ユッカロストラータ 発根のための水やりや成長速度について Yucca Rostrata
個性的でエキゾチックなメキシコの植物、ユッカロストラータ(Yucca Rostrata)が人気です。幹のあるものは、ほぼ輸入のユッカロストラータ。小さなものでも根切りされて鉢植えに植えられているものも少なくありません。それらをどう発根させ元気に育てていくか、水やりの注意点や気になる成長速度、葉の発色などについてお伝えします。
もくじ
ユッカロストラータの成長には発根が大事
購入してきたユッカロストラータを元気に成長させるには、とにかく発根させることが大事になってきます。
海外から原木が輸入され、価格的にはだいぶ安く入手できる容易になったことはうれしいのですが、輸入後に発根しないまま土に植えられて販売されるユッカロストラータも少なくありません。
ユッカロストラータは根がない状態でも幹に含まれる水分で1年以上は枯れずに生きています。
また、発根し根が張るまでのあいだは、一時的に葉が枯れることもあります。
地植えの場合、株の根元には他の植物は植えず、水はけの良い環境を作ってください。
鉢植えの場合も同様で、培養土に赤玉土や軽石を多めに混ぜるなどして、水はけを良くします。
ユッカロストラータは上部に比べ根が大きい植物なので、鉢もなるべく大き目のものを使用しましょう。
ユッカロストラータの水やりの注意点
ユッカロストラータは暑さにはもちろん、寒さにも強い植物です。
-10度くらいまでなら難なく耐えられるので、日本なら豪雪地帯をのぞき、ほぼ1年じゅう外に出しておいても問題ないかと思います。
ただ、水やりについては育てる場所により、少し注意が必要です。
水はけの良い環境で育てることはユッカロストラータの場合前提条件として、水のやりすぎには注意してください。
頻繁に水をやるのではなく、地面が乾いたらたっぷりと水をやるようにします。
冬場は地面が乾いて2、3日したら、たっぷりと水をやるくらいが目安です。
鉢植えで育てていて、冬場は室内に入れているなら、室内の環境に合わせて水やりをします。
暖房を効かせているなら、土が乾いたらしっかりと水をあげるようにします。
加湿器などを使用している場合は、過湿にならないよう、土の状態を良く観察して水やりをしてください。
ユッカロストラータの気になる成長速度
ユッカロストラータはアメリカ・テキサス州やメキシコ北部が原産の植物で、もともととても強い植物です。
大きく育つと木のようになり、4メートル以上にもなります。
ただし、他のユッカと比べ、ロストラータの成長はとてもゆっくりです。
4メートルのサイズまで育つには、相当の年月を必要とします(笑)。
通常は、1メートルの高さになるまでに、10年位を要します。
大きく育てるには陽当たりの良いところで育てることです。
ユッカロストラータは、冬場よりも陽の暖かい季節に成長します。
元気の良いユッカロストラータは葉が上の方にツンツンと伸びていきます。
ユッカロストラータ特有のシルバーブルーの葉の色をきれいに保つには、中性から弱アルカリ性の土壌環境を意識すると良いようです。
年に1回程度、周囲に有機石灰を蒔き、弱アルカリ性の土壌をキープするようにすると良いかもしれません。
まとめ
育つに従い個性が出てきて愛着がわくユッカロストラータです。
ゆっくりと育ち長く生きるので、いつしか家族のような存在になる、そんな植物でもあります。
ユッカロストラータはわりと値段が高いです。特に大きなものはかなり高額で販売されています。
中には大きいのに安いものもありますが、そういったものは大抵、発根していないので植え直しても上手に育てるのが難しいことがほとんどです。
おすすめは、あまり大きくないものを少しずつ育てること。
ユッカロストラータは、ゆっくりじっくり育てるのが楽しいですよ。