生きるのに疲れた時は視点をずらして –生きる活力を取り戻す–

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頑張って生きている人ほど、ふとした瞬間に生きるのに疲れてしまう時が訪れるもの。少し考え方をずらして、少しずつ生きる活力を取り戻すためのヒントをお伝えします。

少し「いい加減」になってみる

生きるのに疲れる人って、真面目なのだと思います。一生懸命頑張っているから、疲れるわけです。

これまで一生懸命頑張ってきたということは誇らしいことですから、まずは自分を誉めてあげましょう。

そのうえで、少し視点をずらし、そこまで一生懸命になるをやめ、「80点取れたら上出来!」くらいに目標を変えてみてください。

人生は長いです。生きるのに疲れてしまって、全部嫌になってしまっては本末転倒ですからね。

『鈍感力』なんて言う本がありましたが、少し鈍感くらいの方がちょうどいいのです。

なので、今よりも「いい加減」で「適当」を目指してください。

この言葉、どちらかというとマイナスなイメージがあるかもしれませんが、よく見ると実はそんなことはなく、どちらも「バランスがいい」という意味なんです。

なので、なんか精神的に疲れ始めているなと感じたら、「いい加減」と「適当」を目指して、少しダウンシフトしましょう。

それでもきっと、他の人と比べると、あなたは充分やっている方だと思います。

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人は思い込みで生きている

頑張り屋さんは総じて理想が高い傾向にあります。

そいて、「もっと、もっと」とより高みを目指して頑張り続けます。

頑張ることはいいことですが、「もっと、もっと」に終わりはないので、これで良しと満足することもありません。

それと、自分で決めた「こうあるべき」という理想の姿に、とらわれすぎていることが原因で疲れているのかもしれません。

例えば、「親として、こうあるべき」「子として、こうあるべき」「上司としてこうあるべき」など、自分が決めた理想的な役回りを完ぺきにこなそうとしすぎているのかも。

そしてこれは、その役回りをきちんとこなすことで、自分はもちろん誰かに認めてもらいたいという「承認欲求」が働いているのかもしれません。

この「承認欲求」が強いと、本当の自分の理想ではなく、他人の目から見た理想を追い求めてしまいがちになります。

本当の自分が求めていないことを頑張り続けるのは、とても疲れます。

「こうあるべき」だと思っていたことは、実は自分が勝手にそう思い込んでいたことで、別にだれも望んでいないことかもしれません。

「生きるのに疲れた」ということは、ストレスを感じているということ。

そのストレスの原因が、自分のやりたいことではなく他人からの欲求や理想であるなら、この際、思い切ってすっぱりやめちゃいましょう。

多少人から「ダメな奴」と思われようが、もっと自分が本当にやりたいことを優先して生きるべきです。

「こうでなくちゃダメ!」という思い込みを、外してみましょう。

やりたいことをするのは「わがまま」なの?

