ふわふわと空中をただよう、白い綿毛のような存在がケサランパサラン。
江戸時代の文献にも登場するこの未確認生物は、現代でもたびたび目撃され、幸運をもたらす不思議な存在として語り継がれています。
しかし大抵の場合は、動物の毛玉や植物の綿毛と混同されることも多く、実際に本物と呼べるケサランパサランを見分けるのは至難の業というのが定説。
もちろん筆者も遭遇したことはありません。
そこで今回は、その正体や本物の見分け方を科学的・民俗的な視点から解説するとともに、「にゃんこ大戦争」に出てくる同名キャラクター、さらには金沢市のエスプレッソバーにも触れていきます。
ケサランパサランとは何者か?
まずは「ケサランパサランとは一体何なのか?」について、伝承と現実の両面から理解を深めていきましょう。
よく「ケセランパサラン」と言い間違えられることもあるんですよね。
江戸時代から続く不思議な存在
ケサランパサランは、日本各地の伝承に登場する白くて軽い毛玉状の謎の存在です。
江戸時代にはすでにその存在が語られており、天から舞い降りるとされるこの物体は、「捕まえると幸せになれる」と伝えられてきました。
民間では、桐箱に入れておしろいを与えると生き続けるという、言い伝えも残っています。
ふわふわ漂うその姿
ケサランパサランは、綿毛のようにふわりと風に乗って、浮遊する特徴を持っています。
その見た目から、タンポポの綿毛や雪虫と混同されることもありますが、サイズはそれらよりやや大きめで、丸みを帯びています。
画像検索などで比較すれば、ある程度の違いは誰でも見分けることができます。
UMA(未確認動物)としての扱い
科学的に分類されていないため、ケサランパサランはUMA(Unidentified Mysterious Animal)に分類されることもあります。
ツチノコやネッシーと同様、確かな記録や標本が存在しないため、「本物かどうか」は未だ議論の対象です。
とはいえ、目撃者が後を絶たず、「本当に見た」という人が各地に存在するのも事実です。
目撃したならラッキーかも知れませんが、それを必死に第三者へアピールするのは、このご時世、いろいろな議論が巻き起こって面倒くさい事態にもなりかねません・・・。
科学的な見解も多数存在
一方、ケサランパサランの正体を、科学的に説明しようとする説もあります。
有力な説としては、以下のようなものがあります。
- 動物(ウサギ・キツネなど)の毛が絡まり風に乗ったもの
- アザミやヤナギなど植物の冠毛が複数束になったもの
- 雪虫(トドノネオオワタムシ)のような綿状の虫
- 鉱物オケナイト(オーケン石)の綿毛結晶
いずれの説も「それらしくはあるが決定打に欠ける」状態であり、今なおミステリアスな存在であり続けています。
ケサランパサランの本物の見分け方と特徴
SNSや都市伝説で「ケサランパサランを見た」という報告があったとき、真偽を見分けるにはどこに注目すべきなのでしょうか。
ここでは、本物とされるケサランパサランの特徴や、類似するものとの違い、さらには保存方法に言及します。
本物とされるケサランパサランの特徴
目撃情報や民俗学的記録をもとに整理すると、以下のような特徴が「本物のケサランパサラン」とされます。
- 直径1~3cm程度の球体で、毛が放射状に広がっている
- 綿毛のようにふわふわと風に乗って浮遊する
- 落下せず、しばらく空中を漂うように動く
- 手で触れても壊れない(ただし触ると消えるという説もあり)
- 強い光や湿度に弱く、保存が難しい
これらの条件をすべて満たす個体は非常に稀で、多くの場合「偽物」と判断されることが多いようです。
偽物と間違えやすい存在
ケサランパサランと間違われやすい物体も存在します。以下のような例があります。
- タンポポの綿毛:似ているが非常に軽く、すぐに飛んでいってしまう
- 雪虫(トドノネオオワタムシ):秋によく飛んでいるが、虫であり生命反応がある
- 化学繊維のホコリ:室内でよく見られるが静電気で浮くのみ
- オケナイト(鉱物):繊維状結晶で見た目はそっくりだが硬い鉱石
見た目だけで判断するのではなく、「動き方」「光や湿度への反応」「保存の難しさ」なども含めて観察することがポイントです。
が、誰も本物を見たことがない中で、ポイントだと書いてる筆者も、ちょっと「どの口が言ってるんだ?」と正直、思ってますよ、はい。
本物とされる個体の保存方法
ケサランパサランを手に入れた場合、どのように保管すべきかという問題があります。
