50代が定年後も働き続けるために今からやるべきこと 明確なシミュレーションと副業で不安を払拭
いま50代の人たちは、65歳まではもちろん場合によっては70歳以降も働き続けることが、ほぼ決定しています。そんな長く働けるのだろうか、そういった不安は誰しもが抱えています。そんな不安を払拭する方法や、50代のうちから始めておくべきことについてお伝えします。さぁ、覚悟を決めて今日からできることをコツコツと始めていきましょう!
もくじ
定年後も働き続けたいと考えている50代の割合
年金の65歳受給開始に伴い、現在は企業に65歳までの雇用確保が義務付けられています。
そして、更に70歳までの就業確保も努力義務となりました。
いま現在50代の人にとっては、65歳まで働き続けることはもはや当然のこととして、おそらく定年を迎える時期も70歳に引き上げられていることが予測されます。
そんな50代の人たちに60代・70代以降も働く意志があるのかと質問をしたところ、76%が「働く必要がある」「働き続けたい」と答えたそうです。
受け入れたくなくとも、そうせざるを得ない状況にある。といった感じなのでしょうね。
60代・70代も働き続けるうえで不安に感じること
76%もの50代が60代・70代以降も働く意志があると答えたものの、実際にその年代になったとき自分が働けるのかといったことに対しては、不安を抱いている人が少なくないようです。
その主な不安は、
- 健康状態が維持できているのか
- 働く気力を失っていないか
- 肉体労働しかなかった場合にできるのか
といったものです。
未来のことはどうなるかは誰にもわかりませんが、とにかく健康と仕事に対するモチベーションとは落とさないように気をつけたいところです。
また、体力に自身がないと高齢になっての肉体労働はなかなか難しいです。気力だけで乗り越えられるものでもあり魔線。
そのためには、自分のスキルを生かしたデスクワークに就けるよう、今からスキルアップやリスキリングを行う必要があります。
50代が定年後も働き続けるためにやっておくべきこと
50代が定年後も働き続けるために、まずはやっておくべきことがいくつかあります。
それは、
- 定年以降のお金の収支について、現実的なシミュレーションする
- 働き方・ライフスタイルについて考えておく
- 自分のスキル・能力の棚卸し、自分のスキルを説明できるようにしておく
- 50代のうちから、今の会社以外からの収入を得る方法を模索する
- 人脈や人とのつながりをきちんと整えておく
- パソコンのスキルを上げておく
といったことです。
どの様に働き、いくらお金を稼ぐ必要があるのか。そして、それを何歳まで続ける必要があるのか。
こうしたことがきちんとシミュレーションできていれば、ムダに不安を感じることはなくなります。
また、定年後は雇われて働くにせよ、自分で起業するにせよ、パソコンのスキルだけは必ず必要になってきます。
これまでは苦手だからと部下や同僚にお願いしていたとしても、定年後はそうは行きません。
今日からでもパソコンのスキルアップを図りましょう。
定年後は起業したいと考えるなら
65歳で定年したら、その後は起業したい・独立したいと考えている人もいるかも知れません。
そういった場合でも、パソコンのスキルとコミュニケーション力は必須なので、今から更に磨きをかけておきましょう。
そのうえで、50代のうちから起業に向けての準備をしておきましょう。例えば、起業に必要な資格を50代のうちに取得しておくというようなことは特におすすめです。
今は副業も許可されている企業も多いので、資格が取れたら余暇などを利用して、少し定年後の業種の仕事も始めて見ましょう。
そうやって少しずつでもクライアントを増やしておくと、定年後もスムーズに仕事の移行が可能となります。
また、現役のうちであれば副業で大きく稼ぐ必要はないので、経験値を増やすことを目標に様々なことにチャレンジしてみるのもおすすめです。
そうして人脈とともに経験値を上げていくと、老後に働くイメージを掴むこともでき、不安も払拭されることでしょう。
まとめ
サザエさんの頃は定年は55歳だったのに、あれから15年も定年年齢が伸びようとしているなんて、一体どういうことなんでしょうね。まさに労働人生といった感じです。
とはいえ、悲嘆に暮れたところで、時代が変わってしまったのだから仕方がありません。ここは気持ちを入れ替えるしかないでしょう。
既に今の50代の76%の人たちが、60代・70代も「働く必要がある」「働き続けたい」と答えているように、マインドセットはできているようです。
後は健康に気をつけながら、より気持ちよく働けるように、流れを作るだけです。
定年後の就労に対し不安を抱かずに済むようにするには、定年してから考えるのではなく、50代のうちから定年後の働き方と生活・お金についてよく考え、行動を始めることです。
そのためにも、定年後はどの様に働き、いくらお金を稼ぐ必要で、そうした仕事を何歳まで続ける必要があるのかを、支給される年金額や、預貯金・資産などと照らし合わせながら、50代のうちから具体的にシミュレーションしておきましょう。
そして可能であれば、50代の現役のうちから、定年後の仕事に少しずつ携わり、人脈やスキルを上げておくことです。
こうやって準備をしていくことで、預貯金や資産以外の不安が解消されるでしょう。
どんな業種であれ、パソコンのスキルとコミュニケーション力は必須になります。これは今日からでも始められますので、苦手意識のある人も少しずつ学ぶ努力を始めてください。