オール電化の停電の備えは何が必要?お湯・暖房・トイレなどの備えや停電時の対処法について
オール電化の場合、停電の備えとして何を準備しておけば良いのでしょうか?ここでは、お湯・暖房・トイレなど停電に備えて準備しておいたほうが良いことや、停電時の対処法について解説していきます。
もくじ
オール電化で停電したら困ること
オール電化に限らず、停電になった時に困ることは何でしょうか?
- 冷蔵庫が使えない
- 冷暖房が使えない
- お湯が出ない
- 照明がつかない
- スマホやノートパソコンの充電ができない
- IHクッキングヒーターが使えない
この中で、オール電化で特に困ることは「IHクッキングヒーターが使えない」ということです。
ガスコンロがあれば、お湯を沸かしたり料理をすることもできますが、オール電化では全く調理が出来なくなってしまいます。
また、冬場の暖房も電気が必要な暖房機器は使えなくなってしまうので、ストーブなどを用意しておく必要があります。
停電の備え【お湯対策】
オール電化の場合は、停電前に給湯器に貯まっていたお湯はシャワーなどで使うことが出来ますが、温度調整が出来ないのでやけどには十分注意して使いましょう。
非常食のカップ麺などを食べるためにもお湯が必要ですが、電気ポットや電子レンジはもちろん、IHクッキングヒーターも使えません。そのため、防災グッズとして必ずカセットコンロと予備のカセットボンベを準備しておきましょう。
カセットコンロを最大火力で使うと、約1時間で1本のカセットボンベを消費します。その点を考慮して、4人家族であれば一日3本程度を目安にカセットボンベを準備しておくことをおすすめします。
また、非常食として温めなくても食べられるものも、人数分用意しておいてください。
停電の備え【暖房対策】
寒い冬に停電になった場合、電気が必要な暖房機器は使えないので、電源がなくても点火できる石油ストーブ、ガスストーブなどの暖房機器も1つは準備しておきたいところです。
カセットストーブは、カセットコンロで使うカセットボンベを燃料として使えて、本体もコンパクトなので便利ですが、カセットボンベ1本の燃焼時間は約3時間しかありません。
併せて、使い捨てカイロ・毛布・湯たんぽなど、電気を使わない防寒対策グッズも用意しておくこともお忘れなく。
停電の備え【トイレ対策】
停電時に困ることの上位にトイレの問題もあります。
停電すると水が流せないトイレとそうでないトイレがありますので、家のトイレがどちらのタイプか確認しておいてください。
便座の後ろに水を貯めてるタンクが設置されているトイレだと、停電時でも通常通り使用することができます。
タンクのないものや、手動レバーが設置されていないパネル操のみのタイプだと、電気が止まってる間は操作できないことがあります。
手動レバーが設置されていない場合は、バケツなどで水をくんできて流すしかありません。その際は次の流れで流すようご注意ください。
- バケツ1杯(6~8L)の水を、水跳ねに注意しながら一気に流し込む
- 便器内の水位が通常の高さになるように、ゆっくりと3~4Lの水を注ぐ
ただし、3回に一度は、バケツ2杯程度の水を流すことをおすすめします(配水管の途中に汚物が詰まるのを防ぐため)
停電時の対処法
短時間の停電であれば特に必要ありませんが、停電が長引く場合は安全の確保をしましょう。
電気製品のプラグを抜く
発熱する機器による火災のリスクや、回転する機器による怪我のリスクを防ぐため、「発熱する家電」「回転する機器」のプラグを抜きましょう。
- 発熱する家電:暖房器具・電気ポット・アイロンなど
- 回転する家電:ハンドミキサー・電気ドリルなど
携帯・スマートフォンを省電力モードにする
連絡や情報収集のためにスマートフォンが必要になるので、バッテリーを長持ちさせるように対策しましょう。
冷蔵庫の開け閉めを控える
扉を全く開閉しなければ、2時間ほどの停電であれば冷気はほとんど逃げないそうです。
夏は熱中症対策、冬は寒さへの対策
停電になると冷暖房器具も使用できなくなってしまいます。
冬場の寒さ対策はストーブなどを準備しておくことが出来ますが、夏場の停電は熱中症による命の危険もあります。
そのため、窓を開けて風通しを良くしたり、こまめに水分補給をして熱中症対策を行いましょう。
まとめ
オール電化の停電時の備えとして最も必要なのは、IHクッキングヒーターの代わりになるカセットコンロでしょう。
電源が無くても点火できるので、暖房器具にもなりますし、お湯も沸かせるのでカップラーメンなども作れます。
その他、オール電化かどうかに関わらず、備えておく必要なものもあります。
停電になっても慌てないように、普段から停電時をシミュレーションして、対処法をしっかり確認しておいてくださいね。