日本人は「おもてなし」に代表されるように、人の気持ちをおもんぱかる能力にたけています。

自分の心が元気で余裕があるときはそれでもいいのですが、そうでないときでもついつい他人を優先してしまいがち。

でも、オリンピックを見ていてもそうですが、世界の人たちはもっと自分に対して自由なふるまいをしています。

少しくらいその場にふさわしくなかろうが、素直に喜びを表現したりしているのを見ると、まるで子供を見るかのようにこちらも暖かい気持ちが湧いてきます。

「もう大人だから…」と変に自分の気持ちを抑え込むのではなく、もっと無邪気でいてもいいと思います。

「他人から見た私」にとらわれるのをやめ、もっと「素の私」でいいじゃないですか。

自分らしくいること、自分がやりたいことを追求することは、「わがまま」ではありません。

他人や社会に迷惑をかけているわけでなければ、必要以上に忖度するこ必要なんてないんです。

そもそも全人類に好かれることなんて、無理なわけですから。

自分らしく振舞って嫌われたとしても、それは仕方のないこと。

そこに悩むのではなく、素のあなたを受け入れてくれる人と仲良くすればいいのです。

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もっと好きなこと、楽しいことに意識を向ける

人は自分の好きなこと・楽しいことをして生きていると、自然と活力がみなぎってきます。

そういう人は周りの人も元気にする力を持っています。

これは人が持っている良い相乗効果の力です。

可愛い動物や小さな赤ちゃんを見ていると、こちらまで優しい気持ちになりますよね。

これが彼らの持つパワーです。

それと同じように、にこにこと楽しんでいる人を見ると、健全な人は良いパワーを感じて元気をもらえるので、そういう人に好意を寄せます。

楽しそうな人を見てネガティブな感情を抱く人は、きっとどこか疲れて不満を抱えているのでしょう。

そういった人も、もっと自分らしく自分の楽しいこと・好きなことをして、心に活力を取り戻すべきです。

完ぺき主義をやめる –理想と現実–

毎日の生活の中で、「やらなくてはならないこと」がいくつもあり、その義務を果たすことで一日が終わってしまうと、いつまでたっても自分の好きなことや楽しいことをやる時間は取れません。

そういう生活を続けていると、いつしか心の活力が衰え、「生きるのに疲れた」となってしまいます。

1日の中で、自分がやりたいこと・楽しいと感じることの時間を、少しでもいいので必ず取ってください。

そしてそれをやっている時間は、そのことに集中し、五感全部で味わってください。

好きなお菓子を食べる、漫画を読む、映画を観る(途中までだっていいじゃない)など、些細なことでも構いません。

「やらなくてはならないこと」は、完璧主義をやめ80点を目指せば、自分がやりたいこと・楽しいと感じることの時間は取れると思います。

これを続けることで、さらにやりたいこと・楽しいと感じることは増えていきます。

それを感じると、毎日の行動も変化していき、付き合う人も変わり、段々とワクワクが広がって楽しい人生を感じて来るはずです。

そもそも理想とは未来のこと。思っている通りになることの方がおかしいと思いませんか。

もし思い通りに事が進まなかったときなど、ストレスを感じそうになったら「まぁ、いいか」とつぶやいてみてください。

不思議と少し気持ちが楽になりますよ。

「うまくいっていること」に意識を向ける

真面目な人はどうしてもネガティブな方に意識が向きがちです。

しかし、うまくいっていることに意識を向けた方が気分も上がりますし、ものごとはうまく回るようにできているそうです。

これまで日本の教育は、成績の良かった教科は置いておいて、悪かった教科をもっと伸ばすよう指導されてきました。

こうしてでき上がったのが、可もなく不可もない平均的な人間です。

そもそも人は何でも全てよくこなせるほど優秀ではありません。

ないかに秀でた人を見てもそうですが、成果を上げた部分がフィーチャーされているだけで、その人にだって苦手分野は必ずあり、決して完璧に何でもこなせる人ではないのです。

だから、上手くいかない苦手なことに目を向けるのではなく、「うまくいっていること」にもっと力と時間を注ぎましょう。

その方がもっと簡単に楽しくなれますし、人にだって貢献でき喜んでもらいやすいのです。

まとめ

いま世の中は新型コロナウイルスの影響で、社会的にも不安定な状態です。

出口がなかなか見えず、どんよりとネガティブな重苦しい空気が包んでいるようにも見えますが、これにあなたの人生を飲み込まれる必要はありません。

「できないこと」「不可能なこと」に目を向けるのではなく、いま「できること」「可能なこと」を探して、楽しむようにしましょう。

他の時代や他人と比較するのはやめましょう。そんなことをしても、何も意味はありません。

幸せな人はどんな時代や状況でも幸せに生きることができます。

また不幸せな人はどんなに満たされても不幸せを感じます。

これは考え方の違いで、だれでも幸せに生きることは可能です。

幸せに生きる人は「ないもの」「持っていないもの」を数えるのではなく、「あるもの」「持っているもの」を数えるという思考で生きています。

「あれがない」「これがない」というのではなく、「あれもある」「これもある」という、あなたが手にしているものに意識を向け、楽しむことに全集中です。

思い通りにならない子育てだって、子供がいないと悩んでいる人にとっては羨ましい悩みです。

完璧を目指さず、楽しみましょう。

この記事は私に向けて書いたようなものですが、もしも誰かのお役に立てたなら幸いです。

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