣味の話しとなると能弁になる人は多いはずです。
人は、自分に自信があること、より多く触れてきたこと、好きなことに関しては、何の訓練をすることなく能弁です。
つまり誰でも能弁である可能性を秘めているとも言えます。
対人関係で目を見て話せないなら、アゴを見て話すなど、ちょっとした工夫で能弁とまではいかなくても、コミュニケーションには困らない程度の会話は可能です。
不安障害など別の要因があるために、うまく話が出来ないケースは、専門家による治療など他の手段が必要ですが、うまく話そうとする意識が強すぎても逆効果になります。
自分で自分にプレッシャーをかけてしまって萎縮することがないように、まずは、リラックス。
ゆっくりでもよいので、一文を話しきることを繰り返すような感じで取り組みましょう。
まとめ
能弁という熟語について、どのような意味なのか、対義語や使い方について調べたことをシェアしました。
能弁と雄弁が混同しそうではありますが、シーンを思い浮かべると使い方の違いがわかります。