ポルトガルに移住したい!現地で仕事をするにはどうすれば?移住のためのビザ取得の条件や仕事探しについて
ポルトガルに移住したい!そして現地で仕事を見つけ、暮らしていきたい。そのためにはどうすればいい?移住を可能とするためのビザの種類や取得条件、仕事探し、物価などについてお伝えします。
もくじ
ポルトガルに移住するには
ポルトガルに移住するには、ビザがいります。ビザは定住ビザになります。
定住ビザは、35~50万ユーロ以上の不動産を購入することで、取得できます。1ユーロ130円くらいなので、日本円にすると4550万~6500万円の不動産ということになりますね。結構高いですね。
定住ビザを取得してから5年以上経つと、永住権の申請ができます。永住権を取ってしまえば、不動産は売却してもOKです。
ポルトガルで仕事をするには
ポルトガルで働くためには、就労を許可されるビザの取得が必要になります。
そのビザは大きく次の4つあります。
- ワーキングホリデービザ
- 就業ビザ
- 投資家ビザ
- スタートアップビザ
ワーキングホリデービザを取得すると、ポルトガルに1年まで滞在できます。
取得の条件としては、年齢が18歳以上30歳以下であることと、16000ユーロ以上の残高証明書です。
ただ、ワーキングホリデービザでは、滞在期間が最長1年間なので、ポルトガルに移住するということはできません。
移住して働くなら、就業ビザの取得が必要となります。
就業ビザを取得するのはなかなか複雑で、雇用者からの雇用契約書とポルトガル労働省雇用職業訓練局からの証明書、専門技術の証明書などが必要となります。
また、投資家ビザ(ゴールデンビザ)というものも用意されています。
これは、100万ユーロ以上の資金をポルトガルへ送れ、10以上の雇用機会を作れ、50万ユーロ以上の不動産を取得するという条件があります。100万ユーロといったら日本円で1億3000万円ですから、普通のサラリーマンでは難しいでしょう。そもそも10人以上の雇用も生み出さなくてはなりませんから、完全起業家向きですね。
更に、スタートアップビザというものも用意されており、これはポルトガルで起業計画のがある人向けのビザです。近年、シェンゲン地域で正規の居住地を持ったことがなく、銀行口座に5146.08ユーロの預金があるというのが条件となっています。
ポルトガルでの仕事の探し方
仮に就業ビザが取得できたとしても、ポルトガルでの仕事探しはなかなか大変です。
ポルトガルでは仕事がほとんどなく、ましてや外国人となると仕事探しはほぼ不可能レベルといわれています。
また、ポルトガルの最低賃金がユーロ圏でもダントツに低く、1日7時間、週5日働いて、675ユーロ/月ほどです。これは日本円にすると87000円程度になります。
ポルトガルの物価
ポルトガルは西ヨーロッパ諸国の中では1番物価が安い国でもあります。コーヒーが100円、生ビールは130円、ランチが庶民レストランで600-700円、ディナーでも1300円程度ほどです。
とは言っても、いくらポルトガルの物価が低いとはいえ、月に8-9万ではなかなか生活は大変でしょう。
また最近では、徐々に物価も上昇傾向にあるようです。特に家賃や水道光熱費などの生活にかかる固定費が上昇しているところが悩ましいです。
移住するなら、投資家ビザなどを取得し、日本で収入を得るか資産を貯めてから、貯金+年金暮らしなどといった、現地で働かずとも暮らせる準備をした方が現実的かもしれません。
ポルトガルの公用語
ポルトガルの第一言語はポルトガル語になります。しかし英語もかなり通用しますので、英語が話せれば生活は十分可能しょう。
ただし、仕事に就くとしたら、ポルトガル語は必須になります。いくら英語がネイティブクラスであろうとも、ポルトガル語が話せなければ、就労のチャンスはほぼゼロといっても間違いなさそうです。
まとめ
ワーキングホリデーで諸外国に滞在する場合、現地の日本人向けレストランや、日本人向け観光ガイドなどの仕事がわりと見つかり、現地で何かしらの仕事に就けるという話をよく聞きます。
しかし、ことポルトガルに関すると、これは当てはまらないようです。
つまり、ワーホリといっても就労のチャンスは低く、結局1年間の滞在ビザが取れるだけで、現地での生活費は貯金など予め準備して大分物を切り崩して生活することになるようです。
それでもポルトガルには独特の魅力があり、一度訪れてポルトガルの魅力にハマってしまった人は、現地で少しでも長く暮らしてみたいと思うようです。