シックスヒューマンニーズ(6HN)とは 幸福感や充実感を満たす精神性を高めるニーズについて
シックスヒューマンニーズ(6HN)というものをご存知ですか。これは人間の持つニーズは大きく6つに分類できるというものです。これらをそれぞれ理解することで、自身がどのような根本的欲求を持っているかがわかるのだそうです。更に、人生を幸福感や充実感で満たしたいと願うのなら、精神性を高めるニーズを高める必要があるのだとか。そのニーズとは一体どのようなものなのでしょうか。
もくじ
シックスヒューマンニーズとは
シックスヒューマンニーズ(6HN)とは、アンソニー・ロビンズが理論を確立し提唱した「人が潜在的に持つ6つのニーズ」のことです。
アンソニー・ロビンズはビジネス界の超有名人で、アメリカ合衆国の自己啓発書作家であり、NLP(神経言語プログラミング)コーチング出身のコーチ、起業家、講演者です。
アンソニー・ロビンズによると、このシックスヒューマンニーズを理解することにより、人間の根本的欲求を理解することができるのだそうです。
その6つのニーズとは、
- 安定感・安心感のニーズ
- 不安定感・不確実感のニーズ
- 自己重要感のニーズ
- 愛・繋がりのニーズ
- 成長のニーズ
- 貢献のニーズ
の6つです。
人が何かを欲している時には、必ずこの6つのニーズのどれかに当てはまっているそうです。また、人にはそれぞれのニーズに対する強弱があり、その違いによってその人の性格が見えてくるのだそうです。
つまり、このシックスヒューマンニーズを理解すれば、
- 人の性格や価値観
- 人の行動やモチベーション
- 人同士のコミュケーション
なども理解できるようになるのだとか。
では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
シックスヒューマンニーズのタイプ
では、シックスヒューマンニーズのそれぞれのタイプの概要と該当するタイプの人の傾向について解説していきます。
安定感・安心感のニーズ
「安定感・安心感」のニーズを求める人は、肉体的、精神的、社会的に安定したい・安全な状態にありたいという気持ちの強い人です。
このニーズの強い人は、いわゆる安定志向の人で、やればやるだけ可能性も高まる完全歩合制の仕事よりも、きちんと仕事に行けば一定の給料が貰え、それが永続的に続くような仕事を好みます。
いうなれば、人間が本能的に備え持つ「自己防衛本能」が強い人とも言えるでしょう。
不安定感・不確実感のニーズ
「不安定感・不確実感」のニーズを求める人は、「安定感・安心感」のニーズとは対局の人です。
「安心・安定」よりも、「冒険心・探究心」といった変化や刺激を求める傾向が強いです。
このニーズの強い人は、固定給がわずかでも歩合給が多いような、可能性のある仕事に対しモチベーションがアップします。
しかし、強い情熱を持つ反面、新鮮さが薄れてくるとあっという間に冷めるといった、「熱しやすく冷めやすい」のもこのニーズの強い人の特徴のようです。
自己重要感のニーズ
「自己重要感」のニーズを求める人は、影響力や優越感、社会的地位といった、人より高い地位を強く欲するタイプの人です。
自分が価値ある存在だと思われたい、人に対して影響力を与えたり、優越感を感じられたり、社会的地位を得たり、人気者でありたいと思う傾向があります。
仕事においては、出世欲が高く、経営者や医者などの社会的権威性の高い仕事や、アーティストや芸能人といった影響力のある仕事を好みます。
このニーズは女性よりも男性に多い傾向があり、女性でも高いキャリアを求めるタイプがこれに該当します。
このニーズが強い人は、リーダーシップをとったり、責任あるポジションなどでは情熱を燃やしますが、誰か(特に自分が認めていない人)の下について働くことを嫌います。
愛・繋がりのニーズ
「愛・繋がり」のニーズを求める人は、他者との共感や共通点、一体感、共通の価値観など、相互理解を強く求める人です。
愛されたい、理解し合いたいという、まさに愛に満ちた世界を望みます。
どちらかというと女性の方に多い傾向があるようです。
仕事においては、同じような価値観のもと集まる会社や組織、雰囲気が自分にあっている職場などを好み、人とのコミュニケーションにも重きを置きます。
チームプレイや人と同調して物事を進めることを好むため、和を乱す人を嫌い、あまり主体的でなかったり、誰かに依存的な傾向も見られがちです。
成長のニーズ
「成長」のニーズを求める人は、自分の能力や知識を向上させたり、経験値が上がるなど、自己啓発的で向上心の強い人です。
頭のいい人、勉強熱心な人を尊敬する傾向があり、自身もそうありたいと願っています。
仕事においては、特定分野においてのキャリア形成や実績、資格の取得・専門的能力を身につけるといった、自分が目指す分野でプロフェッショナルを目指せるような仕事を望みます。
このニーズが強い人は、独りで淡々とストイックに物事を進めていくことを好み、専門書やビジネス書を読んだり、セミナーや自己啓発分野に時間とお金を投資する傾向があります。
あまりの向上心の高さ故に、周囲からストイックすぎて浮いてしまうこともありますが、本人は至って気にしていないという面が見られます。
貢献のニーズ
「貢献」のニーズを求める人は、他者のニーズを満たしたり、誰かの役に立ちたい、という欲求の強い人です。
誰かを手助けすることで感謝されることを喜びとし、人が抱える問題を解決することに喜びを感じます。
仕事としては、ボランティアやホスピタリティ要素の強い仕事、貧困や環境といった社会問題を扱う仕事、心理士やコンサルティングといった個人や団体の問題を解決する仕事にやりがいを感じます。
このニーズが強い人は、自分のニーズよりも他者のニーズを優先させるため、「いい人」という印象を持たれやすいです。その反面、人のニーズを優先するあまりに自己犠牲的になりやすく、ときにそれがフラストレーションの原因となることがあります。
精神性を高めるニーズ
これら6つのニーズの中の「成長のニーズ」と「貢献のニーズ」は、それ以外の潜在的・本能的ニーズと異なり、人が幸福感や充実感を満たすうえで欠かせない精神性を高めるニーズです。
人生をより充実した満ち足りたものにしたいと願うのであれば、「成長のニーズ」「貢献のニーズ」の精神性を高めるニーズにもフォーカスしていけるようになると良いでしょう。
まとめ
シックスヒューマンニーズ(6HN)とは、コーチングにおいてビジネス界では超有名なアンソニー・ロビンズが理論を確立し提唱した、人間のニーズを6つのタイプに分類したものです。
このシックスヒューマンニーズを理解することで、それぞれの人が持つ根本的欲求が理解できるとされています。
その6つのニーズとは、
- 安定感・安心感のニーズ
- 不安定感・不確実感のニーズ
- 自己重要感のニーズ
- 愛・繋がりのニーズ
- 成長のニーズ
- 貢献のニーズ
の6つです。
「安定感・安心感のニーズ」「不安定感・不確実感のニーズ」「自己重要感のニーズ」「愛・繋がりのニーズ」の4つは、人が生まれながらに持っている潜在的・本能的ニーズです。
それに対し「成長のニーズ」「貢献のニーズ」は、精神性を高めるニーズです。より自身の能力を高めたい、人の役に立ちたいといった、魂や精神を高めるためのニーズであるため、これらにフォーカスすることで人はより幸福感や充実感を満たす人生を送れるようになるとされています。
ぜひ、精神性を高めるニーズにも興味を持っていただき、より充実した人生を送りましょう。