映画の配給会社はどういう役割があるの?国内外で有名な会社はどこ?劇場で見るしくみとは
個人的に、映画はすっかり自宅で見るものと化しつつある今日この頃です。
最新作は見れないとしても、1年後には大抵の作品は、ネットでの配信による方法で、しかも安い料金で見れますから、良い世の中になりました。
映画館にとってはサブスクサービスは脅威だと言えますが、そもそも映画は、どのようなしくみで公開されるのでしょう。
さらに気になるのは配給会社の存在。
そこで今回は、主に配給会社と映画公開までのステップについて、調べてみました。
もくじ
映画公開までのステップ
あくまでも一般的で概要レベルのステップですが、
- 企画
- 脚本の制作
- 資金調達
- 契約
- 制作撮影
- 編集
- マーケティング
- 宣伝
- 配給
- 公開
というものになります。
プロデューサーや監督といった制作スタッフの選定やキャスティングなども行われるため、実際には、もっと細かいステップがあります。
1年または2年ほどかけて制作が行われますが、予算や規模によって、製作期間はまちまちです。
映画の配給とは
製作した映画を劇場や各種メディアで上映・公開するための業務です。
以下に、映画の配給業務の詳細を説明します。
配給契約の交渉
映画を上映する劇場や配給会社との契約を交渉します。
配給契約では、上映料、上映期間、地域範囲、上映フォーマット(デジタル、35mmフィルムなど)、広告費の負担などが含まれます。
上映劇場の選定
映画を上映する劇場を選定します。
劇場の選定は、映画のジャンル、ターゲットオーディエンス、上映期間、地域市場などに基づいて行われます。
上映スケジュールの作成
劇場と協力して上映スケジュールを作成します。
上映スケジュールでは、映画の上映日程、上映回数、上映時間帯などが決定されます。
配布
映画のフィルムまたはデジタルプリントを劇場に配布します。
プリントの輸送や保管などの物流管理も行われます。
マーケティングおよび広告活動
映画のマーケティングキャンペーンと広告活動を実施します。
これには、予告編やポスターの制作、メディア宣伝、プロモーションイベントなどが含まれます。
映画の認知度を高め、観客を劇場に呼び込むための施策です。
上映監視とレポート作成
上映劇場での映画の上映状況を監視し、週次や月次のレポートを作成します。
興行収入や観客動向、映画の評判などのデータを収集し、映画のパフォーマンスを評価します。
リリースの管理
映画の異なる形態でのリリースを管理します。
劇場公開のほかにも、ストリーミングプラットフォーム、DVD、Blu-ray、航空会社への提供など、様々な媒体や地域でのリリースが含まれます。
収益分配
映画の興行収入を収集し、映画会社や関係者との契約に基づいて収益を分配します。
収益分配は、劇場興行収入、メディア販売、ライセンス料などが原資となります。
主な配給会社
国内の映画配給会社の例としては、
- 東宝株式会社(東宝)
- ギャガ株式会社(ギャガ)
- 松竹株式会社(松竹)
- 東映株式会社(東映)
が挙げられ、海外では、
- ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ(Warner Bros. Pictures)
- ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)
- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)
- ウォルト・ディズニー・スタジオ(The Walt Disney Studios)
などが見覚えがあるのではないでしょうか。
まとめ
「映画の配給会社でどういう役割があるの?国内外で有名な会社はどこ?劇場で見るしくみとは」というテーマで、映画公開までのステップと配給会社について書きました。
映画の配給業務は、映画の製作から公開までの間における重要な役割を果たしています。
配給会社は、映画を観客に届けるための劇場選定やマーケティング、上映スケジュールの管理、収益の収集と分配などを担当し、映画の商業的な成功に大いに関係する企業です。