海外ではTikTokに対して年齢による使用制限や禁止する法律がどんどん成立している件
個人的にTikTokは、ほぼ見ないのですが、若者は当たり前のように視聴しています。
なぜ見ないのかと言えば、そもそも視聴対象やユーザーを若年層に絞っている傾向にあることと、短時間の動画を連続して視聴するほどヒマじゃない。
これは言うべきことではないかもしれませんが、視聴したところで得るものがない・・・。
リスキリングのための動画視聴のほうが、徳も得もスキルも獲得できるので、個人的にTikTokは生産的ではないと判断したことが大きいですね。
海外はもっとエゲつない動きが出てきていますので、今回は、海外のTikTok事情について書いてみます。
もくじ
米国は排除の傾向
アメリカは未成年者のSNS依存症の影響も大きいこと、中国との政治的なアレもあって、TikTokに関しては目を光らせざるを得ない状況と言えます。
2/27には政府支給の端末からTikTokを30日以内に削除するよう指示が出ているという情報もありましたし、3月に入ってから18歳未満のユーザーは一日1時間以内の使用に制限することを発表しています。
エグイですね・・・。
ただし13歳~18歳のユーザーに関しては、暗証番号を入力すれば視聴時間を延ばせるようですが、それでも最長100分という強硬策に打って出ます。
13歳以下は保護者が暗証番号を入力することで30分だけの延長に。
いやこれ、適当な親だったら、暗証番号を子ども知らせるでしょう(汗)
また3人集まれば、1台ずつ100分視聴して上限になったら別の端末で視聴するという数珠繋ぎ作戦に出る子どもも出てきますよ。
そこまでして視聴したいとなってるのなら、真のSNS依存症認定できますわね。
EUはTikTok禁止に
アメリカよりEUのほうがエグい対応をすることになります。
3月20日よりTikTok使用禁止です。
公用端末だけじゃなく私用端末についても強くアプリの削除を推奨するという。
特に年齢のことは言っていないようですから、公共の職員だけじゃなくEU諸国全体に対してのことだと感じます。
デンマークなんて露骨に「TikTok使用はスパイ活動に悪用される」ことを懸念しているコメントを出してますが、はっきりして良いですね。
「検討する」「遺憾だ」ばかりの政府とは随分違いがありそう。
日本政府も禁止している
日本でも政府職員が利用する公用端末で、機密情報を扱う機器についてはTikTokを利用禁止しているようです。
まあ、インストールする意味もないですけどね、そのような端末にはそもそも・・・。
あとカナダも同様の動きをしています。
ともかく政府筋の端末からTikTokを排除する動きが、先進国ではあるということですね。
企業が社員に提供しているスマホやタブレットには、TikTokのインストールなどの制限は無いのでしょうか?
もし情報が抜き取られていたとしたら、怖くないですか?
そもそもTikTokは何が問題なのか
今さらですが、TikTokが問題されている理由について、改めておさらいをしておきましょう。
- プライバシー問題
TikTokは中国のByteDanceによって所有・運営されており、中国政府に近い関係があるため、アプリ内で収集する個人情報が中国政府に渡っているかもしれないという懸念がある - セキュリティ問題
一部の専門家が言うには重要なセキュリティ上の欠陥があり、ユーザーの個人情報やデバイスへのアクセスを悪用する可能性があると指摘している - コンテンツ問題
不適切なコンテンツ、例えば、過度に露骨な性的表現、暴力的なシーン、ヘイトスピーチなどが若年層が目の当たりにすることへの懸念がある
これらの改善具合はわかりませんが、ショートムービーの先駆けとなったのは間違いない一方で、疑惑が残るというのは何とも言えない感じです。
まとめ
「海外ではTikTokに対して年齢による使用制限や禁止する法律がどんどん成立している件」というテーマで、TikTokについて書きました。
ショートムービーの先駆けとなっているTikTokは、昭和の名曲を若者がアレンジして配信することで、リバイバルヒットの元にもなっています。
若いクリエイターの感性には素晴らしいものがありますが、視聴する側の依存については無視できません。
また懸念事項もあるわけですが、利用するのは個人の判断ですから、どうしようもないですね・・・。