「小4の壁」を乗り切る!重点教科とギャングエイジ対策、学童なしの夏休みはどうする?

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小学4年生になると、勉強が急に難しくなってきて学力差がつきやすくなるとともに、子供の不安定な心の成長期や学童不足問題などが重なる「小4の壁」。「小4の壁」を乗り切るべく重点教科や子供との接し方、学童なしの夏休みの乗り切り方などについてお伝えします。

小4の壁とは

「小4の壁」もしくは、「9歳の壁」「10歳の壁」とも呼ばれるこの時期は、いくつかの問題が重なる非常にデリケートな時期といわれています。

「小4の壁」として、次のような問題があげられます。

  • 学校での勉強の難易度が急に上がり、勉強についていけなくなる
  • 思春期の入り口となる時期で、自我の目覚めと共に反抗心や劣等感を抱きやすくなる
  • 家族より友人を優先し始め、仲間意識が引き起こす社会的トラブルを招く場合も
  • 学校によっては学童が小3までで、居場所がなくなってしまう

このような環境や心の変化が同時に起こることで、これまでと同じやり方では子供も親も対処できなくなり、「小4の壁」といわれるひずみが生じがちな時期なのです。

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小4の勉強対策

小4の壁でぶつかりやすいのは、主に算数と国語です。

小4の算数対策

「小4の壁」で最もつまずきやすい勉強が算数です。

算数は小1からの積み重ねにより、先の内容を習得していく構造になっているため、小3までの内容を理解していないと、小4からの算数も理解できなくなってしまいます。

特に小3の始めで九九があり、その後に割り算を学びます。これをしっかりマスターできていない子は、小4以降の算数で必ず壁にぶつかります。掛け算・割り算(余りが出るものも)ができること、そのうえで円や三角形、時間、重さ、分数、少数の基本をマスターしておくこと。

理科でも簡単な算数の計算式を考え、解くという問題が出されてきます。算数ができないと、理科の問題も解けないといった、連鎖が起きますので、算数の基礎はしっかり固めてください。

小4の算数のつまずきは、小3の算数があいまいだからです。これをきっちりと理解できているか、徹底的にやることで、小4からの算数がグンと理解力が増すはずです。

小学生の勉強は、子供任せにせずに、親もいっしょになってやる必要があります。

小4の国語対策

国語は文章の読解力、つまり、何を言っているのかを考えながら読む力をつける必要があります。

また、論理的にものごとを考える力も、同時に身に着けていく必要があります。

論理的思考力は、常に「なぜ」「どうして」と考えながら、本を読んだり人の話を聞く習慣を見つけることで高まります。

また、こそあど言葉が何を指すのかを常に考えて、本を読むことも大事です。

論理的思考力や読解力を身に着けておかないと、算数の応用問題が溶けなくなってしまいます。

ギャングエイジ対策

ギャングエイジとは、親や先生よりも友達の方を大切にし、仲の良い仲間内のルールに従って行動をする年頃のことを指します。

まさに小4くらいからは、思春期の始まりと共に自我が目覚めはじめ、親や先生に対する反抗心が湧いてくる頃です。

そのくせ仲間たちの意見や行動には流されやすく(同調しやすく)、それが思わぬトラブルを招く原因になったりもします。

他人との差異にも敏感になってくる年頃なので、なかなか自分だけ違う言動も取りにくいと感じてしまいがちです。

頭ごなしになにかを言いつけて、子供に言うことをきかそうとするのではなく、しっかり子供の話も聞いてあげることが大事な時期です。

学校であった出来事や、友達に治して感じること、不満など、否定するのではなく、とにかくきちんと聞いて受け止めてあげることが大切です。

もしも子供の反抗心などが強くなってきていたら、親の理想を子供に押し付けるのではなく、どうしたいのか、そのためにはどうすればいいのか、一緒に答えを見つける工夫をしたり、あまりいちいち細かなところまで口を出さずに、「いいと思った通りにやってみては」と、子供の意見を尊重してあげることで、何でも話し合える良好な関係が保ちやすくなるかと思います。

これまで仕事などで忙しく、あまり子供の相手をしてあげられなかったなら、この時期の子供は寂しく感じているはずです。

学校や友達間などでも不条理な出来事も増え、「もやもや」とした、やり場のない悲しい感情を抱えていたりもします。ときにはそれをぎゅっと抱き留めてあげることが何よりも大切です。

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学童なしの夏休みの乗り切り方

学校によっては、学童が小3までで、小4からは自宅で留守番をしなくてはならないということが起きるのも、「小4の壁」のひとつです。

待機児童が増え、低学年が優先されるために、追い出されるケースもあるようです。

この時期は、ギャングエイジであることと、より寂しさを抱えた時期でもありますので、共働きの家庭などは、少し仕事のペースを落とし、家で子供と向き合う時間を意図的に取るようにできると最適です。

また、それがどうしても難しい場合は、どこかに子供の居場所を作ってあげることも考えてみてください。

なにか、子供がやりたいという習い事を始めるとか、子供がOKなら塾に通うとか、学校登家以外の子供が接するコミュニティを増やし、例えば学校の友達とうまくいかなくても、塾や習い事での友達ができるなど、生きる世界は一つだけじゃないということを知ることで、どこか気持ちが楽になるような環境を作ってあげることです。

夏休みなども、学校以外が企画するサマースクールや体験学習などに参加し、経験や思い出とともに、新しい友達ができたりすると、視野が広がり、また新学期をリフレッシュした気持ちでスタートできることでしょう。

ただし、あくまでも親が勝手に決めるのではなく、用意するのは親でも、決めるのは子供の意思を尊重することが大事です。

まとめ

大人にとっては取るに足らないことでも、まだ知らないことばかりの子供にとっては、ひとつひとつが大事件の連続なのです。

それをあからさまに「そんなこと気にするな」と毎回一言で片づけてしまうと、こどもは親に話をしなくなってしまいます。

そんな親の態度を、子供同士ではよく話し合っていたりするんですよね。

「うちの親って~」みたいに。

そうやって、子供同士だと自分が抱えた親への不満や先生への不満を話しあえるから、どうしてもそっちを優先するようになってしまうわけです。

つまり、もっと親が「そうか、なるほど」「どれは困ったね。どうしようか」と、真剣に子供の気持ちになって一緒に考えてあげることです。

勉強も一緒で、「勉強しなさい」で済ませるのではなく、一緒に問題を解いたり、教科書を読んでみたりするので。

分からないこと(忘れていること)などあれば、子供に聞いてみるといいでしょう。喜んで教えてくれますし、ふたりともわからないかったことについては一緒に考えてみることも大事です。

面倒くさいですし、時間も取られますが、子育てってそういうものです(笑)。

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