50代にも縁遠い「若大将シリーズ」を観た感想 レギュラーキャストやマドンナ役の紹介 今見る価値はある?

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かつて昭和の中頃に大ヒットした「若大将シリーズ」という青春映画がありました。現在アラフィフの私でさえも縁遠いほど昔の映画です。そんな「若大将シリーズ」を初めて観た50代の感想をお伝えします。またシリーズに登場するレギュラーキャストやマドンナ役のご紹介も。「若大将シリーズ」、今見る価値はあるのか?

映画「若大将シリーズ」とは

映画「若大将シリーズ」と聞いて、「おっ!」と反応するのは、おそらく70代から80代の人ではないでしょうか。

50代の私ですら、まだ生まれていない頃の映画ですから、今の若い人なんて聞いたこともないかもしれませんね。

映画「若大将シリーズ」は、東宝が1961年から1971年にかけて加山雄三さんを主人公にして作った青春映画でシリーズです。

若者向けに、当時の流行りを見事に取り入れ、当時は相当ヒットしたようで、このシリーズが加山雄三さんを青春のシンボルにしたようです。

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「若大将シリーズ」の作品について

「若大将シリーズ」の作品を時系列に並べると、次のようになります。

〈学生篇〉
大学の若大将(1961年・東宝/杉江敏男監督)
銀座の若大将(1962年・東宝/杉江敏男監督)
日本一の若大将(1962年・東宝/福田純監督)
ハワイの若大将(1963年・東宝/福田純監督)
海の若大将(1965年・宝塚映画/古澤憲吾監督)
エレキの若大将(1965年・東宝/岩内克己監督)
アルプスの若大将(1966年・東宝/古澤憲吾監督)
レッツゴー!若大将(1967年・東宝/岩内克己監督)
南太平洋の若大将(1967年・東宝/古澤憲吾監督)
ゴー!ゴー!若大将(1967年・東宝&宝塚映画/岩内克己監督)
リオの若大将(1968年・東宝/岩内克己監督)

〈社会人篇〉
フレッシュマン若大将(1969年・東宝/福田純監督)
ニュージーランドの若大将(1969年・東宝/福田純監督)
ブラボー!若大将(1970年・東宝/岩内克己監督)
俺の空だぜ!若大将(1970年・東京映画/小谷承靖監督)
若大将対青大将(1971年・東宝/岩内克己監督)
帰ってきた若大将(1981年・東宝/小谷承靖監督)

大学生時代と、社会人になってからのシリーズがあるようですね。

若大将シリーズの特徴とキャストについて

「若大将シリーズ」は、シリーズといいつつも、実はストーリー自体は余り繋がっておらず、辻褄の合わないパラレルワールド的な構成となっています。

ただし、主人公の田沼雄一役の「若大将」こと加山雄三を始め、レギュラーキャストもいます。

ということで、レギュラーキャストをご紹介しましょう。

田沼雄一(若大将・老舗すき焼き屋「田能久」の息子):加山雄三
石山新次郎(青大将・大企業の社長の息子で雄一にライバル心を燃やす同級生):田中邦衛
田沼久太郎(雄一の父・すき焼き屋「田能久」の当主):有島一郎
田沼りき(雄一の祖母):飯田蝶子
江口敏(雄一の所属する運動部のマネージャー):江原達怡※『大学の若大将』では多湖誠、『ハワイの若大将』では二瓶正也役
田沼照子(雄一の妹):中真千子
太田茂夫(2代目若大将。『若大将対青大将』で雄一から『若大将』のニックネームを受け継ぐ):大矢茂

そして、「若大将シリーズ」にも例に漏れず、マドンナ役がいます。マドンナ役は学生篇と社会人篇とで変わります。

澄子(シリーズ前半の学生篇のマドンナ):星由里子
節子(シリーズ後半の社会人篇のマドンナ):酒井和歌子

そしてシリーズ最後の作品となる『帰ってきた若大将』のマドンナは

皆川純子:坂口良子

です。

毎回のストーリーは遠山の金さんや水戸黄門ばりのワンパターンで、爽やかイケメンで何をやっても万能な若大将子と田沼雄一に対し、何かと絡んでくる青大将という展開から、最後は青大将が若大将を好きになって仲良くなるっていうパターンです(笑)。

これを見ると、昔の嫌な奴(青大将)って、「根はいい奴だったんだな」って感じで清々しいですが、今だとこんなに脳天気なストーリーってそうないですよね(笑)。

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「若大将シリーズ」を始めて観た感想

そんなわけで、映画「若大将シリーズ」を初めて観たわけですが、今回見たのはシリーズ初作品となる「大学生の若大将」です。

「若大将シリーズ」の存在は知ってはいたものの、これまで見る機会もなければ、正直なところあまり観たいとも思っていなかったわけですが、先日友人と話していた時に、「「若大将シリーズ」が面白いから観てみて」と勧められたことが、今回観るきっかけとなりました。

たまたま、いま加入しているU-NEXTで「大学生の若大将」が観れたというのもあります。

もちろん加山雄三さんは紅白歌合戦などの歌番組で子供の頃から見かけて知っていましたし、「若大将」と呼ばれていることも知っていました。

しかし、自分の知る加山雄三さんよりも映画の中の田沼雄一はかなり若く、正直なところちょっとイメージが重なりづらかったです。

そういうこともあり、映画自体が始まったら、加山雄三さん主演の映画というよりも、普通の青春映画として、わりとすんなり観ることができました。

また、青大将役の田中邦衛さんは、自分世代だとやっぱり「北の国から」の印象が強く、妙に若い田中邦衛さんの動きはとても新鮮でした。

個人的には古いものが好きなので、昭和30年代の東京的な感じがとても良かったです。どういったものが当時の若者のイケてるスタイルだったのかも掴め、それも興味深かったですね。

ストーリー自体はさほど面白いものではありませんが、さわやかイケメンであっけらかんとしている若大将も、なんだか高感度があっていい感じでした。今ではありえないタイプですが(笑)。

わりと自分はシリーズを一気見して制覇したいタイプなので、「若大将シリーズ」も全部見てやろうかと思いましたが、残念ながらU-NEXTでは全作品は網羅されていませんでした。

アマゾン・プライムの方ではわりと充実していましたが、有料作品なため、そこまでお金をかけて観たいとまでは今のところ思うまでには至らず、U-NEXTで見れる作品をかいつまんでぼちぼち見ようかなと、思っているところです。

私に「若大将シリーズ」を勧めた友人は、古い日本車が好きな人なので、きっとその当時の日本の文化なんかにも興味があるのでしょう。

私はそこまでハマりそうにはありませんが…。

まとめ

映画「若大将シリーズ」は、1961年から1971年にかけて加山雄三さんを主人公にして作った青春映画です。

この作品で主人公役(若大将)の加山雄三さんと、ライバル役(青大将)の田中邦衛さんは一気に有名になったようです。

シリーズは学生編と社会人編とに分かれており、全部で17本ほど作られました。

各作品間にストーリーのつながりはなく、毎回ストーリーの展開だけはお決まりパターンとなっているようです。

各作品は当時の若者の流行がテーマとなっているため、全てをそつなくこなす若大将は当時の若者の憧れ的存在だったようです。

若大将シリーズにはヒロイン役がおり、学生編では澄子役を星由里子さんが、社会人編では節子役を酒井和歌子さんが演じました。そしてシリーズ最後の作品のマドンナ皆川純子役は坂口良子さんでした。

今見ても当時の加山雄三さんの溢れんばかりの若さの魅力は、十分に伝わってきました。これを観た当時の若者たちが、若大将に憧れたのもうなずけますね。

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