企業の採用時に行われるウェブ就活試験でカンニングや替え玉受験が横行している理由とは?
企業の採用担当が泣きたくなるような不正行為が横行しているというウェブでの採用試験。
実際に替え玉受験やカンニングに罪悪感を抱かない学生も多いようです。
これでは採用したところでコストのムダになります。
またこれだけコンプライアンス云々と厳しい世の中で、
- 自分さえ良ければ
- みんなやっているから
という幼稚な思考で採用されようとする学生の人間的資質も問題です。
なぜ、罪悪感を感じないのかなど、不正受験の理由や原因などを独自の観点から述べてみたいと思います。
もくじ
採用試験の不正受験データ
とある就職情報会社が実施した調査では、ウェブテストにおいて、
- 自分が不正をした、友人の受験を手伝った:17・7%
- 友人など周りがやっているのを知っている:30・2%
という結果となっています。
第一印象は「マジか!」です(汗)
大学のテストでも一定数の学生が当たり前のように「自力で解かない」方法で、単位を取得しているのではないかと、邪推すらしたくなる数字と考えます。
罪悪感が無いという学生もいることから、まず、学内のテストでもやっているという風に見なきゃいけません。
そりゃ、学生の質は落ちますよね・・・。
真面目がバカをみるウェブテストと言われてもしかたがないことです。
ウェブ就活テストのデメリット
自宅から受験が可能という点で、デメリットはいくらでも挙げられます。
- ひとりで受験するとは限らない
- 仲間や友人とゲーム感覚で受験されやすい
- 代行業者が入る余地がある
- 企業側の管理監督が行き届かない
つまり自宅であっても不正をせずに、ひとりで真面目に受験するだろうといった性善説を前提にしたものならば、その時点で間違いです。
受験者側からすると、
- バレなきゃいい
- 楽勝
- ゆっくり解こう
といった感情が芽生えるのは、当然に近いものがあるはず。
実際に調査で数字として現れていますから、ウェブテストはリスクの方が大きいと言わざるを得ないのではないでしょうか。
ウェブ就活のメリットはある?
企業側にはメリットがあるから導入をしているのでしょうけど、考えられるメリットとしては、
- 会場準備等が省ける
- 集計が楽
- コロナ禍でも実施可能
といったことぐらいではないでしょうか。
要するに企業側の就活テストにおける手間暇が大幅に減るというところです。
ある程度の不正を見込んでいれば、それなりに成果はあるのかもしれませんが、テストがオリジナルで無い限りは、不正は横行するというのは素人でも考え付きます。
また学生の倫理感に頼った運営なんてのは論外。
採用後も倫理感をベースに仕事を任せるわけではないでしょうに、テストの時だけ倫理感が後ろ盾なんて、セキュリティ的にガバガバ過ぎると思うわけです。
もう少し考えないと使えないと思います。
大量採用は時代遅れか
ウェブ就活テストに関しては、いろいろな見方や問題、改善点もあるようですが、そもそも一度に多くの学生を採用するという制度が、今の時代にマッチしてない可能性もあります。
学生側は就職することに必死なわけですから、倫理もへったくれもないというのが正直な心情でしょう。
もし就職できなければ、親から何を言われるかわからない、自分は世の中に必要とされていないなど、肩身が狭くなるリスクがあるわけですから、手段を選ばないと容易に考え付くわけです。
採用の時期が固定化されていることが、学生と企業の危機感を生み出し、さらにコロナ禍も加わって良かれと思って実施したウェブ就活テストが、全く機能しなかったという図式。
就職の時期を分散する時期にきているような気がします。
何でもかんでも3月と4月に集中しすぎ。
まとめ
「企業の採用時に行われるウェブ就活試験でカンニングや替え玉受験が横行している理由とは?」というテーマで、ウェブ試験について書きました。
もしも筆者がウェブ試験の世代で実際に受験するとしたら、そりゃ、あらゆる手段を使って正解を導き出すかもしれません。
特に不正を検知するしくみが無いのであれば、状況によっては、参照できるものはフルに活用する確率は高いです。
たらればの話しなんて信用性はゼロですから、何とでも言えるのですけど、替え玉した学生が悪い、倫理感に任せた企業が悪いということではなく、抜本的な改善が必要な気がします。
参照
替え玉受験 公平性担保、企業の信用に直結| 一般社団法人 公正採用人権啓発推進センター
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