古来の言い伝えでは、以下のような条件が必要とされます。
- 桐箱に入れて密閉する
- 「おしろい」を定期的に与える(語源や迷信的意味合い)
- 直射日光を避け、風通しの良い場所に保管
科学的に考えると、湿気や紫外線によって繊維が劣化するため、「乾燥+遮光」は理にかなっています。
とはいえ、生物かどうかの証明がない以上、「死なないように育てる」といった概念自体がファンタジーともいえるでしょう。
目撃談とSNSでの拡散事例
まれにTikTokやInstagramなどで「ケサランパサランに出会った!」という投稿が見られます。
特に屋外で偶然遭遇したケースが多く、中には動画で記録されたものも存在します。
ただし、映像を見る限りでは綿毛やホコリのように見えるケースも多く、「信じるかどうか」はあくまで受け手に委ねられている状態です。
また一部のオカルト系YouTuberが「本物を手に入れた」として紹介する例もありますが、その多くは保存状態や材質から人工物と疑われるケースも多く見受けられます。
見分け方のポイント
ケサランパサランの真贋を見極めるには、「動き」「保存のしづらさ」「入手経緯」など、複合的な要素を見ることが求められそうです。
単に「ふわふわしている白い物体」というだけで判断せず、過去の目撃談や伝承を踏まえた上で評価する視点が必要なのかもしれません。
いっそのこと、偽物だけど見てほっこりしたいという動機から、AIに書いてもらって個人的に楽しむのもいいかもしれませんね。
にゃんこ大戦争とエスプレッソバーのケサランパサラン
伝承の世界から現代カルチャーへと進出しているケサランパサラン。最近ではゲームや店舗空間など、意外な場面でその存在が取り上げられるようになっています。
この章では、人気ゲーム『にゃんこ大戦争』に登場したユニットや、金沢市で話題となったエスプレッソバーなど、ケサランパサランの最新トレンドを紹介します。
『にゃんこ大戦争』に登場したケサランパサラン
ポノス株式会社が提供する人気スマホゲーム『にゃんこ大戦争』では、「ケサランパサラン」というキャラクターが実在します。
【にゃんこ大戦争】ケサランパサランの評価と入手方法|ゲームエイト
金沢市のエスプレッソバー
金沢市の新竪町商店街に「Espresso Bar ケサランパサラン」があります。
メルボルンスタイルのエスプレッソ専門カフェで、オーナー夫妻がワーキングホリデーで訪れたメルボルンのカフェ文化に感銘を受け、2019年に開業しています。
店内は1階がカウンター席中心の落ち着いた空間、2階はステンレスの壁と床が特徴のスタイリッシュな空間です。
ドリンクメのおすすめは「アイスカプチーノ」で、専用機器で細かな泡を含ませた新感覚の一杯として、特に夏には人気のメニューとのこと。
スイーツも充実しており、トムとジェリーでよく見かけるチーズを模した「チーズみたいなチーズケーキ」や、蜂の巣をイメージしたレモンベースの「ハチの巣タルト・オ・シトロン」など、見た目も楽しめるメニューが揃っています。
また、店舗から徒歩3分の犀川でピクニックが楽しみたい場合は、食べ物と飲み物それに道具一式をピクニックセットとしてレンタルするサービスがおすすめです。
営業時間は8:30〜17:00(L.O.16:30)で、定休日は月曜日と金曜日です。
駐車場は近くのコインパーキングの利用なので、徒歩か公共の交通機関の利用がよさそうですね。
ケサランパサランが現代で愛される理由
ケサランパサランは、明確な定義がないからこそ、自由にイメージを投影できるキャラクターとして現代でも愛されています。
ふわふわしていて可愛い、でも得体のしれないというギャップが、クリエイティブ業界や商品展開のモチーフにしやすいのです。
さらに「幸運を呼ぶ」というポジティブな意味づけが、エンタメや店舗演出の場において非常に使いやすくなっている点も大きな要因です。
こうした文化的再解釈が進むことで、ケサランパサランは「過去の言い伝え」から「今のコンテンツ」に姿を変えて再び注目を集めているといえるでしょう。
まとめ
ケサランパサランは、古くから語り継がれる神秘的な存在でありながら、現代でもSNSやゲーム、カフェの展示など多様な形で人々の関心を集めています。
その正体は明らかになっていませんが、「本物の見分け方」や「幸運の象徴」といった要素を通じて、今なお想像力をかき立てる対象です。
事実と伝承の間にある不思議な余白こそが、ケサランパサランを時代を超えて魅力的な存在にしているのかもしれません。

